講義やテキストは理解できるけど、問題がなかなか解けるようにならなくて。
英語力がないからだと思うんだけど、どうやって英語の勉強をすればいいかわからなくて困ったな。
会計知識はあるけど、英語力がないからUSCPA試験問題が解けるようにならず、USCPA撤退した方がいいかもとUSCPA受験生から相談をいただくことがあるよ。
そんな方にアドバイスしているUSCPAの英語勉強法を紹介するね。
どこ自身は、USCPA試験の英文を読むコツがわかっていたし、学生時代に塾講師で英語を教えていたので、この英語勉強法が参考になると嬉しいよ。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要です。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。
USCPA試験の合格に必要な英語力(と会計知識)については、以下の記事を参考にしてください。
英語に苦手意識があるので、USCPA試験にチャレンジしていいのか迷う方は、以下の記事を参考にしてください。
1.USCPA試験問題が英語のせいで解けない場合の対策
USCPA試験のための英語の勉強法を解説していきます。
英語がネックでUSCPA試験の問題が解けない場合の対策は、どこでつまずいているのか、つまずいている部分の分析をするのがスタート地点。
問題が解けない場合「解答力」か「読解力」に原因があります。
USCPA試験の場合「解答力」は会計知識、「読解力」は英語力に起因するでしょう。
問題が解けない場合「解答力」会計知識 と「読解力」英語力 のどちらのせい?
- 日本語で問題を解いてみる☞日本語でもわからない☞会計知識のせい☞まずは簡単な問題から解いたり(アビタスならA問題、FAR1と2だけなど)、テキストを読んだりして対策
- 日本語で問題を解いてみる☞日本語でならわかる☞英語になるとわからない☞英語力のせい☞当記事を読んで対策
当記事は「読解力」英語力だけに焦点を当てます。
文章を読むとき、まずは単語レベルで理解し、文法というルールで1つの文として意味を追います。
そして、意味をつかんだ文どうしのつながりを理解していきます。
英文が読めないという場合、英単語がわからないのか、英文法がわからないのか、英文解釈ができないのか、何らかの原因があるわけです。
原因を見極めて、その対策を考える必要があります。
USCPA試験の英文が読めないのはなぜ?
- 「英単語」がわからないから
- 「英文法」がわからないから
- 「英文解釈」ができないから
(1)「英単語」がわからないので英文が読めない
英単語がわからないので英文が読めないという場合、どんな英単語が分からないのかはっきりとさせましょう。
英単語がわからないといっても、どんなのがわからない?
- 会計や税務などの専門の英単語がわからない?
- 一般的な英単語がわからない?
①会計や税務などの専門の英単語がわからない場合
もし会計や税務などの専門の英単語がわからないなら、わからない英単語の下に日本語訳を書いていくといいでしょう。
よく出てくる英単語は、問題を解くうちに自然と覚えるので、わざわざ覚えようとしなくてもいいと思います。
ただしREGは、法律用語や税務用語など、出てくる英単語が難しい(普段出てこない)場合があります。
もし問題文によく出てくるのに自然と覚えられない英単語があれば、リスト化して隙間時間に覚えるようにするといいでしょう。
大学受験では英単語集を使って英単語を覚えます。
ですが、USCPAの場合はUSCPA向けの英単語集(たとえばアビタスが用意しています)を使って、わざわざ一から覚えようとする必要はないと思います。
ただし、BATIC(国際会計検定)などでの英文会計の学習経験がなく、基本的な英文会計用語がわからない英文会計の初心者でしたら、英文会計入門の索引の用語くらいは最初に覚えようとしてもいいと思います。
②専門以外の一般的な英単語がわからない
もし専門以外の一般的な英単語がわからないなら、英文を読んで文脈から意味を想像する練習をしてみましょう。
どんなに多くの英単語を一生懸命覚えても、本番の試験では必ずわからない英単語が出てきます。
本番では英語の辞書は使えないため、分からない英単語があったとしても、どのような意味の英単語なのか予測して、どんどん英文を読み進めて行く必要があります。
問題演習の時点から、すぐに英語の辞書で意味を調べてみるのではなく、どのような意味なのかを想像する癖をつけておきましょう。
日本語で正確に意味を言える必要はありませんが、どのような意味なのか、どのようなイメージなのかが思いつくようにしておくといいと思います。
どこの場合ですが、分からない英単語があった場合、英文の文脈から意味を考えてみます。
- ある単語の言い換え? →似たような意味ではと類推。
- ある単語と対立? →反対の意味ではと類推。
- プラスの意味の単語?→赤い(温かい)イメージで英文を読み進めて違和感がないか?
- マイナスの意味の単語?青い(冷たい)イメージで英文を読み進めて違和感がないか?
英文の構造から考えるか、英単語にラベル付けしたイメージから違和感がないか考えるといったことをします(ちなみに、これは難しい日本語の文章を読むときにもやっています)。
(2)英文法がわからないので英文が読めない
英文法がわからないので英文が読めないという場合、英文法の何が分からないのかはっきりとさせましょう。
英文法がわからないといっても、何がわからない?
- 10品詞はわかる?英単語を見て、品詞は言える?
- 基本5文型はわかる?英文を見て、何文型かパッと言える?
①10品詞はわかる?英単語を見て、品詞は言える?
品詞は、単語の種類のことです。
文法上の意味や役割によって語を10に分けます。
10品詞とは、
- 名詞:もの・ことの名前(Mike、book など)
- 代名詞:名詞の代わりになる語(he、she など)
- 動詞:人やものの動作や状態を表す語(read、am/are/is など)、
- 形容詞:様子や状態を表したり、名詞を修飾する語(big、beautiful など)
- 副詞:動詞・形容詞・他の副詞を修飾する語(very、always など)
- 助動詞:動詞を助ける語(can、will、must、may、should など)
- 前置詞:名詞や代名詞の前に置かれて、その語と文中の他の語との関係を示す語(on、in、to、of、for、by など)
- 冠詞:名詞の前に置かれ、その名詞が1個か複数かなどを判別する語(a・an・the)
- 接続詞:語、句、節などを結びつける働きをする語(and、but、so など)
- 間投詞:感情や呼びかけを表し独立して用いる語(oh、wow など)
ですが、あなたは英単語を見て、どの品詞かわかりますか?
ちなみに品詞は、助動詞、前置詞、冠詞の3つを除けば、英語も日本語も同じです。
助動詞は、英語では数が限られているので全部覚えてしまうといいですし、前置詞と冠詞は日本語にはないので、英語での感覚をつかむ必要があります。
②基本5文型はわかる?英文を見て、何文型かパッと言える?
文型とは、S(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)の4つの要素からなる語順のルールのことです。
基本5文型とは、
- 第1文型:SV(主語+動詞)☜SがVする
- 第2文型:SVC(主語+動詞+補語)☜SはCという状態である
- 第3文型:SVO(主語+動詞+目的語)☜SはOを(Oに)Vする
- 第4文型:SVO¹O²(主語+動詞+目的語+目的語)☜SはO¹にO²をVする
- 第5文型:SVOC(主語+動詞+目的語+補語)☜SはOがCするのをVする
と(意味はざっくりですが)なります。
あなたは英文を見て、どの文型かパッと言えますか?
もし品詞がわからない、文型もわからないというレベルの場合は、薄い英文法の問題集をささっとやってみることをおすすめします。
英文法の基礎がしっかりしていないと、USCPA試験の問題をたくさん解いたとしても、英語の実力は積み上がっていきません。
USCPA試験に出てくる英文法は難しいものはないため、中学レベルの英文法がわかれば十分だと思っています。
このレベルで十分でしょう☟
英文法の勉強をする際は、以下の2点を念頭に置く必要があります。
- USCPA試験は英語力を試す試験ではない
- 英文法をマスターするのが目的ではなく、英文が読めるようになるのが目的である
間違っても、『ロイヤル英文法』などの分厚い英文法の本を1ページ目から読もうとしないでください。
USCPA試験では、マニアックな英文法は必要なく、文章を読むのに必要な最低限の文法がわかれば大丈夫です。
もし万が一、わからない英文法が出てきたら(難しい英文法が出てきた覚えはないですが)、その際にはその都度、英文法の本を参照すればいいでしょう。
『Next Stage』レベルも必要なく、『Evergreen』(『Forest』の新版)レベルの英文法書でいいのではないかと思います。
(3)英文解釈ができないから英文が読めない
もし英文解釈ができないなら、英文の構造が説明できるか試してみましょう。
SVOCなど、どれが主語、どれが動詞、どれが目的語、どれが補語など構造を考えてみます。
最初は、英単語の下に主語S・動詞V・目的語O・補語Cなどと書き込んで、英文の構造を意識するようにしてもいいでしょう。
修飾語は基本的には情報を補足しているだけなので、カッコ( )で括って読みとばせば、本質的な情報だけが残ります。
英文解釈については、1冊くらい薄い問題集をやってみてもいいと思います。
個人的には『英文解釈教室』が良書でおすすめしたいのですが、USCPA試験のためと考えると、そこまではやらなくてもいいと思います。
- 英文を読む際、英単語・英文法・英文解釈がポイントとなりますが、日本語で文章を読むのと同じように、何が書かれているのかロジックを追うことも大切です。
- 最初に英文全体を見て、何について書かれているのか単語などから判断し、イメージしてから読むのも有効です(例えば、リースに関する単語があれば、リースに関することが書かれていると構えて読むだけでも読みやすくなります)。
2.MC問題の英文が読めないときの勉強法
MC問題の英文が読めないときの勉強法について、ご説明していきます。
USCPA試験の勉強を始めてすぐは、MC問題のような短めの英文であっても読めないかもしれません。
そんな場合は、次のようにしてみましょう。
MC問題の英文が読めないときの勉強法
- MC問題を1回目に解くときは日本語訳を最初に読む
- MC問題の質問文の最後の問いかけから読む
- MC問題の選択肢を見てから質問文を読む
- MC問題の出題パターン・出題内容を把握する
(1)MC問題を1回目に解くときは日本語訳を最初に読む
MC問題集を1回目に解く際は、日本語訳があるなら読んでしまいましょう。
アビタスのMC問題ならば日本語訳がありますが、もしないなら、DeepLやGogle翻訳などでざっくり意味をさらってもいいでしょう。
(2)MC問題の質問文の最後の問いかけから読む
MC問題を解くときは、質問文の最後の問いかけから読むようにしましょう。
最初に「何が問われているのか」把握してから質問文全体を読んだ方が、何を答えればいいのか考えながら質問文を読み進められます。
(3)MC問題の選択肢を見てから質問文を読む
MC問題の選択肢を見てから質問文を読むのも、大事な戦略の1つです。
選択肢が数値であれば、計算するのだなと分かります。
似たような言葉が並んでいるならば、違いを聞いているかもしれません。
どんな質問がされるのか推測できるだけでも、質問文の読みやすさが変わってきます。
(4)MC問題の出題パターン・出題内容を把握する
MC問題の出題パターンを覚えてしまうといいでしょう。
「4つのうちから合っているものを1つ選べ/合っていないものを1つ選べ」だったり、「計算して答えを1つ選べ」だったり、それほどパターンは多くないでしょう。
また、MC問題でしたら、ある程度聞かれる内容も決まってくるので、Blueprintsのスキルレベルが低い分野を把握しておいてもいいと思います。
3.TBS問題の英文が読めないときの勉強法
TBS問題の英文が読めないときの勉強法についても、ご説明していきます。
TBS問題は、資料の英文が長くて、読むのがつらいかもしれません。
そんな場合は、次のようにしてみましょう。
TBS問題の英文が読めないときの勉強法
- TBS問題の英文の読み方を工夫する
- TBS問題の英文を視覚化する
- TBS問題の英文のポイントに着目する
(1)TBS問題の英文の読み方を工夫する
TBS問題の英文が多くて読めない場合は、細かく区切って読んだり(スラッシュ・リーディング)、音読してみたり、目に入る英文の量を区切ってみたりすることがおすすめです。
①スラッシュ・リーディングする
おそらく、大学受験などの英文読解問題でも「スラッシュ・リーディング」といった、意味の塊ごとにスラッシュを入れた読み方をしていたのではないかと思います。
もし万が一「スラッシュ・リーディング」をマスターしていないようでしたら、この機会にマスターしてしまってもいいかもしれません。
☝こんなに短かったら、スラッシュを入れるまでもないですが、スラッシュを入れるとわかりやすくなることは明らかでしょう。
基本的に英文は、1センテンスの中でも、1パラグラフの中でも、最初に大事な情報が来ています。
よって、スラッシュを入れて、単なる補足の部分(この場合「その本のシリーズタイトルの」)を読み飛ばし、本質的な部分(この場合「マヤはとてもいい案を思いついた」)に着目していけば、速く読めますし、ロジックを見失うことはなくなります。
どこの場合は「スラッシュ・リーディング」ができるので、長文が多かったAUDの試験でも、試験時間が大幅にあまりました。
大事なキーワードを拾いつつ、補足的な説明は読み飛ばしていったためです(スラッシュ・リーディングだけではなく、一部はフォトリーディングもしました)。
英文を読むのが遅くて試験で時間が足りないという場合は、このような本でスラッシュの入れ方を理解するといいと思います。
英文を読む際に、実際にスラッシュを書き込まなくてもいいのですが、最初は紙の問題集でスラッシュを入れて読んでみましょう。
慣れてきたら頭の中だけでスラッシュを入れ、意味の塊を作りながら読み進めていけばいいでしょう。
②音読する
声に出さないで目だけで追って読むと、実はかなり読み飛ばしていることに気が付きます。
日本語の文章もそうですが、声に出さないで読むときは、1文字1文字をしっかり認識していませんし、1単語1単語でさえしっかり読んでいない場合が大半です。
こんちには みさなん おんげき ですか?
「こんにちは みなさん おげんき ですか?」と読めてしまいますよね。
音読しないで目だけで読むと、読み飛ばせてしまいます。
英文が多くて読めない、結局何が書いてあるのかわからないという場合は、しっかり読めていないからかもしれません。
最初は英文を音読してみて、読み飛ばしを防いでもいいと思います。
➂目に入る英文の量を区切る
たくさん英文が目に入るだけで、英文アレルギーになったり、「こんなに読めない」とあきらめてしまうことがあります。
よって、1行だけ見えるように下の文を紙で隠し、丁寧に1行ずつ読んだり、1パラグラフだけ見えるようにし、心理的負担をなくすなども効果的です。
文章を読む際の補助グッズが商品化されていますが、本屋でもらえるしおりなどを使ってもいいと思います。
(2)TBS問題の英文を視覚化する
TBS問題の英文が多くて読めない場合は、読めているけれど、情報が多くて理解が追い付いていないということもありえます。
よって、図や絵を書いて、読んだ内容を視覚化するのが有効です。
視覚化するとイメージしやすくなり、多少英文が読めなかったとしても、イメージで補えます。
(3)TBS問題の英文のポイントに着目する
TBS問題の英文が多いとしても、必要な情報は限られているはずです。
たとえば、掲示資料(Exhibits)の数値などをハイライトして、大事な情報をすばやく読み取る癖をつけておくといいでしょう。
本番でも英文にハイライトができますので、演習の時からハイライトする練習をしておくといいですね。
新USCPA試験対応】USCPA試験中に使える6個のツールの使い方
TBS問題の英文の読み方
- 最初は時間がかかっても、しっかり読む練習をする。
- 慣れてきたら時間を意識して、速く読む練習をする。
- 本番では、問題パターンが頭に入っていれば、読み飛ばしても大丈夫。
以上、「USCPA受験生用の英語勉強法【英語がネックで問題が解けない場合の対策】」でした。
それに、英語でどうやって情報を読み取り、どうやって読み取った情報をまとめればいいのかわかっていないのもありそう。
まずは、薄い英文法の問題集をやってみようかな。
そもそも、内容が簡単だとしても、日本語なら流し読みで理解できても、英語だとそうはいかなかったりするからね。
USCPAの英語は専門知識の英語で、「日本語・簡単」<「日本語・難しい」<「英語・簡単」<「英語・難しい」の「英語・難しい」に当たるから、最初はスムーズに理解できなくても気にすることはないよ。
問題を解く際も、「日本語・簡単」→「日本語・難しい」→「英語・簡単」→「英語・難しい」の順にできるようになっていけばいいわけで。
まずは日本語訳を見てしまって、日本語で簡単な問題、それから日本語で難しい問題と、専門知識の理解に専念し、次に英語で簡単な問題、それから英語で難しい問題と、英語の理解に専念すればいいんじゃないかな。
ステップを踏んでバージョンアップすればいいから、英語力のせいで問題が解けないと悩んで勉強をやめないでね。
英文法の基礎がないなら、それほど時間もかからないので、急がば回れで、薄い英文法の問題集をやってみてね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要です。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。