どうしたらよいのか分からなくて困ったな。
お金持ちになるための知識を、橘玲さんの著書『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方ー知的人生設計のすすめ』から学んでみようね。
1.お金持ちになるための知識
お金持ちになるためには、人生を最適に設計する必要があります。
そして、人生を最適に設計するには、知識が必要です。
知識がないと、現在の知識社会では、必要な情報を入手し、情報を活用できません。
このお金持ちになるために必要な知識は、『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方』から学べます。
(1)橘玲さんの著書『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方』とは
『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方ー知的人生設計のすすめ』は、橘玲氏の著書であり、日本版『金持ち父さん 貧乏父さん』(ロバート・キヨサキ著)と言われています。
『金持ち父さん 貧乏父さん』と、お金持ちになるための原理原則は同じです。
ですが、『金持ち父さん 貧乏父さん』は、アメリカの法制度を前提としているので、そのまま日本に当てはめてもうまくいきません。
ですので、『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方』は日本の制度に合わせています。
そして、日本という国の「秘密」を暴いています。
「経済的な視点から見て、私たちが生きているのはどういう社会なのか」を繰り返し説いており、「正しく」生きる方法を示しつつ、一方で、読者がその「正しさ」を選ぶかどうかは自らの価値観によるべきとし、選択の余地を与えています。
どこは、「経済的な幸せ」の知識を得るためには本書を、「経済的な幸せ以外の幸せ」の知識も得るためには、『幸福の「資本論」ーあなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』(橘玲著)を読むと良いと考えています。
この2冊は補完し合っており、どちらも生きていく上で重要な知識が得られます。
この2冊から得られる知識が、人生設計上大きな助けとなるので、どことしても、この2冊を取り上げて記事を書いています。
『幸福の「資本論」ーあなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』(橘玲著)も、最適な人生設計を考える上でおすすめの書籍です。
本書をベースとし、幸福の条件の1つである「人的資本」に焦点を当て、人生設計について書いています☟
(2)「黄金の羽」とは
題名の「黄金の羽」とは、何でしょうか。
「黄金の羽」とは、日本社会の制度、構造、ルールのゆがみがもたらす「幸運」のことです。
その「幸運」を手に入れると、大きな利益が得られます。
世の中は、ルールを作っている人、ルールを知っている人のみが、ルールを利用してお金持ちになれます。
「世の中は不公平だ」と愚痴を言うのだったら、自分もそのルールを知って、ルールを利用する立場になってしまえば良いでしょう。
必要な情報を的確に入手し、それを活用する知識を持っている人は、いくらでも利益が得られます。
知識さえあれば、お金持ちになるための近道をみつけることができます。
必要な情報を的確に入手し、それを活用する知識があれば、「黄金の羽」を拾って、近道でお金持ちになれる。
2.お金持ちになる方法
本書では、「国家にも、会社にも、家族にも依存せず、自由に生きるのに十分な資産を持つこと」を「経済的独立(Financial Independence)」とし、1億円が経済的独立の目標とされています。
欧米や日本のような豊かな国では、特別な才能がなくても、「経済的独立」である1億円を資産形成することは難しくありません。
「お金持ちになるために必要なこと」をコツコツとやるだけです。
それでは、「お金持ちになるために必要なこと」を見ていきましょう。
(1)お金持ちになるために必要なこと
お金持ちになるために必要なのは、たったの3つだと書かれています。
お金持ちになるために必要なこと
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用利回りを上げる
「お金持ちになるために必要なこと」を方程式で表すと、以下のようになります。
お金持ちになるための方程式
資産形成=(収入ー支出)+(資産×運用利回り)
- 収入を増やし、支出を減らすことにより、安定した利益を獲得する。
- 安定した利益により、十分な元金を確保する。
- 十分な元金を高利回りで資産運用する。
お金持ちになるための方法は、この「お金持ちの方程式」からしか導き出せませんので、しっかりと頭に入れておく必要があります。
お金持ちになるための方法
資産形成=(収入ー支出)+(資産×運用利回り)
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用利回りを上げる
(2)収入を増やす
本書では、収入の増やし方として、2つが挙げられています。
収入の増やし方
- 自己投資
- 共働き
①自己投資
収入を増やす方法として、自己投資が挙げられています。
自己投資は、利回りの良い、儲かる投資であると述べられています。
仕事に役立つ勉強をし、知識を身につければ、出世して給料が上がります。
もしくは、転職して年収を上げることができます。
他の何に投資するよりも、自分自身に投資をすることが、確実に収入を上げる方法です。
自分の価値を上げ、自分が勤勉に働くのが、収入を上げるのに一番効果的なわけです。
②共働き
さらに、収入を確実に増やす方法として、共働きすることが挙げられています(結婚している場合)。
共働きをして、働き手を2人にすれば、収入も2人分になるわけです。
大卒の生涯賃金は2億円を超えると言われているので、結婚後、女性が仕事を辞めてしまうと、2億円超の収入を得る機会を捨てることになってしまいます。
時短家電や家事代行サービスなどを利用して、多少の出費が増えたとしても、女性が生涯働ける環境を整えるのが、収入を増やすポイントでしょう。
収入の増やし方
- 自己投資
- 共働き
自己投資をして自分のスキルを高めつつ、夫婦で目一杯働く。
(3)支出を減らす
本書では、支出の減らし方として、3つが挙げられています。
支出の減らし方
- 住居コストのリストラ
- 生命保険のリストラ
- 節税
①住居コストのリストラ
日本の家計で最大のコストは、住居費です。
住宅ローンや家賃などで、年収の20%から25%の出費になっていると言われています。
たとえば、家賃が安い家に住んだり、家賃を大家さんと交渉して下げてもらったり、家を手放したりする方法があります。
実家に住み、父親をパトロンとし、母親を家政婦とする「パラサイト・シングル」が最も優雅な身分であることからも、住居コストをリストラすることの効果がわかると述べられています。
②生命保険のリストラ
日本人がお金を無駄にかけているのが生命保険であり、生命保険は効率の悪い金融商品であると述べられています。
ほぼすべて解約しても問題ないとまで述べられています。
独身だと生命保険に入る必要はなく、妻子がいる場合も、最低限の掛け捨てで良いでしょう。
少なくとも、無駄な保険に入っていないか、一度確認する余地があるでしょう。
③節税
「最速の資産形成法は、税金を払わないこと」と述べられています。
サラリーマンは国家から税金で搾取され過ぎているとして、「マイクロ法人」を作って、合法的に節税する方法が紹介されています。
「マイクロ法人」とは、社員が自分一人だけの会社のことです。
「マイクロ法人」でできることとして、以下の4つが挙げられています。
「マイクロ法人」でできること
- 所得税の発生しない範囲で自分の給与を決定する
- 所得税の発生しない範囲で家族を雇用する
- 生活費を法人の経費に振り替える
- 個人資産を法人名義で運用する
「マイクロ法人」を作ると、税金が一番少なくなるように自分の給料の額を決めたり、家族に給料を支払えたり、生活費を会社の経費にしたり、お金をお得に借りたりすることができます。
また、「マイクロ法人」を持つことで、「個人」と「法人」の2つの性質を使いこなせるため、法律の範囲内で税金対策ができるようになります。
「個人」と「法人」の違い
- 「個人」:給与所得控除として、収入に対する必要経費額は一定。「所得ー控除=手取り」となる。
- 「法人」:収入と必要経費を自分で計算し、税務署に申告納税。「所得ー経費=課税所得」となる。
「マイクロ法人」については、本書で多くのページ数を割いて説明されています。
著者の橘玲氏が見つけた「税制度の歪み」が利用できる「黄金の羽の拾い方」の具体的な例です。
支出の減らし方
- 住居コストのリストラ
- 生命保険のリストラ
- 「マイクロ法人」で節税☜「黄金の羽」を拾うということ!
家計の見直しと、「マイクロ法人」で合法的に税金をコントロールする。
「マイクロ法人」で節税するのが、黄金の羽を拾うことであり、お金持ちになる近道である。
(4)運用利回りを上げる
投資のリターンをコンスタントに高くし続けるのは無理なので、投資のコストを下げることで利回りを上げるのが確実です。
本書では、「投資のコストに気づかない人は金持ちになれない」と述べられています。
投資のコストである手数料を下げることを考えましょう。
①ネット証券を利用する
手数料は投資のコストですので、手数料率の高い銀行や証券会社の窓口ではなく、手数料率の低いネット証券を利用することがすすめられています。
②インデックスファンドに投資する
「アクティブファンド」は人の手がかかるため手数料率が高いので、指数に連動し人の手がかからないため手数料率が低い「インデックスファンド」に投資することがすすめられています。
運用利回りの上げ方
ネット証券でインデックスファンドに投資する。
3.まとめ
「お金持ちになるための方程式」は、以下の通りです。
資産形成=(収入ー支出)+(資産×運用利回り)
よって、「お金持ちになるために必要なこと」は、以下の3つしかありません。
お金持ちになるために必要なこと
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用利回りを上げる
自己投資したり、共働きで収入を増やし、家計のリストラと合法的な節税で支出を減らします。
収入が増え、支出が減ることで、投資のための元本が確保できます。
そうして確保した元本をネット証券のインデックスファンドに投資することで、高い運用利回りで資産を形成していきます。
「お金持ちになるための方程式」に基づいてすべきことは、全く目新しくはありません。
支出を減らす手段の1つとして挙げられている「マイクロ法人」を作り、合法的に節税することを除いては。
「マイクロ法人」を作って合法的に節税するということは、「黄金の羽」を拾うということであり、近道でお金持ちになれます。
税制度の歪みを知り、それを活用できる人は、効率的にお金持ちになれます。
情報を活かせる知識を身につけ、知的に人生を設計しましょう。
以上、「『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方』から、資産1億円の作り方を知る」でした。
でも、それだけしかやらないと、長い時間がかかってしまうね。
近道をしたかったら、「黄金の羽」を拾う必要があるわけだね。
まずは、自分で調べて情報を得て、「黄金の羽」がみつけられる知識を身につける。
そして、「黄金の羽」を拾って、効率よくお金持ちに到達する。
ファイナンシャル・リテラシーを身につけ、人生を最適に設計することが、最速でお金持ちになるために必要ということだね。
『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方ー知的人生設計のすすめ』(橘玲著)
『幸福の「資本論」ーあなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』(橘玲著)
最適な人生設計のため、一度読んでみることをおすすめします☟
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