USCPA受験生のTwitterのツイートをみていると、まだ結果発表(スコアリリース)されていないのに、合否をつぶやいている人がいるよね。
なぜ、そんなに早く合否がわかるのか気になってしまって、困ったな。
スコアリリースより早く結果が分かるのは、「Eyeball Trick(アイボール・トリック)」を使ったからだよ。
「Eyeball Trick」について説明していくね。
結果発表(スコアリリース)の日程については、以下の記事を参考にしてください。
- 「Eyeball Trick(アイボール・トリック)」は使えなくなりました。
- 2022年2月8日(日本時間)にNASBAが公式に発表しました。
- 当記事は、参考まで、しばらくはそのまま残しておきます。
For #CPAExam candidates waiting on the score release, NASBA’s systems have been upgraded and the “eyeball trick” no longer exists. As per usual, NASBA will alert candidates on social media when scores are expected to be released. Good luck to those who are receiving scores! pic.twitter.com/2sruc8dy2E
— NASBA (@NASBA) February 7, 2022
1.「Eyeball Trick」とは
「Eyeball Trick(アイボール・トリック)」とは、公式の結果発表(スコアリリース)より数時間だけ早く、試験結果を知る方法のことです。
「目玉」のアイコンをクリックして、試験結果を知るので、「目玉トリック」と呼ばれています。
☝「目玉」のアイコン
(1)「Eyeball Trick」のしくみ
「Eyeball Trick」というのは、公式の結果発表と「Score Notice」への結果の反映のタイミングのズレを利用した「裏技」です。
ちなみに「Score Notice」というのは、試験結果が記載されたレポートのことです。
- 「Score Notice」に結果が反映する。
- 公式に結果を発表する。
順番が反対、もしくは、同時に行われるべきじゃない?と思いますよね。
このズレは、ほんの数時間ですので、AICPAも問題だと思わず、このままにしているのでしょうね。
大量にデータがあり、公式の結果発表の前から「Score Notice」に反映させていく必要があるので、少しフライングしても仕方がないのでしょう。
AICPAは、公式に「Eyeball Trick」について言及していない(もしどこかで言及していましたら、教えていただけますか?)ので、誰か受験生がたまたま発見して、「すごい裏技だ!」と広まったのでしょうね。
ここでは、AICPAは、ほんの数時間、ほんの数分でも、早く結果が知りたいという受験生の思いをくみ取って、「Eyeball Trick」が使えるままにしてくれているということにしておきます。
(2)「Eyeball Trick」で結果がわかるとは?
「Eyeball Trick」で結果が分かるとは、どういうことなのでしょうか。
結果発表より先に「Score Notice」のCurrent Credit Statusに合否のヒントが現れるので、それをキャッチして結果を知ってしまうというものです。
「Score Notice」のCurrent Credit Statusの種類
- Credit(合格)
- No Credit(不合格)
- Attended(結果待ち)
この「Attended(結果待ち)」が、結果発表の数時間前に変わるので、合否が分かるのです。
- Attended(結果待ち)から、Credit(合格)へ:おめでとう、合格してます!
- Attended(結果待ち)から、No Credit(不合格)へ:残念、不合格です。。。
ちなみに、分かるのは合否だけで、スコアは公式の結果発表を待つ必要があります。
「Score Notice」については、以下の記事を参考にしてください。
(3)「Eyeball Trick」利用者の声(笑)
公式の結果発表より早く「Eyeball Trick」で結果を知った人たちは、NASBAのスコアリリースお知らせツイートに、リプライを始めます。
Already passed BEC thanks to eyeball trick! One exam to go!
— Matt (@matthewmsu19) May 24, 2021
「Eyeball Trick」で一足先に合格が分かって、喜びのツイートをしたり。
This just worked for me for BEC. Good Luck!
— Rebecca Groen (@BeckyGroen) May 24, 2021
「Eyeball Trick」がいつから使えるのか、情報交換したり。
For Indiana eyeball trick: aud (11:30), bec (12:30), far (1:30), and reg (2:30)… believe this is accurate it was for aud & far for me! Waiting on Reg…
— sarah p (@Saarrraaaahhh5) July 12, 2021
「Eyeball Trick」が使えた時間を報告したり。
「Eyeball Trick」が使えるようになる順番
- AUD、BEC、FAR、REGとアルファベット順にデータが反映されていくようです(多くの受験生が言及しているので、恐らくそうなのだと思います)。
- 日本時間だと、スコアリリース日の前日、AUD(22時半)、BEC(23時半)、FAR(24時半)、REG(25時半)にアイボールが使えたということになります。
- ただし、どの州に出願したかによって使えるようになる時間が違うようですので、あくまでも参考まで。
追記(2022年1月11日):2022年1月11日のスコアリリースでは、日本時間で1月10日の23時40分くらいから、アイボールが使えたとの報告が見受けられました。
「Eyeball Trick」は、ちょっとでも早く結果を知りたい受験者の「裏技」として活用されていることが、ツイートからうかがえますね。
2.「Eyeball Trick」 が使える人
受験生の皆さんは、少しでも早く結果が知りたいので「Eyeball Trick」が使いたいと思うでしょう。
ですが、「Eyeball Trick」は、全ての人が使える「裏技」ではありませんので、注意が必要です。
「Eyeball Trick」が使えるのは、以下の条件をクリアした人です。
「Eyeball Trick」が使える条件
- 条件1:NASBAのサイトで結果の確認をする州に出願していること
- 条件2:NASBAのサイトで過去のScore Noticeが見られること
条件1:NASBAのサイトで結果の確認をする州に出願していること
これは条件というよりは、大前提なのですが、「Eyeball Trick」が使えるのは、NASBAのサイトで結果を確認する州に出願している場合だけです。
- NASBAのサイトで結果を確認する州 ☞「Eyeball Trick」が使える
- 州の会計士協会のサイトで結果を確認する州 ☞「Eyeball Trick」が使えない
簡単に言ってしまうと、以下の州に出願しているのではないならば、「Eyeball Trick」が使えます。
「Eyeball Trick」が使えない出願州
- カリフォルニア州(CA)
- イリノイ州(IL)
- メリーランド州(MD)
この3つの州に出願している場合、NASBAのサイトではなく、各州の会計士協会のサイトでスコアを確認するため、「Eyeball Trick」が使えません。
ちなみに、スコアリリース前には、この3つの州に出願した人たちが、なぜNASBAのサイトからスコアが見られないのかと、愚痴っているツイートをよく見かけます(笑)。
注)テキサス州も「Eyeball Trick」が使えないとのツイートを複数見つけたので、テキサス州も使えないのかもしれません(判明したら追記します)。
条件2:NASBAのサイトで過去の「Score Notice」が見られること
1つ目の条件をクリアしているとしても、NASBAのサイトで過去に受験した際の「Score Notice」が見られる状態でないと、「Eyeball Trick」は使えません。
というのは「Eyeball Trick」というのは、過去の「Score Notice」を見ることで、一足先に結果が分かってしまう「裏技」だからです。
「Score Notice」が見られるのは、以下の人です。
「Score Notice」が見られる人
- 最近他の科目を受験した人
- 最近同じ科目を受験した人(つまり、前回不合格で、今回再受験の人)
「Score Notice」というのは、見られる期限があり、その期限を過ぎると見られなくなってしまいます。
ちなみに、その期限とは、「Score Notice」に「Score Available Until」との記載があり確認ができます。
「Eyeball Trick」は、米国のCPA受験生の間ではよく知られていますし、話題になっていますが、日本の受験生の間では、そこまで話題になっていない気がします。
米国の受験生は、半年くらいで全科目合格することを目指していて、短期間に複数科目受験することが十分あります。
一方、日本の受験生は、1年以上の時間をかけて全科目合格することを目指していて、つまり、短期間に複数科目受験することがあまりないでしょう。
つまり、受験するスパンの問題かと思います。
とはいえ、現在は、Testing Window制ではなくなり、不合格の場合、同じWindow内で再受験できますので、「Eyeball Trick」が使える受験生が、日本の受験生の間でも増えることと思います。
また、米国の受験生が「Eyeball Trick」についてTwitterなどでつぶやきだしたら、公式の結果発表ももうすぐだということが分かりますので、「Eyeball Trick」は、使わないにしても知っておいて損のない「裏技」と言えるでしょう。
以上、「USCPA試験 早く結果が分かる「Eyeball Trick」とは?使える人は?」でした。
数時間しか変わらないとはいえ、早く結果がわかるのは嬉しいからね。
たとえ「Eyeball Trick」が使えるとしても、何が何でも公式発表まで待つ!という人も、面白い裏技があるんだな~と話のタネに知っておいてね。