本番で失敗しないか不安で困ったな。
USCPA合格者の体験談を読んでいると、合格者の受験アドバイスには共通点があることががわかるよ。
受験本番に失敗しないための合格者からのアドバイスをまとめたから、ぜひ参考にしてね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。
はじめに:USCPA合格者体験からのアドバイスはなぜ必要?
少し前に『ドラゴン桜』というドラマが放送されていたのですが、原作の漫画を全部読んでいるどこは、ドラマも楽しく観ておりました(注:当記事は2021年6月に書きました)。
『ドラゴン桜』というのは、偏差値の低い高校生が東大を目指すというドラマ。
色々と勉強に役立つノウハウが取り上げられていて「これをやったら自分も東大に入れるかも!?」と妄想したものでした。
「東大模試6ヵ条」という東大模試を受ける際の注意事項も、ドラマの第7話で挙げられていました。
「東大模試6ヵ条」
- 東大模試は年6回うける
- 国語は必ず古文から始める
- 数学は言葉で方針を書く
- 必ずおやつを持って行く
- 社会は既習範囲しか出題されない
- リスニング試験でメモをとるな!☜英語ですね
模試は、強い精神力が求められる試験に体を慣れさせるために受ける。
全部は受けなくてもいいが、最低6回は受けること!
国語は、頭から順番に解いてはダメ。
時間配分がポイント。
いかに効率よく問題を解いていくかがカギ。
東大の現代文は非常に難しいので、得点しやすい古文や漢文から取りかかり、確実に点を取ること!
数学は、数式が書けないとしても「このように解きたいと思っている」と言葉で方針を書く。
とにかく何かを書き、ゼロ点になるのを防ぐ。
東大の数学も非常に難しいので、数式が書けなくても、途中経過を評価してもらい、いくらか点をもらうこと!
おやつは、試験の長丁場を乗り切るためのエネルギー補給に。
東大の試験は、朝9時から夜7時20分までと長い。
休憩時間に、自分の好きなものを食べることで、リフレッシュにもなる。
社会は、模試では、習ったところまでしか出ないので、余計なことは勉強しなくて良い。
英語は、リスニングでメモを取らない。
英文は回転寿司のように次々と流れてくるので、メモをしながらだと、大事な要点がつかみ取れない。
英語の問題用紙に「メモを取ってもよい」と書いてあるが、これは東大が仕掛けた罠。
この「東大模試6ヵ条」を見て「USCPA試験にも適用できそう」と思いませんか?
- 模試の大切さ
- 時間配分に気を付け、効率的に問題を解くこと
- 部分点を狙うこと
- 勉強以外の対策もすること
- 試験のルールを知っておくこと
- 出題者の仕掛けた罠を避けること
自分がUSCPA受験生だったとき、受験生仲間で同じような「受験本番で気を付けることリスト」を作っていたなと思い出しました。
USCPA受験生同士の情報共有は、勉強と同じくらい大事だと認識していました。
ドラマでも言っているのですが、知っているか知らないかで試験の結果に大きな差が!
試験は、情報をフル活用して挑むものでしょう。
ですので、「USCPA合格者からのアドバイス」を取りまとめました。
自分の受験生の時の経験、USCPA予備校がウェブサイトに掲載している合格者の体験談、X(旧Twitter)の合格者のツイートなども参考にしました。
「受験で失敗しないためのアドバイス」をできるだけ多くカバーしたつもりです。
さすがに、このドラマのように6カ条(漫画では4カ条)では少なすぎますので、なるべく大事なことは全部網羅していく方針です(注:当記事は今も追加・更新中)。
当記事では、受験本番に関するアドバイスのみを取り上げており、勉強方法に関するアドバイスは載せていません。
勉強方法は、以下の記事を参考にしてください。
1.USCPA合格者からの受験本番アドバイス
USCPA合格者からの受験本番のアドバイスのリストをご紹介します。
受験当日だけではなく、受験前にやっておいた方がいいことなども含まれています。
注:2024年からの新USCPA試験では単純な形式のリサーチ問題やWC問題はなくなりますが、しばらくは残しておきます。
USCPA合格者からの受験本番アドバイスリスト
- SNSで受験したばかりの人の受験談を参考にする。
- 試験制度、試験範囲、法律の改正といったことにはアンテナを高くしておき、常に最新の状態にする。
- Blueprintsを読んで、勉強に濃淡をつけるようにする。
- リリース問題は、早い段階で解いておく。
- サンプルテストを解いて、解き方に慣れておく。
リサーチ問題は、短時間でも解き方がマスターできるので、必ず対策をしておく。リサーチ問題は、そのテストレット内で一番最後に解く。リサーチ問題は、時間をかけすぎない(10分が目安)。WC問題では、事前にUSのキーボードの配置を確認しておく。WC問題では、英文タイプの練習をしておく。WC問題では、箇条書きでキーワードだけ並べるというのはダメ。WC問題では、自信がないことは書かない。WC問題では、フォーマットを頭に入れておく。- MC問題では、選択肢を見てから質問文を読む。
- MC問題では、質問文の最後の問いかけから読む。
- TBS問題では、資料をどのように並べるかなど、パターンを決めておく。
- TBS問題では、最初にどんな問題があり、どの問題にどのくらい時間をかけるか考える。
- TBS問題では、最初に資料を全部開き、斜め読みをして、どんなものがあり、どんなことが書かれているかチェックする。
- TBS問題では、画面スクロールしきれているか注意する。
- TBS問題では、財務分析の問題があったら、資料(Exhibits)のRatio の定義を確認する。
- TBS問題では、指示を正確に読み取る(小数点第何位まで回答する必要があるのか、プラス/マイナスで答えるのかなど)。
- AUDのMC問題では、サービスの内容がAudit・Review・それ以外のどれかを注意して解く。
- AUDでは、Unmodified opinionのひな形や監査意見の種類を見直しておく。
- FARのMC問題は、テストレット内で、企業会計の問題と政府・非営利組織会計の問題は別に解く(政府・非営利組織会計の問題が出てきたら飛ばして、あとでまとめて解く)。
- REGのMC問題では、Individual・Corporation・Partnershipのどれに関して聞かれているのか注意して解く。
- 試験会場の予約は、できれば平日に予約を入れる(週末は予約が取りにくいし、会場が混みやすく、チェックインに時間がかかり、周りに人が多くて気が散る)。
- 追い込みをするため、試験日の前日に有給休暇をとる。
- 受験会場は一度下見をする。
- 少なくとも、受験日数日前から、受験当日に合わせた生活にする(起きる時間、朝ごはんの時間など)。
- タイピングがうるさい人の近くで試験を受けることになるかもしれないので、雑音には慣れておく(カフェなどで問題を解く練習をする)。
- 机に備え付けのイヤーマフは合わなくて頭が痛くなるかもしれないので、耳栓を持っていく。
- 試験中におなかが空かないように、眠くならない程度に試験前にエネルギー補給をしておく。
- 飲み物やお菓子を持っていく。だが、トイレに行きたくなるので、休憩中に飲み物を飲み過ぎない。
- 試験会場には、早めに行く(できれば1時間以上前)。
- ケアレスミスのリストを作っておき、試験直前に見直しておく。
- 覚えられないことは、直前に一瞬覚え、席に着いたらメモ用紙にまずメモをして、忘れてから解き始める。
- 席に着いたらすぐ、テストレットごとの時間配分をメモに書いておく(時間配分は、あらかじめ決めておく)。
- 電卓を借りた場合は、設定がどうなっているか確認する(切り上げの設定になっていないか)。
- 計算をする際は、途中の計算式を確かめられるよう、電卓ではなくエクセルがいい。
- 時間配分のメモを見ながら、タイムマネジメントしながら解く。
- 疲れてしまったら、テストレット3と4の間の休憩時間(タイマーがストップする)以外にも、席で少し休憩をして頭を休ませる。
- 分からない問題が出たら、事前に決めておいた時間だけ悩んで、次の問題に進む(何分まで時間をかけていいか、あらかじめ決めておく)。
- すぐには解けないと感じる問題が出た場合は、フラグを付けていったん飛ばして、解ける問題が解き終わってから戻ってくるようにする。
- 見たことがない難問にあたっても、焦らない。ダミー問題の可能性が高い。
テストレット2で難化しなくても、落ち込まない。TBSで挽回できるかもしれない(新試験からテストレットの難化はしません)。- 「やるだけやった」と自信を持って、最後まであきらめず、1点でも多くもぎ取ろうと粘る。
驚くくらい、合格者が言っているアドバイスは似ています。
2.US受験本番アドバイスへのどこの補足
USCPA受験本番のアドバイスは、どこ自身も大事だと思っており、既に記事で個別にご説明をしていることが多いです。
ですので、記事も紹介しつつ、もう少し深掘りしていきます。
(1)情報収集をする
情報収集は、非常に大事でしょう。
- SNSで受験したばかりの人の受験談を参考にする。
- 試験制度、試験範囲、法律の改正といったことにはアンテナを高くしておき、常に最新の状態にする。
どんな問題が出題されたのか、ネットなどに書いてはいけないですし、シェアしてはいけません。
USCPA受験者は、試験の「機密保持契約」を結ばないと受験できませんので、ネットなどでシェアしないと同意しているはずです。
ですが、多くの情報がSNSなどに出回っています。
厳密には不正なので、ツイッターでは「夢」という言い方がされています。
WC問題やリサーチ問題なども含めたTBS問題は、自分にも似たようなトピックが出題される可能性が高いです。
他の受験生が出題されたと言っていることを参考にしたくなってしまうのは、よくわかります。
ですが、MC問題は、膨大な問題のデータベースから出題されます。
よって、他の受験生が出題されたからといって、自分にも同じ問題が出題されるとは限りません。
参考にするべきは、本番での時間配分などです。
どの科目は、MC問題よりTBS問題の方が解くのに時間がかかるから、TBS問題に時間をかけた方がいいなどは参考になります。
2023年1月4日から、USCPA試験の「Conduct and Non-Disclosure Agreement」を承諾しないと受験予約ができなくなります。
ザックリ言うと、
・試験内容は外に漏らさない
・試験で不正行為をしない
ということで、現在の受験時の「Policy Statement and Confidentiality Agreement」と同じ感じですね。 https://t.co/x49Y977CHY— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) December 8, 2022
AICPAは、試験に関する情報をEverything you need to know about the CPA Exam(CPA試験について知っておくべきことのすべて)などで紹介しています。
USCPAの情報として大事ですので、時々確認し最新の情報を得ておくといいでしょう。
USCPA予備校は、最新の情報を全て把握し、受講生にお知らせできているわけではありませんので。
どこも、最新の情報をお伝えできるように努めています。
ですが、具体的な試験内容・出題情報の質問にはお答えしませんので、ご了承ください。
(2)AICPAの受験マテリアルを活用する
AICPAがCPA受験生のために提供している準備マテリアルは、なるべく活用するといいでしょう。
- Blueprintsを読んで、勉強に濃淡をつけるようにする。
- リリース問題は、早い段階で解いておく。
- サンプルテストを解いて、解き方に慣れておく。
AICPAの受験マテリアルの重要性に気が付かずにやらなかったり、やるのが遅くなってしまったのを後悔している声が、合格者体験記に複数みつかりました。
Blueprintsは、効率的にUSCPA試験の勉強をしたい受験生にとって、一番役に立つと思っています。
どことしても、何か質問をいただいた時も、Blueprintsを参照し、Blueprintsを根拠としてお伝えすることが多いです。
Blueprintsばかりおすすめして「Blueprintsなんて見なくても合格できる!」と合格者から反論・非難されたことが何度もありました。
ですが、新USCPA試験になり、まだ試験の情報が少ない中、一番詳細が載っていて内容が確かなのはBlueprintsです。
旧USCPA試験では、試験の情報が既に揃っていたので合格できたかもしれませんが、新USCPA試験では、まだ発展途上なので自助努力が必要でしょう。
ちなみに、著書の改訂版を書く関係で、AICPAに試験の情報を質問しましたが「Blueprints以上のことは教えられない。それはBeckerなどに対しても同じ」とのことでした。
リリース問題は「数字を変えただけの問題が本番の試験で出題された」との声がありますので、必ず解きましょう。
リリース問題は、3年分から5年分解いたという合格者が多かったです。
サンプルテストは、旧試験までは科目ごとに用意され、リリース問題と同じように「同じような問題が本番の試験で出題された」との声が出ていました。
ですが、新試験では6科目全てが1つになってしまい、試験の進め方を体験できるだけのものになっています。
AICPA提供の三大試験準備マテリアル
- 「Blueprints」:出題の傾向を知る(何が、どのレベルで、どのくらい出題されるのか理解する)
- 「リリース問題(Released Questions)」:出題の傾向とレベルを体感する(問題を解くことで、出題の意図を理解する)
- 「サンプルテスト(Sample Tests)」:解き方に慣れる(パソコンで正しく解答するために予行演習する)
AICPAの受験マテリアルについては、こちらの記事を参考にしてください。
各科目の新USCPA試験のBlueprintsも参考にしてください。
必須科目
選択科目
(3)リサーチ問題には時間をかけすぎない(新試験では同じ形式で出ない)
リサーチ問題についてのアドバイスもあります。
- リサーチ問題は、短時間でも解き方がマスターできるので、対策しておく。
- リサーチ問題は、そのテストレット内で一番最後に解く。
- リサーチ問題は、時間をかけすぎない(10分が目安)。
リサーチ問題は、対策に時間はかからないので、最初から捨てるのはやめましょう。
ただし、対策に時間をかけすぎないこと。
そして、本番でも時間をかけすぎてはいけないでしょう。
本番で必要以上にリサーチ問題に時間をかけないよう、テストレットの一番最後で、10分だけ時間を使うなどと決めてしまうと良いでしょう。
リサーチ問題については、こちらの記事を参考にしてください。
(4)WC問題は採点基準を理解する(新試験からなし)
さらに、WC問題についてのアドバイスも多かったです。
- WC問題では、事前にUSのキーボードの配置を確認しておく。
- WC問題では、英文タイプの練習をしておく。
- WC問題では、箇条書きでキーワードだけ並べるというのはダメ。
- WC問題では、自信がないことは書かない。
- WC問題では、フォーマットを頭に入れておく。
WC問題については、採点基準を理解することが大切だと思います。
WC問題はマイナス方式の採点と言われていますので、書くことがないからと、自信が無いことや関係ないことをダラダラ書くのはやめた方が良いでしょう。
日本語と同じように英語でも入力できるように、英文タイプの練習をしておくと良いでしょう(普段、英語で文章を書かない人の場合)。
また、箇条書きや略語は使ってはいけないことにも注意しましょう(問題文にそのように記載されていると思います)。
出だしと締めは丸暗記しておき、型通りに書けるようにしましょう。
WC問題については、以下の記事にまとめてありますので、参考にしてください。
念のため、USのキーボードについても、確認してみてください。
(5)MC問題はアテをつけてから解く
MC問題については、問題文を頭から読み、答えを4つの選択肢の中から選ぶのではなく、最初にアテをつけることで効率よく解いていけるでしょう。
- MC問題では、選択肢を見てから質問文を読む。
- MC問題では、質問文の最後の問いかけから読む。
選択肢を見れば、どんなことが問われるか予想がつきます。
数値が並んでいれば、計算した結果を聞かれるかもしれません。
似たような単語が並んでいれば、該当するものを1つ選ぶのかもしれません。
また、質問文を読む際に、最後の問いかけから読むと質問の内容がすぐにわかります。
最初は背景の説明だったりするので、質問文でも問いかけではありません。
効率よく質問の内容が知りたかったら、最後の問いかけを最初に読みましょう。
(6)TBSはマイルール・解くパターンを決める
TBSについては、事前に、問題演習を通して、自分なりのルールや解き方のパターンを決めておくと良いのかと思います。
- TBS問題では、資料をどのように並べるかなど、パターンを決めておく。
- TBS問題では、最初にどんな問題があり、どの問題にどのくらい時間をかけるか考える。
- TBS問題では、最初に資料を全部開き、斜め読みをして、どんなものがあり、どんなことが書かれているかチェックする。
- TBS問題では、画面スクロールしきれているか注意する。
- TBS問題では、財務分析の問題があったら、資料(Exhibits)のRatio の定義を確認する。
- TBS問題では、指示を正確に読み取る(小数点第何位まで回答する必要があるのか、プラス/マイナスで答えるのか、空欄の取り扱いなど)。
本番では、TBSのテストレット内の問題や資料の確認から始めることもアドバイスされています。
テストレット内すべての問題や資料に目を通して、どの問題にどのくらい時間をかけるか考えて、優先順位や時間配分に気を配るということです。
何も考えずに、頭から順番に解き始めないことが大事。
画面のスクロールがしきれていなくて、問題がまだあるのに気が付かなかったという失敗もしないように注意しましょう。
もし財務分析の問題があったら、資料(Exhibits)にRatio の定義(Analytics Definitions)が書かれているので、計算方法を確認してから計算しましょう。
その定義に従えば計算ができますので、どうRatioを計算すればいいのかわからないと慌てないで大丈夫。
ちなみに、TBS問題で数値を入力する際は、1,000単位ごとの「,」は自動で入ります。
また、合計も自動で計算されるので、「123」とマークが書かれたところのみ入力します。
仕訳の順番については、アビタスのTBS問題では解答と違うと不正解になってしまいますが、本番では特に記載ルールはないので、不正解になることはないです。
借方か貸方かと、科目と金額の組み合わせが合っていれば正解になるので安心してください。
指示はしっかり確認するようにしましょう(こういう細かいところで点数を落としている人もいるかもしれません)。
プラスとマイナスのどちらで答えるのかも、指示に従う必要があります。
「Enter A as positive whole values and B as negative whole values.」ならば、Aはプラスで、Bはマイナスにします。
本番では、マイナスは「ー」をつければよく、自動的に「( )」になります。
四捨五入についても、問題文に指示が書かれています。
「A will be automatically rounded to the nearest dollar.」ならば、Aの四捨五入は自動で行われるので、気にしなくていいでしょう。
「Enter A rounded to two decimal spaces.」ならば、Aの小数点第3位を四捨五入し、小数点第2位まで回答します(小数点第2位で四捨五入ではないので注意)。
四捨五入(Round)の英語表現
- 数字を切り上げ:「Round up」
- 数字を切り下げ:「Round down」
- 整数:「whole number」や「integer」
- 整数に四捨五入する場合:「Round 3.1415 to the nearest whole number.」(「3.1415を整数に四捨五入しなさい」で、3になる)
- 小数点第2位までにする場合:「Round 3.1415 to the second decimal place.」(「3.1415を小数点第2位までにしなさい」で、3.14になる)
TBS問題については、こちらの記事も参考にしてください。
(7)各科目の頻出事項とポイントをおさえる
各科目の頻出事項は、おそらく、ツイッターなどで多くの受験生がつぶやいているので、そのようなものを見ているうちに、ある程度分かってくると思います。
- AUDのMC問題では、サービスの内容がAudit・Review・それ以外のどれかを注意して解く。
- AUDでは、Unmodified opinionのひな形や監査意見の種類を見直しておく。
- REGのMC問題では、Individual・Corporation・Partnershipのどれに関して聞かれているのか注意して解く。
各科目の特徴と試験対策も参考にしてください。
必須科目
選択科目
(8)受験を意識して、事前準備する
行き当たりばったりで受験日を迎えるのではなく、しっかりと準備しておくことがアドバイスされています。
- 試験会場の予約は、できれば平日に予約を入れる(週末は予約が取りにくいし、会場が混みやすく、チェックインに時間がかかり、周りに人が多くて気が散る)。
- 追い込みをするため、試験日の前日に有給休暇をとる。
- 受験会場は一度下見をする。
- 少なくとも、受験日数日前から、受験当日に合わせた生活にする(起きる時間、朝ごはんの時間など)。
- タイピングがうるさい人の近くで試験を受けることになるかもしれないので、雑音には慣れておく(カフェなどで問題を解く練習をする)。
- 机に備え付けのイヤーマフは合わなくて頭が痛くなるかもしれないので、耳栓を持っていく。
- 試験中におなかが空かないように、眠くならない程度に試験前にエネルギー補給をしておく。
- 飲み物やお菓子を持っていく。だが、トイレに行きたくなるので、休憩中に飲み物を飲み過ぎない。
最高のコンディションで受けられるよう、考えうるマイナス要因を少しでも減らせるようにします。
特に、1科目目の初めての受験の際は、事前に受験までのイメージをして、落ち着いて受験ができるようにしておくことが大事だと思います。
試験の2日前くらいから食中毒などにならないよう食べ物には気を付けたり、試験で着る服を決めておいたりします。
『ドラゴン桜』でも、受験生たちは、試験に合わせた時間に起床し、食事をし、制服(試験当日は制服を着るので)で行動するようにしていました。
しっかり準備をしていても、「試験では想定外のことが必ず起こる」と心得ておきましょう。
電車の遅延、試験の直前におなかが痛くなった、試験の途中でパソコンがシャットダウンしてしまったなどという、想定していなかったトラブルが起きても不思議はありません。
『ドラゴン桜』でも、試験の休憩時間にケンカに巻き込まれて手をケガし、解答を書くのがつらいという状況が起きていました。
「想定外のこと」なので事前に想定できないですが、心づもりしておくだけで違うでしょう。
受験の1週間前にやっておくといいことをまとめましたので、参考にしてください。
(9)受験直前の対策はぬかりなく
落ち着いて受験するために、受験直前にやっておくといいことなどのアドバイスも多いです。
- 試験会場には、早めに行く(できれば1時間以上前)。
- ケアレスミスのリストを作っておき、試験直前に見直しておく。
- 覚えられないことは、直前に一瞬覚え、席に着いたらメモ用紙にまずメモをして、忘れてから解き始める。
- 席に着いたらすぐ、テストレットごとの時間配分をメモに書いておく(時間配分は、あらかじめ決めておく)。
試験会場には、遅くとも30分前に行く必要があります。
午後の回の場合は、待ち時間を減らすために1時間から1時間30分前に行った方がいいという合格者の声があります。
間違えやすいポイントを再確認したり、受験開始時点で覚えていることが最高潮になっているように、調整するといいでしょう。
USCPA試験当日の流れについては、こちらの記事を参考にしてください。
USCPA試験当日の持ち物については、こちらの記事を参考にしてください。
USCPA試験本番での科目別の時間配分については、こちらの記事を参考にしてください。
(10)試験の罠にはまらない
USCPA試験は、いくつか罠がしかけられています。
事前に知っておけば大したことがなくても、知らなかったり、中途半端に知っていると、罠にはまってしまうのかと思います。
- 計算をする際は、途中の計算式を確かめられるよう、電卓ではなくエクセルがいい。
- 時間配分のメモを見ながら、タイムマネジメントしながら解く。
- 疲れてしまったら、テストレット3と4の間の休憩時間(タイマーがストップする)以外にも、席で少し休憩をして頭を休ませる。
- 分からない問題が出たら、事前に決めておいた時間だけ悩んで、次の問題に進む(何分まで時間をかけていいか、あらかじめ決めておく)。
- すぐには解けないと感じる問題が出た場合は、フラグを付けていったん飛ばして、解ける問題が解き終わってから戻ってくるようにする。
- 見たことがない難問にあたっても、焦らない。ダミー問題の可能性が高い。
テストレット2で難化しなくても、落ち込まない。TBSで挽回できるかもしれない(新試験からテストレットの難化はしません)。
安い使い勝手の良くない電卓が貸し出されるのも、実はAICPAの罠なのではないかと思ってしまいます(借りられるけど、必ず使わないといけないわけではない)。
休憩についても、テストレット3と4の間でタイマーがストップする休憩が設けられています。
ここでちょうど2時間くらい経って、折り返し地点となることをAICPAが想定しているためですが、このタイミングでしか休憩ができないわけではありません。
実際、どこは、AUDで毎テストレットごとに外に出て休憩していました。
合計1時間くらい休憩し、プロメトリックのスタッフに「こんなに休憩した人は初めて」と言われてしまいましたが(知らなかったのですが、10分以上休憩すると報告がいくようです)。
すっきりとした頭で問題に取り組め合格したので、戦略としては悪くなく「休む勇気をもつこと」も大事かと思います(とはいえ、毎テストレットごとに休憩するのは多いかも)。
「できる問題から取りかかり、確実に点数を取れる問題を逃さない」のがポイント。
わからない問題や計算に時間がかかる問題は、後回し!
「東大模試6ヵ条」の「国語は必ず古文から始める」と同じです。
ダミー問題の罠にはまったりしないように注意が必要でしょう(注意:難易度変化は新USCPA試験からはなくなりました)。
採点の仕方を理解していれば、できなくても変に落ち込まないでしょう。
休憩時間については、こちらの記事も参考にしてください。
最重要:最後まであきらめない!!!
あきらめたところで試合終了。
「やるだけやった」と自信を持って、
最後まであきらめず、
1点でも多くもぎ取ろうと粘る。
USCPA試験は、試験中の手ごたえと結果が一致しないことが多いです。
ですので、自分の判断で、途中でリングから降りるのはやめましょう!!!
余裕で高得点で合格できる人を除けば「1点でも多くもぎ取ろうと粘る」気持ちが、75点の壁が越えられるかどうかの分かれ道になると思います。
「絶対合格してやる」という強い心で、最後の1分1秒まであきらめない人が合格できるという結論を出したところで、今回は終わりにします。
以上、「USCPA合格者からのアドバイス【受験本番で失敗したくないなら要確認】」でした。
受験本番ではアドバイスを活かして頑張ることにするよ。
合格者のアドバイスは、必ずしも自分にも当てはまるかは分からないから、そのまま従うよりは、どういう意味で言っているのか理解することは大事かな。
先人の成功と失敗を参考にして本番で実力が発揮できるよう、日頃の学習や、受験直前の準備、受験当日の行動に取り入れてみてね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。