BATICは役に立たないという声を聞くけど、実際どうなのかな。
USCPA(米国公認会計士)を受ける前に、BATIC(国際会計検定)を受けたよ。
どこは、役に立たないということはないと思っているよ。
BATICは本当に役に立たないのか、どんな人の役に立つのか、どんな人は受ける必要がないのか解説するね。
BATIC(国際会計検定)は2022年11月28日で終了しました。
英語×会計の資格として、USCPA(米国公認会計士)にチャレンジする人が増えています。
USCPAは受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。
BATIC(国際会計検定)は役に立たないのか?どんな人の役に立つのか?
これまで「BATIC(国際会計検定)は役に立たない」という声を聞いてきました。
この「役に立たない」というのは、何の役に立たないという意味なのでしょうか?
大きく分けると、「転職や就職の役に立たない」と、「英文会計の知識を身につけるのに役に立たない」の2つになると思います。
BATIC(国際会計検定)は役に立たないのか?
- 転職や就職で役に立たないのか?
- 英文会計の知識を身につけるのに役に立たないのか?
この2つに分ければ「BATICは役に立たないのか?」というあなたの疑問が解決できるでしょう。
さらに「BATICはどんな人の役に立つのか?」もご説明していきますので、あなたの役に立つのか考えてみてください。
1.BATICは転職や就職で役に立たないのか?
まず、BATICは転職や就職で役に立たないのかという点から見ていきます。
BATICは転職や就職で役に立たないのか?
- 何も資格がないよりは評価される
- 評価が高いのは Accounting Manager レベル以上
- 新BATICは転職・就職で役に立たない
(1)何も資格がないよりは評価される
正直に言うと、BATICという試験を知らない人が多いので、BATICのスコアやレベルを履歴書に書いたり、転職面接でアピールしても、評価されないことが多いです。
BATICが転職で評価されるのは、以下のような場合が考えられます。
転職でBATICが評価される場合
- 外資系企業の経理職
- 日系大企業の連結決算職
親会社へのレポーティングが英語になる外資系企業では、英語で基礎的な会計を理解していることの証明となるBATICは、評価されるでしょう。
外資系企業へ応募する際は、BATICのことを多少なりとも知っている方が面接担当になることが多いです。
BATICは東京商工会議所の検定試験で、外国人には全く知られていませんので、日本人が面接担当になった場合だけではあります。
また、特に米国企業の場合は、USCPA(米国公認会計士)が高く評価されることは念頭に置いておいた方がいいでしょう。
さらに、日系の大企業で海外子会社がある場合、連結パッケージが英語で提出されます。
そうなると、英語で会計が理解できる(少なくとも英語で勘定科目が理解できる)人材が必要となりますので、TOEICよりもプラスの評価をしてもらえる場合もあります。
(2)評価が高いのは Accounting Manager レベル以上
どこの経験からすると、BATICのことを多少なりとも知っている方だと、Accounting Manager レベル以上ではないと、高い評価をしていないように感じました。
旧BATICでのレベルとスコア
- Controller レベル:880点以上
- Accounting Manager レベル:700点以上
- Accountant レベル:320点以上
- Bookkeeper レベル:200点以上
Bookkeeper レベルは単なる参加賞、Accountant レベルは英文会計のことが多少は分かっているという評価でしょう。
現在の新試験ではSubject2が廃止され、スコアによって与えられるレベル(称号)も変わりました。
以下のような3つのレベルになったのですが、旧試験のレベルとは、以下のような紐づきと考えていいと思います。
新BATICでのレベルとスコア割合☜旧BATICのレベル
- Advanced(上級レベル):360点以上(90%以上)☜旧Accountantより少しプラスレベル?
- Middle(中級レベル):320点以上(80%以上)☜旧Accountantレベル?
- Entry(初級レベル):200点以上(50%以上)☜旧Bookkeeperレベル?
つまり、新BATICでは、最高でも、旧BATICのAccountantレベルにしかならないということです。
新BATICで、たとえAdvanced(上級レベル)を取って履歴書に書いても、高い評価は得られないでしょう。
本当は Accounting Manger レベル以上の実力がある場合は、BATICでは証明できないので、BATICは転職時にアピールする資格として役に立たないということになります。
(3)新BATICは転職・就職で武器にはならない
旧BATICでのAccounting Manger レベル以上なら、高く評価される場合もありましたが、新BATICでは、最高でも旧BATICのAccountantレベルです。
よって、今後は評価はアテにできないでしょう。
ですので、転職や就職のためにBATICの勉強をするというのはおすすめできません。
ブログや資格・転職のサイトで、「BATICは転職・就職でおすすめの資格」と紹介されていたら、旧BATICでの話だと思いますよ。
2.BATICは英文会計の知識を身につけるのに役に立たないのか?
つぎに、BATICは英文会計の知識を身につけるのに役に立たないのかという点を見ていきます。
BATICは英文会計の知識を身につけるのに役に立たないのか?
- 新BATICでも英文会計の基礎知識が身につけられる
- 新BATICはUSCPAの準備としてちょうどいい
(1)新BATICでも英文会計の基礎知識が身につけられる
新BATICの出題範囲ですが、旧BATICのSubject2の出題範囲が丸ごとなくなりました。
旧BATICの出題範囲
- Subject1(英文簿記)
- Subject2(国際会計理論)
新BATICの出題範囲
- 英文簿記☜Subject1(英文簿記)と同じ
- Accounting for Assets and Liabilities(資産と負債の会計処理)
新BATICは、旧BATICのSubject1(英文簿記)とほぼ同じです。
「Accounting for Assets and Liabilities(資産と負債の会計処理)」というトピックが追加されただけです。
新BATICは、国際会計検定という名前にもかかわらず、国際会計理論は出題されず、単なる英文簿記検定になっています。
ですが、依然として英語で簿記が理解できているかが問われる試験であり、英文会計の基礎知識を身につけるという意味では、十分に意味のある、役に立つ試験であると言えます。
(2)新BATICはUSCPAの準備としてちょうどいい
USCPA(米国公認会計士)の準備として、BATICの受験を考える方が多いです。
どこも、USCPAを受ける前にBATICを受けたのですが、英語で勘定科目や会計用語を覚えるのに役に立ち、USCPAの学習にスムーズに入れました。
BATICはIFRS(国際財務報告基準)の試験、USCPAはUSGAAP(米国会計基準)の試験ですので、そもそもちょっと違います。
今まではUSCPA試験でも、IFRSとUSGAAPの違いが出題範囲にあったので、全く無駄になるということはありませんでした。
ですが、2021年7月のUSCPA試験の改正で、IFRSとUSGAAPの違いが出題範囲から外れました。
新BATIC:IFRSが出題されなくなった
2021年7月改正後のUSCPA:USGAAPとIFRSの違いが出題されなくなった
よって、USCPAの準備としては、新BATICになったことと、USCPAの試験内容の改訂がちょうど良いタイミングで起きたと思います。
3.BATICはどんな人の役に立つのか?
BATICは、どんな人の役に立つのかについても見ていきましょう。
BATICは、2021年度に新しくなりました。
そもそもBATICの知名度はあまり高くなく、旧BATICのAccounting Manger レベル以上ならば、外資系企業の経理の面接などで高く評価されるという感じでした。
それが、新BATICになり、試験自体が簡単になりましたので、面接などで高い評価を得ることは、今後はないと思います。
ですが、依然として英文会計の基礎を学習するという点では十分ですし、USCPAに挑戦する前段階の試験としてちょうどいいと思います。
BATICが役に立つ人
- 英文会計の基礎知識を身につけたい人
- USCPAを受ける準備がしたい人
BATICを受けない方がいい人
- 転職・就職の武器にしようと思っている人
- IFRSの知識を身につけたい人
「会計×英語」の資格の中で、転職・就職の武器になるのは、やはりUSCPAです。
ですので、転職・就職の武器にしたい方は、USCPAに挑戦しましょう。
USCPAの学習をするには、アビタスというUSCPA予備校がおすすめです。
アビタスへの資料請求(無料)
他のUSCPA講座と比較したい場合は、こちらを参考にしてください。
USCPAより、IFRSの知識を身につけたい場合は、IFRS検定(国際会計基準検定)の学習を検討してみましょう。
IFRS検定(国際会計基準検定)はこちらを参考にしてください。
以上、「BATIC(国際会計検定)は役に立たないのか?どんな人の役に立つのか?」でした。
それに、ゆくゆくはUSCPA(米国公認会計士)を受けようと思っているよ。
だから、BATICは役に立ちそう。
ただ、USCPAの学習を始めてから、「自分には英語で会計の勉強をするのは無理だった」と挫折する人が少なからずいるので、BATICを受けてみることをおすすめしているよ。
USCPAの予備校の受講料は高いから、支払ってから挫折すると、大金が無駄になるからね。
ほか、転職はする気が無くても、英語で会計が理解できるということ自体はプラスだよね。
BATICを“TOEICよりビジネス寄りの英語の試験”ととらえて、受けてみてもいいと思うよ。
特に仕事で英語を使う人は、BATICの学習をすると、仕事でその知識が活かせると思うから、試験を受けなくても、学習だけはしてみてほしいよ。
BATIC(国際会計検定)は2022年11月28日で終了しました。
英語×会計の資格として、USCPA(米国公認会計士)にチャレンジする人が増えています。
USCPAは受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。