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BIG4監査法人で勤務経験アリのUSCPAがBIG4を比較!特徴を解説!

USCPAの視点での各BIG4大手監査法人の違い
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知りたい君
知りたい君
USCPA(米国公認会計士)に合格したら、BIG4監査法人で働きたいと思っているよ。

でも、どのBIG4監査法人が自分に合っているか分からないな。

各BIG4監査法人の違いが知りたいな。

どこ
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どこはUSCPA(米国公認会計士)で、BIG4監査法人での監査経験があるよ。

事業会社の経理部でBIG監査法人の監査対応もしてきたよ。

たしかにBIG4監査法人の違いって、今までかかわったことがない場合、よくわからないよね。

USCPAのどこが、自分のこれまでの経験や今までに得た情報、客観的なデータから、BIG監査法人を比較し、特徴を解説していくね。

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BIG4監査経験のあるUSCPAが各BIG4監査法人を比較!特徴を解説

BIG4監査経験のあるUSCPA(米国公認会計士)であるどこが、各BIG4監査法人を比較していきます。

また、各BIG4監査法人の特徴を解説します。

 

どこのこれまでの経験や情報とは、この3点。

  1. BIG4監査法人にて、監査人として働いた経験があります。
  2. BIG4監査法人については、事業会社の経理担当者として、監査対応をしてきました(海外での経験を入れると、4法人すべてと何らかの業務をしたことがあります)。
  3. BIG4監査法人勤務の友達などから、最新の情報をもらっています。

 

USCPA試験合格者のうち、約4割が監査法人に転職するそうです。

約4割というのは、日本の公認会計士試験合格者に比べると少ないですね。

 

USCPA合格者が必ずしも監査法人への勤務を希望するわけではないのです。

とはいえ、USCPA合格後すぐ、BIG4監査法人で働き始めた自分の経験からすると、USCPA合格後のファーストキャリアとしては、BIG4監査法人が望ましいとは思っています。

 

USCPAが監査法人で働くメリット・デメリットは、こちらを参考にしてください。

USCPA(米国公認会計士)が監査法人で働くメリット・デメリット3つずつ!USCPAとして監査法人で働きたい人は必見!USCPAが監査法人で働く場合のメリットとデメリットを3つずつ紹介。BIG4監査法人でUSCPAとして働いていた経験から一般的なメリットと、どこの主観が入ったデメリットをご紹介します。...

 

USCPA合格後の転職先として、監査法人をぜひ候補に入れてくださいね。

USCPAのBIG4大手監査法人への転職必勝法は、こちらを参考にしてください。

USCPAのBIG4大手監査法人への転職必勝法
USCPAのためのBIG4監査法人への転職必勝法【BIG4に転職したUSCPAが解説】USCPAのためのBIG4監査法人への転職必勝法!USCPAがBIG4で採用されるにはコツがある!USCPA合格後にBIG4に転職した経験から、USCPAどこが転職成功の秘訣を解説!...

 

それでは、BIG4大手監査法人の違いについて見ていきましょう。

 



 

1.BIG4大手監査法人の特徴

BIG4大手監査法人の特徴を見ていきましょう。

大手監査法人とは「上場会社を100社以上監査し、監査実施者が1,000名以上の監査法人」とされています。

 

日本においては、以下の4つの監査法人が大手監査法人「BIG4」と呼ばれます。

BIG4大手監査法人

  1. EY新日本有限責任監査法人
  2. 有限責任あずさ監査法人
  3. 有限責任監査法人トーマツ
  4. PwCあらた有限責任監査法人

 

USCPAの勉強をしているときから、BIG4大手監査法人の特徴や違いについては、アビタス(USCPA予備校の1つ)受講生の間でよく話題になっていました。

ただ、残念ながら、BIG4大手監査法人で働きたいというだけで、どんな業務を担当したいというはっきりとした希望がある人は、ほぼいませんでした。

単に、USCPAが働きやすそうなカルチャー・体質をもつ法人に入りたいと考えていた人が大半。

 

少し前の話になってしまうのですが、アビタス受講生の間でのBIG4大手監査法人の違いは、以下のような認識でした(当時の話ですので、あくまでも参考までに)。

アビタスのUSCPA受講生のBIG4大手監査法人についての認識

  1. 新日本:まじめ。古い体質。オフィスの場所が良い→家賃が高い→売上が大きいが最終利益は大きくない→給与は期待できない。
  2. あずさ:のんびりで牧歌的。大学のサークルのよう。女性が働きやすい。BIG4の中で一番アナログ(IT化が進んでいない)。
  3. トーマツ:体育会系。相撲部屋のよう。上下関係が厳しい。内部組織はしっかりしている。USCPAでもやっていけるのか疑問。
  4. あらた:洗練されている。外資系らしさが出ている。小さすぎてBIG4に含まれない(BIG4の1つではなく、「Big3プラス1」の「1」だ)。USCPAを積極的に採用しようとしており、給与は期待できる。

ちなみに、USCPA受講生で一番人気は新日本、二番人気があずさでした(当時の話です)。

 

どこも、USCPAの受験勉強と並行して、BIG大手監査法人について情報収集をしました。

ですが、「アドバイザリー業務(非監査業務)ではなく、監査業務がしたい」くらいしか業務の希望がありませんでした。

結局、法人に対する印象と、面接を担当してくださったパートナーの人柄(すごくユニークで、楽しく働けそうな気がしました)のみで、入所する監査法人を決定しました。

 

各法人の基本情報については、以下をご覧ください。

 

(1)EY新日本有限責任監査法人

ロンドンに本拠地を置くアーンスト&ヤングの日本におけるメンバーファーム。

2008年に他の3法人に先がけて有限責任監査法人となった。

日本本社所在地は、東京ミッドタウン日比谷。

外資と提携しているが、日本的な体質が色濃く残っている。

EY新日本有限責任監査法人の公式サイト

 

(2)有限責任あずさ監査法人

オランダのKPMGと提携。

2003年EY新日本有限責任監査法人より、KPMGの監査部門が独立して設立。

2010年に有限責任監査法人となった。

日本本社所在地は、飯田橋のあずさセンタービル。

「あずさ」という法人名は、弓の材料に用いられる丈夫で弾力のある樹木「梓」からきている。

有限責任あずさ監査法人の公式サイト

 

(3)有限責任監査法人トーマツ

ニューヨークに本社を置くデロイトトウシュトーマツと提携関係にある。

2009年に有限責任監査法人になった。

日本本社所在地は、丸の内二重橋ビル。

他法人よりコンサルティング業務が多い。

有限責任監査法人トーマツの公式サイト

 

(4)PwCあらた有限責任監査法人

イギリスに本部のあるプライスウォーターハウスクーパースと提携。

2006年に設立。

日本本社所在地は、大手町パークビルディング。

2016年に有限責任監査法人へ移行した。

4法人の中では、唯一の外資系の監査法人である。

PwCあらた有限責任監査法人の公式サイト

 

BIG4をハリーポッターになぞらえたものをツイートをしました。

 

さらに、『監査法人との付き合い方がわかる本』は、監査法人について非常に参考になるので、ぜひ読んでみてください。



 

2.BIG4大手監査法人のデータ比較

BIG4大手監査法人のデータを比較することにより、違いを見ていきましょう。

各法人の特徴が色濃く出ている「業務収入(売上高)」と「人員数」を比較していきます。

 

(1)業務収入(売上高)

2020年5月・6月決算期の業務収入は以下の通りです。

法人名 売上高 うち、監査証明業務 うち、非監査証明業務 順位
EY新日本有限責任監査法人 1,020億円 860億円 160億円 3位
有限責任あずさ監査法人 1,059億円 827億円 232億円 2位
有限責任監査法人トーマツ 1,145億円 809億円 336億円 1位
PwCあらた有限責任監査法人 543億円 261億円 282億円 4位

 

2021年5月・6月決算期の業務収入は以下の通りです。

法人名 売上高 うち、監査証明業務 うち、非監査証明業務 順位
EY新日本有限責任監査法人 1,040億円 887億円 153億円 3位
有限責任あずさ監査法人 1,052億円 833億円 220億円 2位
有限責任監査法人トーマツ 1,237億円 832億円 405億円 1位
PwCあらた有限責任監査法人 549億円 280億円 268億円 4位

 

数値は、各法人の『業務及び財産の状況に関する説明書類』を参照しました。

 

どこが監査法人で働いていた当時は、新日本が一番売上が大きかったので、売上高を調べるまで、新日本が1位だと思っていました。

現在は3位にまで落ち込んでいることがわかりました。

ただし、監査証明業務収入だけに限ると、新日本が一番です。

 

新日本の非監査証明業務の売上が小さい理由は、アドバイザリーサービス業務の一部を、「EY アドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社」(現「EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社」)に業務統合したことによるものなようです。

 

また、あらたは4位ですが、他の3法人の半分ほどであり、依然として大きな差があることがわかります(これは、当時から「BIG3プラス1」の「1」だと言われていたので、そのままです)。

とはいえ、非監査証明業務収入は他の法人に引け目をとっておらず、監査証明業務収入を超えています。

非監査証明業務収入が大きいため、あずさやトーマツは、新日本の売上高を抜いている状況です。

つまり、実質、新日本だけ非監査証明業務(コンサルティング業)が伸びていないという結論になります。

 

どこが受験生だった当時から、新日本はBIG4の中で利益率が低いという話になっていました。

その時は「家賃が高いからだ!」と言われていましたが、いまは、利益率の高いコンサルティング業より、利益率の低い監査業務がメインになってしまっているからなのでしょう。

  1. 新日本は監査証明業務収入だけならトップ。非監査証明業務収入は、他の3法人よりかなり小さいが、これは恐らく、アドバイザリーサービス業務の一部を他のメンバーファームに移したことによるものなようだ。
  2. トーマツが売上高トップ。コンサルティング業(非監査証明業務)は攻めている!
  3. あらたは、売上高に関しては、他の3法人に大きな差をつけられているが、非監査証明業務収入は、2位であり、コンサルティング業に力を入れているように思われる。

 

(2)人員数

法人名 人員数 うち、その他専門職
EY新日本有限責任監査法人 5,484人(2020年9月) 1,424人(2020年9月)
有限責任あずさ監査法人 6,104人(2020年9月) 1,104人(2020年9月)
有限責任監査法人トーマツ 6,912人(2020年5月) 1,908人(2020年5月)
PwCあらた有限責任監査法人 3,157人(2020年6月) 1,196人(2020年6月)

数値は、各法人の「監査法人概要」を参照しました。

 

トーマツは、7,000人に届く勢い。

公認会計士以外の「その他専門職」が1,900人超もいることを考えると、やはり、非監査業務(コンサルティング業)に力を入れているのではないでしょうか。

また、各法人ともに、デジタル技術を活かすため、日本の公認会計士以外のIT専門家を増やしているよう。

「その他専門職」が増えてきているのは、その影響もあるかと思います。

さらに、あらたのみ、人員内訳の説明で、「USCPA・その他専門職員」とUSCPAの文字を明記。

USCPAが戦力としてみなされている感じがします。

どこが受験生だったときも、あらたはUSCPAを積極採用している印象。

この点は変わっていないのかもしれません。

  1. トーマツは、コンサルティング業に力を入れている(ように見える)。
  2. あずさは、USCPAは意外と少ない?IT専門家の採用が遅れている?
  3. あらたは、対外的に、USCPAを戦力としてみなしていることをアピール?



 

 

以上、「BIG4監査法人で勤務経験アリのUSCPAがBIG4を比較!特徴を解説!」でした。

知りたい君
知りたい君
BIG4大手監査法人の違いが、なんとなくわかってきたよ。

USCPAの勉強をしつつ、どの監査法人に応募するか考えてみるよ。

どこ
どこ
実際は、法人内でも事業部ごとにカラーが違ったりはするけれども、アビタス受講生で話していた各法人の特徴は、あながち間違えではないだろうね。

USCPAの集まりなどで話をして「この人は新日本だろう」「この人はトーマツかな?」などと予想すると、結構な確率で当たっていたんだよ。

少しでも、USCPA合格後、転職先の監査法人を決める際の参考になれば嬉しいよ。