このブログを読んでくださっている方は、何かのきっかけでNCC綜合英語学院を知ったけれど、あまりにも謎が多くて情報を求めている方だと思います。
どこがNCC綜合英語学院を知ったのは、タイ在住時にお世話になった公認会計士さんからでした。
その方は、TOEICが600点代というお世辞にも高くないスコアにもかかわらず、英語がペラペラでした(よく聴くと、文法は結構間違っていたりしましたが)。
どうやって、そんなに英語が流暢に話せるようになったのか聞いたら、NCC綜合英語学院で学んだとのことでした。
「日本に帰国したらNCC綜合英語学院に通おう」と、どこの胸にその名が刻み込まれたのでした。
それから、日本に帰国してすぐに働き始めた会社で、監査をしてくださっている監査法人のパートナーが、英語がペラペラで、またしてもNCC綜合英語学院で学んだと聞きました。
そして「そうだNCC綜合英語学院に通おうと思っていたんだった」と思い出し、学院の門戸を叩いたのでした。
どこは、新型コロナの影響で通学をストップしたのですが、10ヶ月ほどNCC綜合英語学院で英語を学んでいました(1年間通う予定でしたが、泣く泣くいったん卒業しました)。
NCC綜合英語学院に通おうか悩んでいる人の参考になるよう、ここに情報を残しておきます。
もしUSCPA(米国公認会計士)に興味がありましたら、どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』をお手に取ってくださいね。
USCPA資格の活かし方やUSCPA短期合格のコツも記載しています。
「USCPAの始めかた」も参考になります。
1.NCC綜合英語学院とは?
NCC綜合英語学院公式サイトを見てください!
非常に怪しいですよね。
そして、熱意は伝わってきますが、古臭い(失礼!)。
実際に通っていた公認会計士さんと監査法人のパートナーから話を聞いていなかったら、公式サイトの最初の画面を見ただけで、そのままサイトを閉じたことでしょう。
「NCC綜合英語学院」は、ほとんど名前は知られていません。
というのは、特に広告宣伝をしておらず、口コミだけで生徒を集めているからです。
便利できれいな場所に教室を借りたりせず、家賃の安い地味なビルで、小規模、少数精鋭の先生たちで成りたっている英語学校です。
学生からの受講料が高くならないように、そして、先生たちに十分なお給料が払えるように、ムダは省いているということのようです。
「この学校で英語が話せるようにならなければ、他の学校でも話せるようにならない」が謳い文句。
1年近く通ったどこも、その通りだと思っています。
ただ、ものすごく厳しいので、話せるようになるまで通い続けられるかは、本人のやる気次第。
やる気が十分でないと、そもそも最初の説明会を予約する電話で入学を断られてしまいます!
説明会でもやる気があるか何度もたしかめられます(面接をされている感じがしました)。
こんなに積極的に入学希望者を断ろうとする英語学校は、「NCC綜合英語学院」くらいでしょう!
授業はあまりにも厳しいので、何人も脱落者が出ていました。
どこ自身も、大量の予習に泣き、ハードな授業でグッタリ。
それでも休む暇なく、授業が終わったらすぐさま次の授業の予習にとりかかるという生活に。
仕事とNCC綜合英語学院の予習と復習をこなすだけの日々を10ヶ月間続けることになりました。
USCPA試験の勉強をした1年間より段違いでキツかったです!
ただ、授業料はお財布にやさしいです。
3時間半くらいの授業が週1回、1年間で、23万円(税抜き)。
覚えられません!
勉強の仕方がわからなくなりました!
仕事が忙しすぎて勉強の時間がとれません!
と先生方に何度泣きついたことでしょう。
泣きつくたびに、覚え方から、勉強の仕方から、時間の確保の仕方まで、何時間でも先生方は付き合ってくださいました。
学院長まで出てきて、秘伝を伝えてくださったこともありました(分厚い秘伝の書もいただきました)。
追加で指導していただいた指導料や資料代は、全く請求されませんでした。
学院側の完全無料奉仕で、良心的を通り越していました!
USCPA試験の勉強よりNCC綜合英語学院での勉強の方が大変だったというのは本当です。
ただし、USCPAが簡単な試験というわけではなく、範囲が決まっており、やらないといけないことの上限があったからでしょう。
英語(語学)は上限がないので、底なし沼のようですよね。
ちなみに、どこはアビタスというUSCPAの学校で勉強したので、USCPA短期合格ができました。
アビタス以外の学校でしたら、USCPA合格は難しかったと思います。
アビタスへの資料請求(無料)
2.NCC綜合英語学院の授業
「NCC綜合英語学院」の授業がどんな感じなのか気になるでしょう。
クラスレベルによって違いますが、どこの場合(中級クラス)のお話をしていきます。
どこは、入学前のレベルチェックで中級クラスに振り分けられました。
最初から中級クラスに入れるのは、比較的レベルが高いようです。
セミプロレベルと言われました。
その中級クラスには生徒が15人ほどいました。
- 通訳の仕事を既にしている人
- 通訳になりたい学生さん
- どこのように仕事で英語が必要なサラリーマン
といった感じ。
1回の授業は3時間半くらい。
5分くらいのトイレ休憩をはさむだけで、授業は休みなく続きます。
授業中は必死すぎて、3時間半などあっというま。
終わった後の疲労感がすごいです。
授業は大きく分けて3つです。
「NCC綜合英語学院」の授業の内容
- 宿題チェック(ECOP、単語、口語)
- ECOP
- インタープリテーション
- ECOPというのは、English Constructions for Oral Practiceと呼ばれる、「NCC綜合英語学院」で使用するオリジナル例文集。
- 日本語の例文を見て、口頭で英作文をするというのが「NCC綜合英語学院」でのメインの授業であり、その際に使用する教材。
(1)宿題チェック
毎回授業の初めに、宿題チェックがあります。
宿題チェックの内容
- ECOPの既出範囲(ずいぶん前に習った範囲)
- ECOPの前回の授業の範囲
- 単語(15個)
- 口語(5個)
この宿題をこなすには、毎日最低2時間は勉強しないと終わらないようになっています。
1人ずつ先生に指名されて答えるので、覚えていないとかなり恥ずかしいです。
覚えないと勉強にならないので、毎日必死に宿題をやりました。
でも、仕事が忙しすぎて暗記が甘いときは、遅刻して行きたくなったものでした。
中級クラスになると、ECOPの例文は複雑かつ長くなります。
スラスラ言えるようになるには、かなりの練習が必要。
冠詞を間違えたり、すらすら言えないと、先生に「next person」とすぐに飛ばされます。
これはかなり悔しいし、恥ずかしい!
単語は、中級クラスだと英検準一級から英検一級くらいのレベルに。
知らない単語ばかりになっていますので、15個覚えるだけでも大変です。
口語は、通常の会話で使える砕けた表現の一文を覚えます。
もちろん、ちょっとでも間違えたら「next person」になります。
(2)ECOP
前述のとおり、「NCC綜合英語学院」で使用するオリジナル例文集を学ぶのが授業でのメインです。
まず指名された生徒が、日本語で書かれた例文を自由に口頭英作文します。
それに対し先生が説明していきます。
関連した語彙(類語、反対語など)、文法事項、通訳理論など、それはそれは広く深く説明が加えられます。
このECOPは、一度習ったことがまた違う授業の違う例文でも出てくる、すばらしくよくできた例文集です。
そのため、きちんと1つ1つ覚えていかないと、宿題だけではなく、このメインの授業中でも答えられず恥ずかしい!!!
「NCC綜合英語学院」で学ぶ最大のメリットは、通訳理論を教えてくれる点です。
日本人にはこういった方がラクという言い回しも教えてくれます。
先生は“得意わざ”と言っていましたが、英語でとっさに正確に言える方法が学べます。
(3)インタープリテーション
インタープリテーションは、まさに通訳になるための訓練です。
先生が読み上げる日本語の文章(中級ではかなり難易度が高く、かつ、長いです)を英語に訳していくものです。
先生が読み上げるスピードはナチュラルスピード。
なので、全てをメモすることはできません。
通訳と同じで、自分なりの記号や略字を駆使してメモしていきます。
そもそも、あまりわかりやすい日本語ではなかったりします(練習のためにわざとそうなっているそうです)。
なので、そのまま日本語から英語にすればいいわけではありません。
さらに、日本の文化・日本の歴史上の人物・社会習慣・ことわざなどが含まれていたりします。
なので、日本についての知識がない外国人にも理解できるように英語にしなければなりません。
うまく言えたと思っても、
- 必要がないところまで訳しすぎ
- 流暢ではなかった
- もっと意訳するよう
などなど先生から指導が入ります。
英語の勉強というよりは、もはや、どうやったら相手に正確に伝わるか、コミュニケーションの授業になっていました。
3.NCC綜合英語学院向きな人・向かない人
「NCC綜合英語学院」が素晴らしい学校であることは伝わったかと思います。
だからと言って、誰にでもおすすめできるわけではありません。
「NCC綜合英語学院」に向いている人・向いていない人について言及しておきます。
(1)NCC綜合英語学院に向いている人
「NCC綜合英語学院」に向いている人。
それは、本気で英語の勉強がしたい人です。
毎日最低2時間は勉強しないと通学する意味がありません。
もう一度言います。
毎日最低2時間は勉強する必要があります。
勉強する覚悟が必要です。
どこの場合、毎日残業で終電といった繁忙期でも、毎日最低2時間は勉強。
繁忙期ではなければ3時間、週末は土曜日と日曜日で合計15時間くらい勉強していました。
通学していた10ヶ月間は、一度も週末に遊びに行けませんでした。
あと、スピーキング力を鍛えたい人向きです。
特に通訳になりたい人、英語がペラペラ話せるようになりたい人には、最適の学校です。
さらに、特別学習として、英文法、英単語、リスニング、英文読解などをやることになります。
これは必須ではなく、生徒のやる気によって先生と相談してやることを決めます。
なので、スピーキング以外の全体的な英語力を伸ばしたい人も満足できます。
(2)NCC綜合英語学院に向かない人
「NCC綜合英語学院」に向かない人。
それは、以下のような人。
- 勉強する意思がない人
- 忙しいことを言い訳に勉強しない人
- 勉強する時間をなんとかして作ろうとしない人
そんな人は、宿題で答えられず恥をかき、授業で一人だけついていけず落ち込み、早々に脱落することになるでしょう。
早い人は1回の授業で見かけなくなります。
忙しい人、時間を作る自信がない人は、家でできるオンライン英会話や英会話アプリを利用した方が続くでしょう。
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単に、TOEICのスコアを上げたい人にとっては、NCC綜合英語学院の授業内容はTOEICのスコアをすぐに上げるようなものではないため、TOEICアプリを利用した方がいいです。
おすすめのTOEICアプリ
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以上、「【体験談】謎の多い「NCC綜合英語学院」とは?怪しすぎるけど実際はどう?」でした。
「NCC綜合英語学院」は、真剣に学習すれば必ず英語ができるようになるけれど、英語を勉強するという強い覚悟が必要な学校だということがわかっていただけたと思います。
説明会の電話の前にこのブログを読んだ方、これを読んでもがんばりたいと思いましたら、ぜひ電話して入学の意志を伝えてください。
これを読んでも怯まなかったということは、説明会のやる気チェックもパスし、挫折することなく通学を続けられると思いますので、ぜひ頑張ってください!
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。