最近話題になっている『世界一楽しい決算書の読み方』という本を読みましたが、非常におもしろく勉強になったので、ご紹介したいと思います。
決算書って、読んだことはありますか?会社の数字に関する情報が詰まっているのが決算書ですが、完璧に理解していると言える人は少ないのではないでしょうか。
ですが、この本を読めば大丈夫です。他の本と違って、ものすごくわかりやすく決算書の読み方について書かれているので、読んだ後には決算書が理解できるようになっています。
今まで決算書にあまり縁がなかった人から、決算書を理解しようとしたけど無理だった人なども含めて、全ての人に読んでほしい一冊です。
決算書は3種類あります。
- BS(貸借対照表):会社の財政状態をまとめたもの
- PL(損益計算書):会社の経営成績がわかるもの
- CS(キャッシュフロー計算書):会社の現預金の増減がわかるもの
1.『世界一楽しい決算書の読み方』はどんな本?
『世界一楽しい決算書の読み方』とはどのような本なのでしょうか。
決算書の知識がなくても、クイズの回答を考えていくうちに、決算書が読めるようになるという画期的な本です。
特徴としては、以下の4つが挙げられます。
『世界一楽しい決算書の読み方』の特徴
- 決算書がビジュアル化されているので、直感で理解しやすい。
- 実在の企業の決算書についてのクイズだから、興味が持てる。
- 登場人物の会話から、どのように決算書を読み解いていけばいいのか思考プロセスが身につく。
- 決算書の知識が多少ある人でも、限られた情報でクイズを解いていくので、多くの気づきが得られる。
例えば、「セブンーイレブンの損益計算書はどれか」というクイズが出されています(著者により無料で公開されているので、こちらにも記載させていただきます)。
ブックオフグループHD、キャンドゥの損益計算書も加えた中から当てることになります。
登場人物の会話を見て、それを参考にしつつ、どれがセブンーイレブンの損益計算書なのか考えていきます。
決算書がビジュアル化されているので直感で理解でき、実在の企業の決算書についてのクイズなので、自分ごととして考えられます。
2.『世界一楽しい決算書の読み方』は誰が書いたの?
『世界一楽しい決算書の読み方』は、“大手町のランダムウォーカー”さんが著者です。
「日本人全員が財務諸表を読める世界を創る」というビジョンのもと、ツイッターで会計クイズを展開しています。
こんなに大きなビジョンを掲げるだけあって、この本も、誰でも楽しく読み進められるようにたくさんの工夫がなされています。
ツイッターの会計クイズもおもしろいので、“大手町のランダムウォーカー”さんをフォローしてチェックすると良いかと思います。
3.『世界一楽しい決算書の読み方』をおすすめする理由
『世界一楽しい決算書の読み方』は、簿記の知識がある人にも、ない人にも、どちらの人にもおすすめです。
(1)簿記の知識がある人へ
たとえ、簿記検定2級に合格していても、決算書が読めるとは限りません。
というのは、簿記検定は決算書を作るためのスキルを身につけるためのもので、決算書を読むスキルが身につくわけではないからです。
この本を読めば、簿記検定だけでは足りなかった決算書を読むスキルも身につきます。
(2)簿記の知識がない人へ
決算書が何なのか理解できるようになります。
そして、決算書を作ることができるようにはならないのですが、決算書の数値を見てビジュアル化したり、どのような特徴があるのか言えるようになります。
簿記の知識がないからこそ、細かいところにこだわらず、ざっくりと財務状況や経営成績を読み取れるようになりますので、むしろ簿記の知識がない人におすすめかもしれません。
以上、「【おすすめ本】『世界一楽しい決算書の読み方』決算書が読めるようになる!」でした。
どこは、USCPA (米国公認会計士)で会計の仕事をしていますが、この本は非常にわかりやすいので、こうやって説明すればどんな人にも理解してもらえるのかと非常に勉強になりました。
そして、この本を読んだおかげで、決算書を読み解くスキルが上がった気がします。
簿記の知識がある人も、これから簿記を学ぼうとしている人も、ぜひ『世界一楽しい決算書の読み方』を読んでみてください。
本当に「決算書は最高にシビれる“謎解き”」だと実感できると思います。