まず「英文会計入門」からスタートだけど、どのように何時間くらい勉強したらいいのかな。
アビタスの「英文会計入門」は、USCPA講座の準備体操のようなもの。
しっかりやっておかないと後でケガにつながるかもしれないけど、やりすぎずはオススメできなくて適度で終えるべき。
アビタスの「英文会計入門」の勉強法と、何時間くらいの勉強時間で「英文会計入門」の単位認定試験を受けるのが適度と思われるか解説するよ。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。
英文会計入門の勉強法と単位認定試験までの勉強時間
アビタスの「英文会計入門」の勉強法と単位認定試験までの勉強時間を解説します。
USCPAのお勉強を始めてすぐの方が多いので、どのように勉強を進めていったらいいのかわからない方も多いと思います。
ですので、少し丁寧に説明していきますね。
当記事では、以下のことを解説します。
- アビタスの「英文会計入門」の基礎情報
- アビタスの「英文会計入門」の内容
- アビタスの「英文会計入門」の学習方法と学習時間
- アビタスの「英文会計入門」の単位認定試験
前置きはいらないという方は、「英文会計入門」についての最初の2つの説明はスキップしていただいても大丈夫です。
USCPA試験本番では電卓の貸し出しがあります。
東京会場・大阪会場では「CASIO MW-102CL」が貸し出されることがほとんどです。
千円もしないので買っておき、英文会計入門の問題演習から使って慣れておくといいでしょう。
1.アビタス「英文会計入門」の基礎情報
アビタスの「英文会計入門」の基礎情報をお伝えします。
(1)「英文会計入門」とは?
USCPA試験は4科目です。
注意:2024年1月からの新USCPA試験では、必須科目3科目と選択科目1科目(3科目の中から1科目選択)となっています。
USCPA試験科目
必須科目(Core):3科目必須
- FAR(Financial Accounting and Reporting):財務会計
- AUD(Auditing and Attestation):監査と証明業務
- REG(Taxation and Regulation):税法と商法
選択科目(Discipline):1科目選択
「英文会計入門」は、アビタスのUSCPA講座では、FAR(財務会計)という科目のカリキュラムの一部というタテツケです。
本格的にFAR(財務会計)の勉強を始める前に、英文財務諸表の基本をマスターできるのが「英文会計入門」です。
注意:2024年1月からの新USCPA試験になっても、英文会計入門には影響がないため、アビタステキストは旧USCPA試験から使われているVer.12 のままです。
(2)「英文会計入門」の難易度は?
「英文会計入門」はどのくらいの難易度なのか、簿記検定で考えてみます。
FAR(財務会計)と簿記検定のレベル
- 「英文会計入門」:初級会計 ☜簿記3級レベル
- FAR1・2・3:中級会計 ☜簿記2級レベル
- FAR4:上級会計 ☜簿記2級と簿記1級に近いレベル
- FAR5:政府・非営利組織会計 ☜簿記の範囲外
「英文会計入門」は、FAR(財務会計)のカリキュラムの中で「初級会計」という位置づけです。
簿記3級レベルだと考えていいでしょう。
既に簿記3級の学習をしたことがある人は、簿記3級の内容を英語で理解すると考えてみてください。
ちなみに、FAR(財務会計)のカリキュラムは、FAR1から5までありますが、簿記2級や簿記1級に近いレベルに該当しますよ。
(3)「英文会計入門」は簿記初学者でも理解可能?
「英文会計入門」は「初級会計」であり、「中級会計」「上級会計」に進む前の基礎を学ぶものです。
よって、「英文会計入門」の講義やテキストは、難易度の高いものではありません。
アビタスでUSCPA講座を受講している人の半数(55%)は、会計初学者です。
この会計初学者とは、以下の通りです。
会計初学者
- 簿記未取得
- 大学での会計学習経験なし
- 経理実務経験なし
受講生の半数は、簿記や会計について学習をしたことがなく、経理の仕事などを通して知識があるわけでもないということです。
会計初学者でも「英文会計入門」の理解に困っていません。
そして、FAR(財務会計)科目の合格を果たしています。
簿記の学習が未経験でも「英文会計入門」は十分に理解できますので安心してください。
2.アビタス「英文会計入門」の学習内容と特徴
アビタスの「英文会計入門」の内容を見ていきましょう。
(1)「英文会計入門」の学習内容
「英文会計入門」の学習内容は以下の通りです。
「英文会計入門」の学習内容
- 会計の基礎概念と財務諸表
- 貸借対照表の基礎
- 貸借対照表とその変化
- 収益・費用と利益剰余金
- 会計の記録方法
- 発生主義会計と収益・費用認識
- 販売と棚卸資産の会計処理
- 長期性資産の会計処理
- 負債と資本の会計処理
Chapterは9つあり、講義は全6回(2時間40分/回)です。
(2)「英文会計入門」の特徴
「英文会計入門」は、2つの特徴があります。
「英文会計入門」の特徴
- 会計の知識が不要
- 高い英語力が不要
前述のように「英文会計入門」を学習するのに、会計や簿記の知識は不要です。
会計初学者でも理解しやすいように、図解が多く載せられているので安心。
また、日本語での説明ですので、英語力が高くなくても理解できます。
TOEICでいうと400点レベルでも学習可能です。
3.アビタス「英文会計入門」の勉強法と勉強時間
アビタスの「英文会計入門」の勉強法と勉強時間についてお話しします。
「英文会計入門」の勉強法は以下の通り。
「英文会計入門」の勉強法
- 講義を観る :会計初学者はマスト
- テキストを読む :会計初学者はマスト
- 問題を解く :会計学習経験者、会計初学者ともにマスト
「英文会計入門」の学習方法と勉強時間は、会計学習経験者か会計初学者かどうかで大きく異なります。
英語力に関しては、英語力が高いかどうかは「英文会計入門」レベルでは大きな影響はないと思います。
「英文会計入門」の勉強法と勉強時間
- 会計学習経験者の場合
- 会計初学者の場合
(1)会計学習経験者の勉強法と勉強時間
会計学習経験者の場合、講義を観たりテキストを読んだりという部分は、スキップすることも可能でしょう。
もし講義を観たい場合は、少なくとも1.5倍速以上で速聴するようにしましょう。
時間をかけるべきなのは、問題集です。
簿記3級や簿記2級の学習をしたことがあれば内容は分かると思いますが、問題が解けるかどうかは別です。
英文会計の学習を既にしていない限りは、英語での会計用語や会計表現は分からないでしょう。
ですので、問題集の中でわからない会計英語が出てきたら、覚えていってください。
問題集を解きながら、理解があやふやなところがあれば、テキストで確認をします。
そのあと、間違えた問題をもう一度解き、理解できていないところがないか確かめましょう。
恐らく、10時間もあれば「英文会計入門」の学習を終え「英文会計入門」の単位認定試験が受けられる状態になるでしょう。
初めての試験ですので、どのくらい学習で仕上げておけばいいのか心配かもしれません。
ですが、問題集を2回解いて、理解できていないところが無いという状態ならば、単位認定試験に合格できないということはないと思いますよ。
会計学習経験者の場合の「英文会計入門」の勉強法と勉強時間
- 問題集は必ず解く。
- 1回目:何が分からないか確かめて、分からないところをなくすために解く。
- 2回目:分からないところがなくなったか確かめるため、間違った問題だけ解く。
- 10時間くらいの学習で、単位認定試験を受ける。
(2)会計初学者の勉強法と勉強時間
会計初学者の場合は、講義を観て、テキストを読み、問題集を解くというステップで進むといいでしょう。
どのステップもスキップしない方がいいと思います。
問題集を解きながら、分からないものがあればテキストを参照し、必要があれば講義まで戻ります。
どうしても自分で解決できないようならば、アビタスに質問をし、分からないものはなくす努力をしましょう。
とはいえ、完全にわからないものをなくす必要はないです。
ピンとこなくても、FARの学習をしている中で腑に落ちることも多いです。
問題集は、1回目は理解しながら解き、間違えた問題にチェックをつけておきます。
2回目は、理解できているか確認しながら解き、同じく間違えた問題にチェックをつけておきます。
3回目は、間違えた問題だけ解けばいいでしょう。
恐らく、30時間から40時間もあれば「英文会計入門」の勉強を終え、単位認定試験が受けられる状態になるでしょう。
問題集を3回解いて、理解できていないところがほぼ無いという状態にしておけば、単位認定試験に合格できるか不安があるとしても、不合格になるということはないです。
会計初学者の場合の「英文会計入門」の学習方法
- 講義を聴く(可能なら1.5倍速で聴く)。
- 1回目:理解しながら解き、間違った問題にチェックをつける。
- 2回目:理解できているか確認しながら解き、間違った問題にチェックをつける。
- 3回目:間違った問題だけ解く。
- 30時間から40時間くらいの学習で、単位認定試験を受ける。
「英文会計入門」が理解できない場合
- 恐らく大丈夫だと思いますが「英文会計入門」の講義を観て、テキストを読んでから問題集をやってみたが、まったく問題集が解けるようにならない場合。
- 簿記3級の勉強をしてみてもいいでしょう。
- 内容としては簿記3級は「英文会計入門」と同じくらいのレベルです。
- 会計初学者で会計も英語もあまりできず、せめて最初は日本語で会計が理解したい場合は簿記3級に戻るのもアリです。
- 簿記3級であれば、テキストを読んで2週間もあればマスターできるはずです。
- 遠回りにはなりますが、ものすごい遠回りになるわけではありません。
4.アビタス「英文会計入門」の単位認定試験
アビタスの「英文会計入門」の単位認定試験について説明します。
「英文会計入門」の単位は、アビタスが提携しているカリフォルニア州立大学イーストベイ校の「Introduction to Financial Accounting」という会計2単位と紐づいています。
(1)アビタスの単位認定試験の特徴
アビタスの単位認定試験は「英文会計入門」に限らず、以下のような特徴があります。
アビタスの単位認定試験
- アビタスの問題集を解けば合格可能。
- パソコンで場所を選ばずに受験可能。
- 希望の日時で予約可能(ただし、開始時間の1時間前まで)。
- 再受験は無料(ただし、入会から2年間)。
問題集をしっかりやっておけば合格できますので、心配はいりません。
「英文会計入門」に限っては、不合格だったという方は聞いたことはないですよ。
自宅のパソコンで自分の都合で受けられますので、アビタス校舎に行く必要はありません。
(2)「英文会計入門」の単位認定試験の内容
「英文会計入門」の単位認定試験は、どのようなものなのでしょうか。
「英文会計入門」の単位認定試験
- 英語で出題
- 試験時間は60分
- 4択問題のみ出題
- 30問出題
- 15問以上正解で合格(正答率50%)
「英文会計入門」の問題にしっかり取り組んでおけば、60分もかからずに解き終えます。
4択問題しか出題されません。
30問中15問正解なら合格。
万が一不合格でも無料で再受験できますので、気負わずに受けましょう(不合格になった人は聞かないですが)。
- 「英文会計入門」の単位認定試験は、60分、選択問題のみ、30問出題。
- 会計学習経験者は10時間、会計初学者は30時間くらいで「英文会計入門」の単位認定試験を受けること。
5.アビタス「英文会計入門」のアドバイス
「英文会計入門」についてアドバイスをさせていただきます。
なぜなら、実は「英文会計入門」で失敗してしまう人が多いからです。
「英文会計入門」のアドバイス
- 「英文会計入門」に時間をかけない
- 「英文会計入門」を完璧に仕上げようとしない
- 「英文会計入門」で油断しない
(1)「英文会計入門」に時間をかけない
「英文会計入門」は、FAR(財務会計)のベースとなるので大事です。
ですが、時間をかけるべきところではありません。
ご存知の通り、USCPA試験は4科目もあり、まだまだ先は長いです。
サクッと「英文会計入門」の学習を終えましょう。
そして、サッサと「英文会計入門」の単位認定試験を受け、FAR(財務会計)の学習にとりかかってくださいね。
(2)「英文会計入門」を完璧に仕上げようとしない
「英文会計入門」は簡単ですし、USCPAの勉強を始めたばかりで気合を入れ、完璧に理解しようとする人がいます。
絶対に完璧主義に陥らないでください。
「英文会計入門」は完璧に理解するのは可能かもしれません。
ですが、1科目目のFAR(財務会計)で同じレベルで完璧にするのは難しいです(もちろん、その後の他の科目も)。
FARだとなかなか完璧と思える状態にできず、受験にすら至らず撤退することになってしまいます。
「英文会計入門」はちょっとくらい理解できなくても、FARの学習を通して理解が深まってくるので、完璧に理解しなくても大丈夫です。
(3)「英文会計入門」で油断しない
「英文会計入門」はUSCPA講座に入る前の単なる「準備体操」です。
特に会計学習経験者にとっては簡単に感じるため「USCPAって噂に聞いていた通り簡単だ!」と油断してしまう場合があります。
そして、FARに入って「USCPAって思ったより難しい?」とショックを受けてしまったりします。
「英文会計入門」が簡単に感じても、USCPAは簡単だと誤解しないようにしてください。
SNSでこんなパターンを見かけますが、同じようにならないようにしてくださいね。
- 「USCPAの勉強を始めました!」と報告
- 「英文会計入門はすぐ終わりました。USCPAの勉強は簡単です」と途中経過
- FARに入ってFAR3くらいから雲行きが怪しくなり「FAR4難しい。。。」と報告
- いつのまにか音信不通(FARの受験すらしていない?)
以上、「英文会計入門の勉強法と単位認定試験までの勉強時間【アビタス受講生用】」でした。
自分は会計の勉強はしたことがないから、講義を聴き、テキストを読み、問題集を解き、英文会計の理解を深めることにするよ。
「英文会計入門」の単位認定試験は難しくないみたいで、安心したよ。
「英文会計入門」に時間をかけすぎたという後悔の声は聞くから、なるべくスピード感を持って、完璧主義にならないようにね。
たとえ完璧ではなくても、FAR(財務会計)の学習に進んでから「英文会計入門」のテキストを見直すと、さらに理解が深まったりもするよ。
「英文会計入門」はできる限り早く終わらせ、FAR(財務会計)に進むことを強くおすすめするよ。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。