どのように学習を進めていったらいいのか、アビタス受講生向けの勉強法が知りたいな。
アビタスの教材だけで、1年でUSCPA全科目合格したんだよ。
アビタスのUSCPA講座での勉強法と勉強のコツを解説するね。
当記事は、アビタスのUSCPA講座の受講生向けです。
現在USCPAの学校は4校ありますが、アビタスが一番受講生が多いです。
USCPA合格者、学習中の方へ質問です。
どの学校で勉強しました(勉強しています)か?— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) February 3, 2023
アビタスなら、わからないことがあっても、質問できる受験生・合格者が多くて安心です。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。
アビタスでのUSCPA試験の勉強法と勉強のコツ【短期合格を目指す!】
USCPA試験の勉強法と勉強のコツを説明していきます。
日本では、USCPA受験生の少なくとも8割以上はアビタスの受講生。
他校のUSCPA受験生で、アビタスの教材を活用している人も入れると9割以上になると思います。
ですので、USCPA試験の勉強法は、アビタス受講生(アビタスの教材利用者)に限定しています。
1.アビタスUSCPA講座の全体の流れ
まず、アビタスのUSCPA講座の全体の流れを解説するので、どのように勉強していくのか把握してください。
(1)「英文会計入門」を受講
まず「英文会計入門」を受講します。
アビタスの「英文会計入門」
- FAR(財務会計)という科目のカリキュラムの一部というタテツケ
- 英文財務諸表の基本をマスターできる
- 簿記3級レベル
- 会計の知識も、高い英語力も無くても理解できる
「英文会計入門」は基本ですので、おろそかにしてはいけませんね。
ですが、「英文会計入門」は、あくまでもUSCPA講座の「ウォーミングアップ」。
必要以上に時間をかけるところではありません。
目安としては、会計学習経験者は10時間、会計初学者は30時間くらいで終えるといいでしょう。
完璧に理解しようとするより、早くFARの学習に入り、出願できる状態を目指す!
「英文会計入門」の勉強方法と単位試験については、こちらの記事をご覧ください。
(2)試験4科目の受験の順番を決定
「英文会計入門」の受講が終わるまでに、試験4科目の受験の順番を決めておきましょう。
USCPA試験は4科目です。
注意:2024年1月からの新USCPA試験では、必須科目3科目と選択科目1科目(3科目の中から1科目選択)となっています。
USCPA試験科目
必須科目(Core):3科目必須
- FAR(Financial Accounting and Reporting):財務会計
- AUD(Auditing and Attestation):監査と証明業務
- REG(Taxation and Regulation):税法と商法
選択科目(Discipline):1科目選択
- BAR(Business Analysis and Reporting):ビジネス分析と報告
- ISC(Information Systems and Controls):情報システムと統制
- TCP(Tax Compliance and Planning):税法遵守と税務計画
何か理由が無い限りは、FAR(財務会計)から学習をしていくことになるでしょう。
選択科目(Discipline)を何にするかにもよるのですが、BARを選択する場合は「FAR→BAR→AUD→REG」の順番にする人が多いでしょう。
USCPA試験の受験の順番の決めかたは、こちらの記事を参考にしてください。
(3)試験4科目を受験する順番に学習
試験科目4科目の受験の順番に従って、学習を進めていきます。
何か特別な理由が無い限り、複数科目を同時進行で学習するより、1科目ずつ学習し確実に受験していくのが効率的。
まず、1科目目のFARの学習を開始し、必要な単位試験を受け、半年後くらいを目標に受験しましょう。
FARを受験し合格したら、次の科目の学習を始めるのが良いでしょう。
USCPA試験受験の学習スケジュールのたてかたは、こちらの記事も参考にしてください。
2.アビタスUSCPA講座の勉強法と勉強のコツ
本題のアビタスのUSCPA講座の勉強法と勉強のコツについて見ていきます。
基本的には、4科目とも同じように学習を進めていいでしょう。
アビタスのUSCPA講座の勉強法は、3つの時期に大きく分かれます。
アビタスUSCPA講座の勉強の時期
- 理解期(講義とMC問題)
- 演習期(MC問題とTBS問題)
- 深掘期(アビタスの問題とAICPAの問題)
(1)理解期(講義とMC問題)
まずは、理解期。
科目の全体像を把握し、ざっくり内容を理解し、問題を解くのに慣れる時期です。
やることのメインは、講義を聴くこととMC問題を解くこと。
①理解期の勉強法
理解期の勉強法を見てみます。
理解期の勉強法
- Eラーニングを1ユニットずつ観て、テキストの内容を理解
- テキストの大事なところをハイライトしたり、余白にメモを残す
- そのユニットに紐づいたMC問題を解く
アビタスのUSCPA講座は、ユニットで構成されています。
ですので、ユニットごとに講義を聴き、そのユニットのMC問題を解くようにするとよいでしょう。
Eラーニングで講師が言った分かりやすい説明や、MC問題を解いて気が付いたことなど、テキストに書き留めていきましょう。
講義は、1.5倍速から2倍速くらいで聴くといいですね。
MC問題は、自分で解けなくても、解答と解説を読んで理解すればいいでしょう。
- 学習法カウンセリングを受けてみてほしいです。間違った勉強を続けてしまうと時間の無駄になるからです。
- 分からないことがあったら、質問をすること。
②理解期の勉強のコツ
理解期の勉強のコツを見てみます。
理解期の勉強のコツ
- Eラーニングの内容は7割くらいの理解でよい
- テキストに情報をまとめていく
- MC問題のみ解く(TBS問題は解かないでよい)
最初から完璧を求めないようにし、7割くらい講義が理解できるのを目指しましょう。
細かい論点の暗記は、この段階では必要ありません。
ここで大事なのは、別にノートなどを用意するより、テキストにすべての情報を集約させること。
色々なところに情報を分散させると、情報を結びつけるのが大変になります。
また、見返さないものが出てきてしまう可能性があります。
まずは内容の理解を優先させるので、MC問題のみ解けばいいでしょう。
おそらく、この段階では、TBS問題を解くには理解が足りず時間がかかりすぎるので、後回しにした方がいいと思いますよ。
- 講義動画は、1.5倍速から2倍速くらいで観る。
- 論点の暗記はしない。
USCPA試験の目的別の勉強法については、こちらの記事も参考にしてください。
(2)演習期(MC問題とTBS問題)
それから、演習期。
問題演習を通して、さらに理解を深め、問題を解く力を身につけていく時期です。
やることのメインは、MC問題とTBS問題を解くこと。
①演習期の勉強法
演習期の勉強法を見てみます。
演習期の勉強法
- MC問題を解き、解けない問題をチェック
- 理解できていないものがあれば、テキストを読んだり、講義を観なおす
- MC問題が6割の正答率になったら、WebプラクティスでMC問題をランダムに解く
- MC問題が6割の正答率になったら、WebプラクティスでTBS問題を解く
MC問題を解き、解けない問題に関しては、テキストを読んだり、講義を観て理解を補足しましょう。
MC問題の正答率が6割くらいになったら、ランダムに解いて本番に備えたり、TBS問題を解き始めて問題に慣れるといいでしょう。
TBS問題については、こちらの記事を参考にしてください。
問題演習教室(ほぼ毎週)や質問教室(月1回、2回)も受講してみましょう。
②演習期の勉強のコツ
演習期の勉強のコツを見てみましょう。
演習期の勉強のコツ
- 自分の弱点をどんどん無くす
- MC問題の正答率を上げることを重視し、どんどん解く
- MC問題もTBS問題もWebプラクティスで解く
MC問題の正答率を6割まで上げるために、MC問題を速く回していきましょう。
「質より量」と考えて、できない問題を何度も回して解けるようにします。
Webプラクティスで問題で解くようにし、本番に対応できる力を身につけるというのも大事なポイントです。
- Webプラクティスを活用する。
- TBS問題に早めに取りかかる。
AICPAのBluprintsを読んでみることをおすすめします。
どの分野にどのくらいの労力をかければいいのか分かります。
AICPAリリース問題を見てみることもおすすめします(必ずしも解く必要はないです)。
いわゆるUSCPA試験の過去問ですので、どのような傾向があるのか分かります。
(3)深掘期(アビタスの問題とAICPAの問題)
最後に、深掘期。
アビタスの問題以外にも挑戦し、本番でさまざまな角度で出題されても対応できるよう、さらに実力を高める時期です。
やることのメインは、直前対策や模試を受けたり、AICPAのリリース問題やサンプル問題を解くこと。
①深掘期の勉強法
深掘期の勉強法を見てみます。
深掘期の勉強法
- MC問題で、なぜその選択肢が正解なのか、理由を説明できるようにする
- MC問題で、何を変えたら、不正解の選択肢が正解になるのか考える
- 直前対策講義を受ける
- AICPAリリース問題を解く(最低3年分)
- AICPAサンプルテストを解く
- 模擬試験を受ける(3週間くらい前)
MC問題は、ただ正解か不正解かだけではなく、不正解の選択肢にも注目し、問題を深く考えるようにしましょう。
模擬試験を受ける目的は、
- 本番と同じ試験の長さ(4時間)に慣れること
- 本番でどのように時間を配分するか試すこと
- 弱点を把握すること
があります。
復習の時間を確保するため、3週間くらい前には受験すると安心ですね。
AICPAリリース問題は過去問ですので、最低でも3年分くらいは解いておきましょう。
また、AICPAサンプルテストも、本番と同じ試験環境が試せるので解いてみましょう。
- 直前対策講義を受けてみましょう。重めのTBS問題の解き方がわかります。
- 模擬試験を受験予定日の1か月前に受けてみましょう。
アビタス模擬試験の結果サマリー(受験者・合格者平均点)の場所
受講生専用サイト>模擬試験>パンフレット>CPA模擬試験の下の方
なかなかみつけられない模試受験生が多いです。
AICPAリリース問題については、こちらを参考にしてください。
AICPAサンプルテストについては、こちらを参考にしてください。
本番での画面や使えるツールについては、こちらも参考にしてください。
本番の時間配分については、こちらも参考にしてください。
②深掘期の勉強のコツ
深掘期の勉強のコツを見てみます。
深掘期の勉強のコツ
- MC問題は、選択肢の分析、出題の意図の分析をする
- アビタスの問題以外も解けるようになる
- 本番の予行演習をする
MC問題については、なぜこのような選択肢が並んでいるのか、なぜこのトピックがこのように聞かれているのか考えてみましょう。
たとえば「理解」が不十分だと、2つまでは選択肢が絞れても、1つには絞れないように問題を作っているかもしれません。
出題者が試したい、その「理解」が何なのか考えてみるといったことが大切でしょう。
アビタスが用意している問題は、テキストに沿った、テキストの理解を深めつつ、問題を解く実力もつけていけるものです。
ですが、本番はそのような実力がついている上で、応用問題や発展問題が解けるかが試されます。
よって、AICPAリリース問題を解いて出題の傾向を知り、本番に向けて軸をずらすことも大事です。
そして、本番で実力が発揮できるよう、本番の試験環境に慣れておく必要があります。
模擬試験を受けたり、AICPAのサンプルテストを解くことで、本番の疑似体験ができます。
- 分かったつもりにならない。
- 本番を意識した演習を心がける。
補足:アビタスのUSCPA講座の特徴
アビタスのUSCPA講座の特徴をも簡単にご紹介しておきます。
アビタスのUSCPA講座で勉強を始めていれば、既にアビタスのUSCPA講座についてある程度は理解していると思います。
ですが、アビタスのUSCPA講座の理解が不十分で、それに合った勉強法を採用していない場合もありますので、特徴もお話しておきます。
(1)インプットは日本語で、アウトプットは英語で
アビタスのUSCPA講座の一番の特徴は、「インプットは日本語で、アウトプットは英語で」。
アビタスの講義・テキスト・問題解説は日本語です。
日本人受験者であれば、USCPA試験の内容の理解は日本語でするのが効率的。
どんなに英語力があっても、概念を理解する際には、母国語である日本語で行うのがベストだから。
アビタスは、他の日本のUSCPA予備校に比較し、日本語での教材フォローは徹底・充実しています!
アビタスの日本語の教材のおかげで、日本人のUSCPA合格率が上がっていると言い切ってもいいでしょうね。
英語で問題を解くといったアウトプットももちろん大事です。
ですが、日本語で書かれたテキストを読んで、しっかりインプットすることも同じくらい大事だと思います(特にAUDでは)。
(2)重要な論点はしっかり、細かい論点には立ち入らない
アビタスのUSCPA講座は「重要な論点はしっかり押さえ、細かい論点には立ち入らない」という作りになっているのも特徴でしょう。
アビタスの教材は無駄がなく、最短で合格できるように工夫されており、コスパがいい!
細かい論点には触れず、重要な論点はしっかり分かりやすくまとめられています。
「1,000時間の学習で合格できる」と宣伝しているのは、決して過大広告ではありません。
アビタスの教材を正しく使って勉強すれば、そのくらいの時間で合格可能!
USCPA試験は、細かい専門知識よりも、基本的な概念や論理的思考が問われます。
ですので、受験生は細かい論点にはこだわらず、教材を通して基本をしっかりと押さえ、論理的思考や情報処理能力を身につける必要があるのです。
「アビタスのテキストは薄い」とか「AICPAリリース問題(過去問)に、アビタスで習っていないことが出題された」などという声を聴きます。
ですが、アビタスの講座は、大事な論点がしっかりと理解できるようになっています。
大事な論点を理解していれば、他の類似問題や応用問題にも対応できるようになりますよ。
たとえ本番で、アビタスで習っていないような問題が出題されたとしても、難問・奇問でしたら、ダミー問題である可能性が高いです。
もしダミー問題でないとしても、他の受験生も解けないので気にしなくていいでしょう。
アビタスのUSCPA講座で学習する場合は、講義とテキストで基本的な論点を理解した上で、問題演習やテキストの読み込みを繰り返すのが、効果的な学習でしょう。
何のひねりもなくて恐縮ですが「重要な論点はしっかり、細かい論点は立ち入らない」という心がけで学習をするのが、合格への一番の近道だと思います。
以上、「USCPA試験の勉強法と勉強のコツ【アビタスで短期合格を目指す!】」でした。
3つの段階に分け、勉強法を変えるといいんだね。
USCPA試験は「広く浅く」出題されるから、効率よく全体を網羅できる勉強法をとる必要があるよ。
なので、最初から完璧を目指すのではなく、段階を経て本番に対応できるだけの基礎力・応用力・発展力を身につけていくわけだね。
テニスでいったら、素振りをして型を身につけ、ラリーが続くようになり、ルールも覚えて試合に出られるようにする!
そして、試合相手に合わせて作戦を練り、技も身につけ、勝利って感じかな。
USCPA試験は、ただ何となく勉強を続けていけば合格にたどり着くというものではないので、合格に至るには何が必要なのか考えて、1つ1つこなすようにしてね。