でも、新試験制度になったばかりだから、情報が少なくて困っているよ。
旧試験制度のときと同じように試験対策すればいいのかな。
結論から言うと、新試験制度になっても、AUDの試験対策は同じでいいと思うよ。
新試験制度でのAUDという科目の特徴や受験対策について、旧試験制度でのAUDとの比較を含めて解説するね。
新USCPA試験制度については、こちらを参考にしてください。
新USCPA試験制度でのAUDのBlueprintは、こちらを参考にしてください。
USCPAにこれから挑戦する場合「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
新USCPA試験制度に対応した改訂版です。
USCPA試験のAUDはどんな科目?どうAUD受験対策をする?
USCPA試験のAUD(Auditing and Attestation:監査と証明業務)は、不合格を連発する受験生が多い科目です。
「AUD沼にハマる」などという言い方をされています。
USCPA合格者に「AUDってどんな科目?」と質問すると、このような回答があるでしょう。
AUDはどんな科目?
- AUDは講義を受けたりテキストを読んでいると楽しいし、計算問題がないのでスラスラ解いていける。
- AUDは自分の中での受験レベルに達するのは早い(だが不合格になる)。
- AUDはギリギリ不合格を繰り返しやすい(74点になることが多い)。
- AUDはFARより範囲が狭いけど深い理解が必要。
- AUDはFARより英語力が必要。
- 正しいと思う解答を選ぶと、もっと正しい解答があったりする(Most likelyを選ぶ必要がある)。
- MC問題で各選択肢がなぜ解答になるのか、なぜ解答にならないのか説明できる必要がある。
- 他の科目よりテキストをよく読む必要がある。
- キーワードに着目すると解きやすい。
AUDは正確な理解が必要で、少しでも理解が甘いと不合格を繰り返します。
USCPAのAUDのMC問題にもこんな感じのがある。
正解だと思っても、より正解な選択肢があったりするから注意⚠️ https://t.co/L4IJhRUt4e— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) February 26, 2023
計算問題がなくてスラスラ進むので、FARで苦労したタイプの受験生は特に、AUDなら大丈夫と思ってしまうようです。
ですが、FARとはまた違う苦労があるので、気を抜いてはいけませんね。
AUD沼にハマらないための勉強のコツとポイントは、こちらにまとめてありますので、参考にしてくださいね。
それでは、USCPA試験のAUDはどんな科目でどんな対策が必要か、本編にお進みください。
1.新試験のAUDはどんな科目?
AUDは他の科目とは大きく異なります。
受験生が実力で問題を評価し、その判断に基づいて解決策が提案できる必要があるからです。
効率的に合格できるための試験対策を解説する前に、まず新USCPA試験制度でのAUDがどのような科目なのか理解していただきます。
AUDはどんな科目?
- ISCの前提となっている
- BECの一部が移ってきた
- MC問題とTBS問題が50%ずつ
- MC問題数は増え、TBS問題数は減った
- 求められるスキルレベルは少し低くなった
(1)ISCの前提となっている
AUDはISCの前提となっています。
新USCPA試験では、3つの必須科目(FAR・AUD・REG)でUSCPA受験生の基礎的な知識を試します。
そして、3つの選択科目(BAR・ISC・TCP)で高度な知識を試します。
新USCPA試験での必須科目と選択科目の関係
必須科目 | 選択科目 | |
会計 | FAR | AUD |
監査 | AUD | ISC |
税務 | REG | TCP |
AUDでは基礎的な監査業務に関する知識が試されます。
ISCでは一歩進んで、データのライフサイクルにおけるデータの収集、保存、消費を含むデータ管理に関する知識が問われます。
(2)BECの一部が移ってきた
AUDは、旧USCPA試験のBECで出題されていた内容が含まれます。
BECの内容は、税務科目(REGとTCP)以外に配分されます。
会計周りはFARかBARに配分され、ガバナンスやITはAUDやISCに配分されると考えるとわかりやすいですね。
実際にどんな内容がBECからAUDに配分されたかというと、次のようなものです。
AUDに配分されたBECの内容
- 企業や企業環境を理解するための内部要因・外部要因(需給や景気循環などの基本的な経済概念を含む)
- ビジネスプロセス
- 内部統制
AUDにBECの経済学が移ってきています。
とはいえ、いかにも経済学というような問題が出題されるわけではありません。
あくまでも企業や企業環境を理解するために必要な、基礎的な経済学の知識(アメリカの受験生は当然知っている常識問題に近い)が試されます。
たとえば景気循環は、クライアントの経営成績にインパクトがあります。
監査をするUSCPAとしては知っておかなければならない知識です。
(3)MC問題とTBS問題が50%ずつ
AUDの得点割合は、MC問題が得点の50%、TBS問題が残りの50%を占めます。
テストレット(問題群)は5つあります。
テストレット1と2はMC問題(四択問題)で、それぞれ39問の合計78問。
テストレット3、4、5はTBS問題(事例形式問題)で、2問、3問、2問の合計7問。
AUDのMC問題は78問と多いのですが、計算問題が少ないからでしょう。
(4)MC問題数は増え、TBS問題数は減った
旧USCPA試験と比較すると、AUDのMC問題数は増え、TBS問題数は減りました。
AUDのMC問題は、72問から78問へと6問多く。
一方でTBS問題は、8問から7問へと1問少なく。
次で解説しますが、AUDで求められるスキルは低くなったと言えますね。
(5)求められるスキルレベルは少し低くなった
AUDで合格するために必要なスキルレベル(Skill Level)は、ほんの少し低くなりました。
AUDは、Remembering and Understanding(記憶と理解)、Application(応用)、Analysis(分析)、Evaluation(評価)という4つのスキルレベル全てがあります。
AUDでのみ、Evaluation(評価)という一番高いスキルベルも求められる点に注目しましょう。
旧USCPA試験に比べて、一番低い「記憶と理解」レベルの配点割合が増え、「分析」レベルの配点割合が減っています。
よって、わずかではありますが、簡単な問題の出題が増えたということです。
のちほど改めて解説しますが、AUDには4つの出題分野があります。
AUDの出題分野
- 出題分野1:倫理、職責、一般原則(15–25%)
- 出題分野2:リスクの評価と計画的な対応の策定(25–35%)
- 出題分野3:更なる手続きの実施と証拠の入手(30–40%)
- 出題分野4:結論の形成と報告(10–20%)
Remembering and Understanding(記憶と理解)
記憶と理解は、全体の30%から40%です。
覚えておけば解ける問題が多めですね。
出題分野1「倫理、職責、一般原則」と4「結論の形成と報告」に集中しています。
AUDで不合格を連発する(AUDの沼にハマる)受験生は、この出題分野1と4だけはできていることが多いです。
Application(応用)
応用は、全体の30%から40%です。
4つの出題分野全てが該当します。
USCPAの専門的な職務、文書化、日常的な責任などの一般的な側面に重点が置かれています。
Analysis(分析)とEvaluation(評価)
分析は全体の15%から25%、評価は全体の5%から15%です。
出題分野2「リスクの評価と計画的な対応の策定」と3「更なる手続きの実施と証拠の入手」に集中しています。
より深い分析と解釈が必要で、AUDで不合格を連発する(AUDの沼にハマる)受験生は、出題分野2と3ができていない場合がほとんどです。
USCPA試験で必要なスキルレベルについては、こちらを参考にしてください。
2.新試験でのAUDはどう試験対策をする?
新USCPA試験でのAUDの受験対策を解説します。
AUDの沼にハマらないための方法も参考にしてください。
AUDの試験対策
- MC問題はサクッと解けるようにする
- 出題内容をよく理解する
- 暗記事項・よく間違える事項はまとめる
- 問題集を追加でやる
(1)AUDのMC問題はサクッと解けるようにする
AUDは4時間のコンピューター・ベースの試験です。
この限られた時間、一度次のテストレットに進んだら戻れないというルールの中で全ての問題を解き終えるためには、タイムマネジメントが重要。
AUDの試験でのおすすめの時間配分は、以下のようになります。
AUDは、覚えていれば解答できるMC問題が多いです。
ですが、一番高いスキルレベルが求められることもあり、TBS問題に時間がかかる可能性があります。
よって、MC問題はサクッと解けるようにしておかないと、TBS問題で時間が足りなくなる可能性があります。
AUDのおすすめの時間配分については、こちらも参考にしてください。
(2)AUDの出題内容をよく理解する
AUDでは、USCPAが以下のような業務を行う際に発揮すべき知識・スキルが試されます。
AUDで知識・スキルが試される業務
- 監査業務
- 証明業務
- 会計およびレビューサービス業務
AUDには4つの出題分野があります。
AUDの出題分野は、旧USCPA試験と新USCPA試験と、配点割合を含めて変更はありません。
AUDの出題分野
- 出題分野1:倫理、職責、一般原則(15–25%)
- 出題分野2:リスクの評価と計画的な対応の策定(25–35%)
- 出題分野3:更なる手続きの実施と証拠の入手(30–40%)
- 出題分野4:結論の形成と報告(10–20%)
出題分野2と3が重要であり、深い理解が必要。
そして、配点割合もガッツリと重いです!
出題分野1と4は覚えておけば解ける基礎的な問題が多いです。
そして、配点割合はそこまで高くないです!
AUDは、かなりメリハリをつけて対策する必要があります。
必要なスキルレベル | 配点割合 | 優先度 | |
出題分野1と4 | 低い(暗記) | 小さい | 低い |
出題分野2と3 | 高い(ロジカル) | 大きい | 高い |
優先すべきなのは、出題分野2と3です!
AUDで沼る人は、出題分野2と3ができていません!!
出題分野に沿って、さらに出題内容を見てみましょう。
出題分野1:倫理、職責、一般原則
出題分野1は、倫理、職責、一般原則です。
- 倫理、独立性、専門家としての責任
- 専門家としての懐疑心・専門的判断
- 性質と範囲
- 契約条件
- 契約の文書化の要件
- 経営層およびガバナンスを担う者とのコミュニケーション
- 監査および保証の質
基礎的な知識で、覚えておけば解ける問題。
主にMC問題での出題となります。
出題分野2:リスクの評価と計画的な対応の策定
出題分野2は、リスクの評価と計画的な対応の策定です。
- 契約の計画(Planning an engagement)
- 企業とその環境の理解
- 企業の統制環境と、ITシステムを含むビジネスプロセスの理解
- 重要性(Materiality)
- 不正または誤謬による重要な虚偽表示のリスクの評価と対応
- 他者の作業の計画および利用
- 契約リスクの特定領域
高い分析力・解釈力が必要となる問題。
TBS問題でも出題されます。
特に「企業の統制環境と、ITシステムを含むビジネスプロセスの理解」では、一番高い評価レベルまで求められます。
これはBECから移ってきた内部統制の部分でもあります。
そして、「企業とその環境の理解」もBECから移ってきた経済学の部分です。
前述した「企業や企業環境を理解するための内部要因・外部要因(需給や景気循環などの基本的な経済概念を含む)」ですね。
MC問題でのみの出題となります。
注意:経済学についてはよく質問をいただきますが、Remembering & Understandingのスキルレベルだけなので、MC問題での出題のみです。
出題分野3:更なる手続きの実施と証拠の入手
出題分野3は、更なる手続きの実施と証拠の入手です。
- データ・情報の活用
- 十分に適切な証拠
- サンプリングの技術
- 十分かつ適切な証拠を入手するための手続き
- 特別な配慮を必要とする特定の事項
- 虚偽表示および内部統制の不備
- 書面による陳述
- 後発事象および後から発見された事実
高い分析力・解釈力が必要となる問題。
TBS問題でも出題されます。
特に「十分に適切な証拠」「十分かつ適切な証拠を入手するための手続き」「特別な配慮を必要とする特定の事項」「虚偽表示および内部統制の不備」は、一番高い評価レベルまで求められ、深い理解が必要です。
このあたりの理解があやふやだと、AUDで繰り返し不合格となります。
出題分野4:結論の形成と報告
出題分野4は、結論の形成と報告です。
- 監査業務に関する報告
- 認証業務に関する報告
- 会計・レビューサービス業務
- コンプライアンスに関する報告
- その他の報告に関する留意点
基礎的な知識で、覚えておけば解ける問題。
主にMC問題での出題となります。
監査報告書の書式や内容は覚えておきましょう。
覚えておいた方がいいかという質問をよくいただきますが、覚えておいた方がもちろんいいです。
とはいえ一字一句覚えていくのではなく、どんな文言がどんな順番で出てくるのか理解していくのがいいですね。
詳しくは、USCPA試験のAUDのBlueprintsを参照してくださいね。
(3)暗記事項・よく間違える事項はまとめる
AUDは覚えておかなければならないことが多いです。
また間違えやすいので、まとめておいた方がいい事項が多いです。
USCPA試験の全科目の中で、知識を縦串しておいた方がいい科目と言えます。
どのようにまとめたらいいのかわからない人はCheat Sheetを参考にしてください。
内容が合っているかの検証はしていませんのでご注意くださいね。
また、小山晃弘氏(日本の公認会計士&USCPA)のAUDまとめも参考にしてください。
(4)AUDの問題集を追加でやる
AUDのMC問題は、ほかの科目より多く出題されます。
また、何度も不合格になってしまう人が多い科目です。
よって、事前に少しでも多くMC問題にあたっておいてもいいでしょう。
Darius Clarkという人がUSCPAの動画(i75)を出していますが、2024年新USCPA試験の問題集をAmazonで販売しています。
動画は評判がいいため、問題集もおそらくいいのではないかと思います(使った人の評判は、いまのところ悪くないです)。
しかも、Kindle Unlimited 加入者なら無料です!
普通に購入すると15,000円ほどしてしまい高いです。
なので、Kindle Unlimitedに加入していない場合は、この機会にいったん加入してもいいかもしれません。
初めての登録なら、30日間無料か、2ヶ月499円で負担になりません。
Darius Clark 2024 CPA Reviewシリーズ
USCPA試験の洋書問題集については、こちらを参考にしてください。
3.AUD受験体験記・感想、手応えと結果は?
AUDを実際に受験したUSCPA受験生からの受験体験記や感想、そして手応えと結果を紹介します。
まだAUDを受験した人が少ないので、今後どんどん追記していきます。
(1)新試験(2024年3月)&旧試験(2023年12月)でAUD受験
旧USCPA試験(2023年12月)と新USCPA試験(2024年3月)にAUDを受験した方から、受験体験談を共有していただきました。
新試験でのAUD受験体験談
- 形式は、旧試験とほぼ同じような感じだった。
- 追加のCOSO、IT、経済学は、簡単なものがまんべんなく出た。
- 旧試験でも新試験でも、最後のテストレットのExhibitsが多かった。
AUDは、試験形式の変更は大きくなく、新規事項の心配もいらないでしょうね。
ただし、Exhibits(添付資料)が多いので、最後に時間が足らなくならないようにしないといけませんね。
AUDのおすすめの時間配分は「50分→50分→40分→60分→40分」となっています(この方もこの時間を配分を参考にしてくださったそうです)。
ですが、MC問題をもう少し早く終えるようにして、Exhibitsが多いテストレットに時間を回してもいいかもしれませんね。
(2)新試験(2024年2月)&旧試験(2023年12月)でAUD受験
旧USCPA試験(2023年12月)と新USCPA試験(2024年2月)にAUDを受験した方から、受験体験談を共有していただきました。
USCPA受験生のお役に立てたらとのことですので、ありがたくブログでご紹介させていただきます。
新試験でのAUD受験体験談(2024年2月)
- アビタス受講生だが、GleimのMega Test Bank を購入した。付属のテキストがアビタスより詳しく書いてあり使いやすかった。
- MC問題は、旧試験より新試験の方が長文の問題が多かった。
- TBS問題はどれもDRSで、最低でも3つの資料から情報を抜き取り精査するものだった。
- グラフが資料で出され、そこからトレンドを読み取る問題がTBS問題で2問出題された。
- テストレット5でリサーチ問題が出題された。該当箇所の添付があり、その中で今回の事案に合った回答はどれかを選ばせる形式だった。
- MC問題は1問1分ペースで進められたので、TBS問題の膨大な量のDRSにもじっくり時間がかけられた。
やはり、Exhibits(添付資料)が多かったようですね。
十分に時間を残すもの大事ですが、資料から必要な情報を抜き出せるようになっているのも大事ですね。
GleimのMega Test Bankが試験対策で使って良かったそうです。
良い評判が多いので、現在は洋書問題集はGleimをおすすめしています。
注意:依然としてどこ自身は「アビタス受講生なら洋書問題集は必要ない」とのスタンスです。
ですが、アビタス受講生から「新試験になって不安なので追加で何かやりたい」との相談が多かったため、評判が良くお手頃なGleimを現時点ではおすすめしています。
(3)新試験(2024年Q2)でAUD受験
AUDはMCを解きまくればいいわけではない科目だと思いました。
やって良かったのは、教科書の熟読、MCの出題者の意図を考えること、間違えやすいポイントを押さえることです。
深掘りが大事ですが、あまりにも詳細までやるとモチベーションに響くので、バランスが大事ですね。
アビタスの講義は、ちょうどいいバランスだったと思います。
(4)新試験(2024年Q2)でAUD受験
AUDは効果的に勉強ができたため、本番では手応えがありました。
ただ、TBS問題のExhibitsの分量が多く、時間ギリギリに解き終わった感じでした。
AUDは、MC問題を2、3周やってからAudit Reportを音読しました。
AUDというのは、Audit Reportに書かれていることを細かく勉強していくことなので、Audit Reportを読みつつ、テキストのどこに書かれているか確認し、どんな内容だったか思い出すようにしました。
(5)新試験(2024年9月)&旧試験でAUD受験
旧USCPA試験(いつか受験かは未確認)と新USCPA試験(2024年9月)にAUDを受験した方から、受験体験談を共有していただきました。
新試験でのAUD受験体験談(2024年9月)
- アビタスのAUDのグループコーチングを受講したが、独学では身につかない考え方が身についた。グループコーチングを受けていなかったら本当に危なかった。
- 会計の総合トライアスロンみたいな試験だった。AUDは一番最後に受けてもいいかもしれない。読解力や作業力がついている状態で受けるといいかも。
- ITと経済学の問題も出たが、比率的には高くない。対策時間がなければ、基本を押さえるだけでいいと思う。
- MC問題は問題によってかける時間の緩急をつける必要がある。
- TBS問題はテキスト通りの問題はほぼゼロで、ひねりをきかせた問題ばかり。
- TBS問題では、与えられた数値をそのまま使って比較・計算はできず、問題文や資料を注意深く読み、その指示に従って初めて数値が使えるなど、ストレートではない問題もあった。
- TBS問題の手続関係や仕訳関係の問題は、むしろサービス問題に感じた。
MC問題は数が多く判断力が求められ、メリハリをつけて解いていかないと終わらないとのことです。
分野としてはまんべんなく出題されていたけれど、重点的に狙われて出題されていたのもあったそうです。
アビタスのAUDのグループコーチングを受講してよかったそうです。
一度不合格になっただけでしたが、結構しっかり対策したのに不合格だったので、受講することになさった方です。
良いフィードバックをいただいたので、AUDの勉強法で困っていたり、1度は不合格になってしまった場合に、アビタスのAUDのグループコーチングをオススメしています。
注意:最初からAUDのグループコーチングを受講しなくていいと思います。
一度は不合格になって「一人で勉強するのは無理」と思ったり、何度も不合格になって「AUD沼にハマっている」と思った場合におすすめです。
AUDの勉強で困っているとポストする受験生に、高額のコンサルを申し出るUSCPAがいますが、アビタスのグループコーチングの方が安くて安心だと思っています。
Q&A:新試験のAUDに関するよくある質問
(1)BECのどの部分がAUDに移ったの?
旧USCPA試験のBECのどの部分がAUDに移ったのかというと、COSOフレームワークと経済学です。
アビタス教材について、現行のUSCPA試験と新USCPA試験では、このような関係になっています。
ご質問をいただいたので共有しますね😊 pic.twitter.com/448Euoua7m— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) January 16, 2023
アビタス受講生なら、アビタス教材の相関図が分かりやすいですね。
もう少し詳細をということであれば、AUDに再配分されるBECの内容を参考にしてください。
AUDに再配分されたBECの内容
- 企業や企業環境を理解するための内部要因・外部要因(需給や景気循環などの基本的な経済概念を含む)
- ビジネスプロセス
- 内部統制
(2)AUDのリリース問題はある?
新USCPA試験のAUDのリリース問題(AICPAのReleased Questions)は、2024年のものだけあります。
ちなみに、リリース問題と言うのは過去問のことで、通称リリ問です。
新USCPA試験でのAUD対策として、どのリリース問題をやる?
- 2024年のAUDの問題
- 旧USCPA試験でのAUDでISCに移らなかった内容の問題
- BECで新USCPA試験のAUDに配分された内容の問題
旧USCPA試験のAUDは、一部はISCに移っています。
よって、ISCに移らなかった内容の問題をやることになります。
また、BECの内容は、新USCPA試験でのAUDに配分されています。
よって、AUDに移ってきたBECの内容の問題をやることになるわけです。
アビタス受講生ならば、アビタスがリリース問題の分類をしてくれています。
また、リリース問題の分類表を用意してくれていますので、その表を見ながらAUDに該当する問題を解くといいですね。
USCPA試験のリリース問題(Released Questions)は、新試験になったため、どの問題が新試験のどの科目になったか見分ける必要があります。
アビタスが2019年〜2023年の問題を分類してくれました!
受講生サイト→資料室→受験直前対策→AICPA Released Questions→■Released Questions Evo対応表 pic.twitter.com/DMG0AQWJso
— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) January 18, 2024
多少、AUDなのかISCなのか分類が不明な問題があるかもしれません。
その場合は、ISCかもしれない問題も解いておけばいいと思います。
また、BECの問題については、FAR、BAR、AUD、ISCに配分されているので、どれがAUDなのかわからないかもしれません。
その場合は、会計関連の問題はFARかBAR、それ以外はAUDかISCに配分されると考えるとわかりやすいですね。
USCPA試験のAICPAリリース問題(Released Questions)は、こちらを参考にしてください。
また、USCPA試験のサンプル問題(Sample Tests)も併せてやっておくといいでしょう。
(3)AUDでリサーチ問題は出題される?
新試験でもAUDでリサーチ問題は出題されます。
とはいえ、新試験では本番で Authoritative Literature のデータベースが使えなくなっており、単純な検索スキルは試されません。
USCPA試験のリサーチ問題は、旧試験では「基本的なリサーチ問題」、新試験では「応用的なリサーチ問題」です。
新試験で抜粋され添付されるAuthoritative Literatureは、旧試験と大きな違いはないでしょう。
なので、旧試験と同じく、会計基準・監査基準・税法は理解しておいた方がいいと思います。 pic.twitter.com/nGtxf3PeBl
— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) February 13, 2024
AUDの場合は、Professional Standards と Auditing Standards 資料が添付されると考えられるので、どんな構成なのか見ておくといいでしょうね。
USCPA試験のリサーチ問題については、こちらの記事を参考にしてください。
(4)監査経験がなくてもAUDに合格できる?
監査経験がないと、監査のイメージがなくてAUDに合格できないのでしょうか。
AUD不合格を繰り返すUSCPA受験生は
- 監査経験がないからAUDに合格できない
- 英語力がないからAUDに合格できない
と監査経験か英語力のせいにすることが多いです。
もちろん、監査経験がないよりある方が、合格しやすいのは確かでしょう。
英語力に関しても同じ。
監査をやっていた、英語力のある日本の公認会計士であっても、AUDに不合格になっていたりします。
反対に、ただ暗記すればいいと考えず、テキストを読み理解に努めた人は合格できています。
以上、「USCPA試験のAUDはどんな科目?AUD受験対策をUSCPAが徹底解説!」でした。
そして、高度なスキルレベルも求められるから、ただ暗記すればいいと考えず理解も大事にしないといけないわけだね。
高度なスキルレベルが求められる問題は、出題分野2と3からで、主にTBS問題で出題。
不合格を連発する受験生は、出題分野2と3の理解が甘いんだよね。
合格したかったら、しっかりテキストを読んで対策するといいよ。
これは旧USCPA試験の時と同じで、新USCPA試験になったからといって、AUDの試験対策は変わらないよ。
USCPA試験については、どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
新USCPA試験に対応した改訂版が出ています!
USCPAの勉強を始めていない場合は「USCPAの始めかた」も参考にしてください。