NTS(受験票)は手に入ったんだけど、テストセンター(試験会場)の試験予約はどうやったらいいのか分からなくて困ったな。
NTS(受験票)を手に入れたあと、どのようにテストセンターを予約するのか解説していくよ。
試験予約をしたのにリスケやキャンセルしなくてはならなくなった時、再出願したい時のことも、併せて解説していくね。
USCPAにこれから挑戦する場合「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かし方やUSCPA短期合格のコツも記載しています。
USCPA試験プロメトリックの空席確認と予約方法【リスケ・キャンセル・再出願】
USCPA試験の受験に際して、プロメトリックテストセンターの予約方法、リスケ・キャンセル・再出願について説明していきます。
当記事は、日本でのUSCPA受験を想定しています。
日本でUSCPA試験が受けられるのは、以下のの2か所のプロメトリックテストセンター。
予約に関しては同じお問い合わせを繰り返しいただくので、注意していただきたいことを最初にお伝えしておきます。
USCPA試験の予約に関する注意点
- プロメトリックテストセンターの空席確認はNTS不要
- 日本受験の予約は国際会場手数料の支払いが必要
- 国際会場手数料の支払いでは「Japan」を選択
(1)プロメトリックテストセンターの空席確認はNTS不要
プロメトリックテストセンターの空席の確認は、NTSを発行していなくてもできます。
NTSがないので空席確認ができないと、どこに空席確認の依頼がきます。
代わりに確認をして差し上げることは、もちろん可能です。
ですが、そもそも、どこはNTSがないです(合格者で、現在は受験していないので)。
どこが返事ができているのは、NTSがなくても空席確認ができるからですよ。
まだNTSがない方でも、空席確認はできます。
わざわざどこに頼むのは手間ですので、ご自分で空席確認してみてくださいね。
(2)日本受験の予約は国際会場手数料の支払いが必要
御茶ノ水ソラシティまたは中津で受験する場合、International Administration Fee(国際会場手数料)の支払いが必要です。
International Administration Fee(国際会場手数料)の支払いを済ませてからではないと予約できません。
予約できない、空きが全く表示されないと相談をいただきますが、単に支払い忘れなケースがほとんどです。
(3)国際会場手数料の支払いでは「Japan」を選択
International Administration Fee(国際会場手数料)のTest Locationは「Japan」を選んでください。
最初は「Germany」になっていることがあります。
間違って「Germany」を選んでしまった!と慌てて相談をいただくことがあります。
間違って「Germany」を選んでしまった場合、NASBAに変更依頼をしてください。
今のところ、このどちらかに連絡すると返事が来ています。
それでは、USCPA試験の受験に際して、プロメトリックテストセンターの予約方法、リスケとキャンセルについて具体的に見ていきましょう。
1.プロメトリックテストセンターの空席確認
USCPA試験のテストセンターの空席確認について見ていきましょう。
- プロメトリックテストセンターの空席確認:誰でも確認可能!
- プロメトリックテストセンターの予約:日本受験なら日本会場手数料を払わないと予約不可!
プロメトリックテストセンターを予約する最初のステップは、USCPA試験のテストセンターの空席を確認することです。
プロメトリックのサイトから確認できます。
(1)「ACTIONS」の中から、「Locate」をクリック
(2)「Select a Test」の中からテストの種類と場所を選択
例えば、今回はAuditを受けることとし「Auditing and Attestation (International)」を選びます。
(3)テストセンターの場所を入力し、受験希望日を選択
Schedule Forには、東京お茶の水会場で受けるなら「Tokyo」、大阪中津会場で受けるなら「Osaka」と入力します。
Start Dateと End Dateは、表示したい日にちを表示。
End Dateは Start Dateから2週間以内の日付を選びましょう。
(4)受験可能日の中から、受験希望日をクリック
受験可能日が最大4日表示されます。
受験可能日の中から、受験を希望する日をクリックします。
受験を希望する日をクリックすると、受験可能な時間が表示されます。
ここではプロメトリックテストセンターの空席が確認できるだけです。
このまま続けて予約はできませんので注意!
2.プロメトリックテストセンターの試験予約
プロメトリックテストセンターの空席が確認出来たら、予約手続きをします。
同じく、プロメトリックのサイトから手続きをします。
(1)「ACTIONS」の中から、「Schedule」をクリック
(2)一読して右矢印をクリック
(3)I acceptにチェックし右矢印をクリック
(4)I confirm~とI consent~の3つの文にチェックし右矢印をクリック
(5)予約するために必要な情報を入力
Exam Section IDに、NTSに記載されている Section IDを入力。
あなたのLast nameの最初の4文字を入力。
Submitをクリックし、予約画面へ。
残念ながら、現在有効な試験IDが無いため、画面を表示できません(ごめんなさい)。
受験希望の日時でテストセンターを予約してください。
Emailアドレスは正しく入力してください(時々、ご入力でメールが届かない方がいます)。
入力する名前のスペルはパスポートと一致させてください(一致していないため受験できないという方がいます)。
行動規範および秘密保持契約(Conduct and Non-Disclosure Agreement)
- 2023年1月4日より、CPA受験生がプロメトリックを通じて受験予約手続きをする際、CPA試験の「行動規範および秘密保持契約」を受け入れることがAICPAにより義務づけられました。
- この「行動規範および秘密保持契約」には、試験内容の秘密と機密を保持するための行動規範が書かれています。
- 簡単に言うと、試験内容を外部(他の受験生など)に漏らさないこと、受験中に不正行為(許可されていない資料を見たり、スマホで通信したりするなど)をしないことを承諾しないと受験できません。
- 受験予約時に長々と読まされる文章はこれです。
3.USCPA試験予約のリスケとキャンセル
つぎに、USCPA試験テストセンター予約のリスケとキャンセルについて見ていきましょう。
USCPA試験テストセンター予約のリスケとキャンセル
- NTS(受験票)の有効期限内でのリスケの場合
- NTS(受験票)の有効期限以降の受験のためキャンセルする場合
(1)NTS(受験票)の有効期限内でのリスケの場合
まず、NTS(受験票)の有効期限内でリスケする場合です。
NTS(受験票)の有効期限内での試験日変更の場合
- 予約した日の30日以上前まで:無料で変更可能
- 予約した日の29日前から6日前まで:35ドルで変更可能
- 予約した日の5日前から24時間前まで:84.84ドルで変更可能
- 予約した日の24時間前を切ってから:変更不可で試験料は没収
予約した日の30日以上前なら、無料で変更が可能です。
予約した日の29日前以降に変更をする場合は、手数料が必要。
予約した日の24時間以内の変更はできず、試験料は没収です!
USCPA試験のリスケ費用は以下のようになっています。
試験日の30日以上前:無料
試験日の29日前から6日前:35ドル
試験日の5日前から24時間前:84.84ドル
試験日の24時間以内:リスケ不可能 pic.twitter.com/ilsG3hzXdr— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) February 8, 2024
リスケ費用について(2022年12月20日追記)
- 「試験日を変更したけれど手数料がかからなかった」と連絡をいただくことがあります。
- プロメトリックに「なぜ手数料が必要ないことがあるのか」と問い合わせたところ「試験日の29日前から24時間前までは所定の手数料が発生する」とルールに変更がないと回答が。
- 受験生の日にちカウントの間違えで、29日より前だった可能性があります。
(2)NTS(受験票)の有効期限以降に受験のためキャンセルする場合
つぎに、NTS(受験票)の有効期限内に受験できなくなり、有効期限以降に受験する場合です。
キャンセルすることになり、この場合は試験料は返金されません。
NTS(受験票)が無効になったことを確認してから、再出願することになります。
NTS(受験票)が無効になるまでには、7営業日ほどかかります。
キャンセルせず、試験日に受験しなかった場合
- 試験料は返金されません。
- NASBAがプロメトリックから「欠席」の連絡を受けるまでには、7営業日ほどかかります。
- 7営業日待機してから再出願します。
4.USCPA試験の再出願ルール
USCPA試験の再出願について、同じお問い合わせを何度もいただくので、ルールをまとめました。
◾️USCPA試験の再出願
同じ科目に再出願したい場合、受験したならスコアリリースを待つ必要がある。
違う科目なら再出願できるが、選択科目は同時に出願できないので注意。BARで出願したがTCPで再出願したい場合、BARを受験し不合格がわかってからか、受験せずNTSを強制失効させる必要がある。 pic.twitter.com/bzwAOBsQF5
— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) February 29, 2024
「不合格だと思うので、6月のスコアリリース前に再出願できるか」というお問い合わせをよくいただきます。
結論からすると再出願できません。スコアを取得することで科目ID(Section ID)が無効となります。
つまり、スコアリリース前に再出願はできません。 pic.twitter.com/QaPNuWFPXM— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) February 21, 2024
新USCPA試験になってから、選択科目が導入されているので、ちょっとだけ複雑になっています。
(1)同じ科目に再出願する場合
同じ科目に出願する場合は大きく分けて2つのパターンがあります。
①有効なNTSをもっている場合
受験した場合は、スコアリリースで結果が分からないと再出願できません。
たとえば、FARを受験して出来が悪くて絶対不合格だと思っても、スコアリリースで不合格という結果が出るまでは、FARに再出願できません。
試験予約をしたけれど受験しなかった場合、NTSは強制失効されるので、再出願できます。
②有効なNTSをもっていない場合
有効なNTSがなければ、再出願できます。
同じ科目で複数のNTSは持てないため、有効なNTSがなければ次のNTSを発行できるというわけです。
(2)違う科目に再出願する場合
違う科目に再出願する場合も大きく分けて2つのパターンがあります。
①必須科目の場合
必須科目ならば、いつでも再出願が可能。
たとえば、FARに出願している場合、FARの結果が分かる前でも、AUDに出願できます!
②選択科目の場合
選択科目の場合は、同じ科目に再出願する場合と同じ扱い。
選択科目が違うといっても、選択科目は1科目しか選べないので、同じ科目の扱いになると思えばいいですね。
たとえば、BARの受験をした場合、BARの結果が分からないと、TCPに出願できません!
どうしても有効なNTSをもっていて再出願したい場合は、試験予約だけして受験しない(欠席する)なら、NTSが強制失効されます。
とはいえ、費用が返金されるわけではないので注意。
BARで出願してしまったけれど、TCPで今すぐ出願したい!という場合は強制失効できるということは覚えておいていいかもしれません。
NTSが失効するまで、たとえば6ヶ月など、長い時間待たなくていいので。
以上、「USCPA試験プロメトリックの空席確認と予約方法【リスケ・キャンセル・再出願】」でした。
リスケやキャンセル、再出願する場合についても理解したよ。
どうしても避けられない事情を除いては、リスケはしない方がいいと思うよ。
たとえば、勉強が間に合わなかったとか、直前に受けた模試の結果が悪かったなどの理由で延期するのは、もったいないと思う。
直前の追い込みで、合格ラインに達することも十分あるからね。
テストセンターの予約をしたら、あとは、試験日に向けて全力で頑張ってね。