USCPAのライセンスは、CPE(継続教育)を受けて単位を集めないといけないときいたよ。
どうしたら単位が集められる変わらなくて困ったな。
そもそもCPEとはどんなもので、単位を集める手段にはどんなものがあるのか説明するね。
1.USCPAの継続教育(CPE)とは?
USCPAになったら継続教育(CPE: Continuous Professional Education)が必要です。
継続教育(CPE)は、USCPAの品質を維持するためにあります。
USCPAライセンスは取得して終わりではなく、継続教育(CPE)を受け、更新料を払い、更新していきます。
継続教育(CPE)で単位を集める必要がありますが、必要な単位は、どの州のライセンスを取得したかで異なってきます。
たとえば、比較的日本人がライセンスを取りやすい、グアムとワシントン州を例に挙げます。
継続教育で取得する単位(グアムとワシントン州の場合)
- グアム:1年更新、必要単位は40単位/1年
- ワシントン州:3年更新、必要単位は120単位/3年、かつ、最低20単位/1年
グアムもワシントン州も、平均して年40単位が必要になることがわかりますね。
目安としては、1単位あたり1時間ぐらいの学習時間が必要。
よって、グアムもワシントン州も、平均して年40時間の学習が必要となるわけですね。
ワシントン州に関しては、以前は3年間で120単位という要件しかなかったため、1年間で一気に120単位取ることが可能でした。
ですが、2020年1月から、毎年最低20単位という要件が追加されたので、一気に単位が取れなくなったので注意しましょう。
CPEの要件については、各州の会計士委員会(BOA)の公式サイトで確認するようにしましょう。
たとえばワシントン州の場合☟
USCPAのライセンス取得後、USCPAとして高度な専門知識を提供するため、継続教育(CPE)を受ける必要がある。
2.USCPAの継続教育(CPE)の単位の集めかた
USCPANの継続教育(CPE)の単位の集めかたについて見ていきます。
継続教育(CPE)では、会計、監査、税務などの単位を集めます。
これは、どんな手段で集めてもいいわけではありません。
継続教育(CPE)として利用できるのは、AICPA(米国公認会計士協会)、NASBA(全米会計士委員会連合)、各州会計士委員会(BOA)が認定したコンテンツだけ。
認定されたコンテンツを受講し、単位を集めていくことになります。
日本では、以下の3つの継続教育(CPE)コンテンツがよく利用されているようです。
USCPAのライセンス更新のための継続教育(CPE)コンテンツ
- Surgent CPE
- CPExpress
- CPE-DEPOT
3つの継続教育(CPE)コンテンツの比較は、以下の通り。
コンテンツ | 費用(1年) | ポイント |
Surgent CPE | 549ドル(アビタス受講生・卒業生は299ドル) |
|
CPExpress | 459ドル |
|
CPE-DEPOT | 149ドル(ワシントン州Ethics単位は49ドル追加) |
|
(1)Surgent CPE:今のところ一番おすすめ
Surgent CPEの場合、1講座あたり、単位が2単位から16単位となっています。
単位数が大きいと、最終試験の問題数が多くなります。
たとえば、2単位だと10問、4単位だと20問といった具合です。
どこは、アビタスの元受講生ということもあり、アビタスが提携しているSurgent CPEを利用しています。
299ドルになるので安いです!
それに、合格まで何度でも受験可能なのが嬉しいです。
不合格を恐れて必要以上に時間をかけて勉強しなくていいのがいい点。
他の学習コンテンツとの比較で、費用面でも難易度でも利点が大きいと思うので、今のところSurgent CPEを使っていますし、おすすめしています。
他のUSCPAの方(特にアビタス卒業生)から、アビタスのクーポンコードを使うよりもっと安くならないか問い合わせをいただきます。
少なくとも、自分が更新するタイミングでSurgentに割引交渉を続けていますが、アビタスのクーポンコードを使った250ドル割引が最安値とのことです。
交渉は成功したことがありません(すみません)。
2024年6月26日に300ドルの割引を再交渉したときの回答↓
ちなみに、アビタスのクーポンコードの話は出していませんし、アビタスのクーポンコードの割引額を上げるようにという交渉をしたわけではないです。
アビタスの割引額が250ドルなので、私は300ドルの割引を交渉しただけです。
ですが、私の名前が登録されていて、アビタスのクーポンコードを前回使ったので、アビタスのクーポンコードが最安値という回答になっています。
交渉に失敗したので、今回の更新もアビタスのクーポンコードを使うことにします。。
(2)CPExpress:ワシントン州だとEthics単位が取れず
CPExpressは、0.5単位などの講座があるので、短時間で単位を細かく集めたい人には良いのかと思います。
ただ、ワシントン州の場合は、Ethics単位が取れないのがマイナス面です。
それに、459ドルもするので高いですね。
何か割引コードが見つかれば、安く受講できる可能性はあります。
ご要望があれば割引交渉をします(今のところお願いされたことがないため、したことはないです)。
(3)CPE-DEPOT:再受験回数制限があるが費用は安い
CPE-DEPOTは、費用が安いです。
ただし、ワシントン州のEthics単位は別料金。
また、再受験は10回までと制限があります。
10回以内に合格点できる自信があれば、こちらで良いのかと思います。
利用している人は多い印象です。
どこも、Surgent CPEのアビタスの割引が無かったら、CPE-DEPOTにしたと思います。
継続教育(CPE)のコンテンツを決めて、そのコンテンツでオンライン学習し、コツコツと単位をためていきましょう。
3.Surgent CPEの場合の受講の流れ
Surgent CPEの受講の流れは、以下の通りです。
Surgent CPEの受講の流れ
- 受けたいと思う講座を選び、登録(Enroll)する
- 教材をダウンロード(Download Course Material)し、読み込む
- 理解したと思ったら、最終試験を受ける(Take Final Exam)
- 70%以上の正答率で、最終試験に合格となる
- 修了証(Course Completion Certificate)が発行される
このように、たくさんの講座がありますので、受けたい講座を選んでいきましょう。
ちなみに、4単位の場合は4択で20問です。
何も考えずに選んで解答すると、当たり前ですが70%は超えません。
実験として、何も考えずにテキトーに選んだら20%になりました(4択なので理論上は25%前後になります)↓
70%を超えないとやり直し(Try Again)になります。
Surgent CPEの場合、合格するまで何度でも最終試験が受けられるので、安心して間違えられます。
もちろん1回で合格できればそれが一番ですが。
のんびり教材を読み込むと、1単位あたり1時間はかかります。
ささっと最終試験に進んでしまえば、1単位あたり5分くらいまでショートカット可能です(ここまでショートカットする裏技はありますが、まったく推奨しないため明記しません)。
自分の学習意欲と、単位取得にかけられる時間のバランスを考えて受講しましょう。
まとめ:USCPAのCPE(継続教育)とは?CPE単位はどう集める?
USCPAのライセンスの維持・更新に必要な継続教育(CPE)について説明しました。
ライセンス更新のタイミングや、更新に必要な単位は、自分が保有しているライセンスの州によって違いますので、よく確認しましょう。
継続教育(CPE)は、認定学習コンテンツを利用して、オンラインでも受講可能です。
費用、講座のボリューム、最終試験の難易度などから、どのコンテンツを利用するか決めましょう。
計画的に単位を集め、ライセンス更新を忘れないようにしてくださいね。
集めたCPE単位の報告の方法は、こちらを参考にしてください(ただしワシントン州の場合です)☟
USCPAライセンス「CPE Tracker」の記録方法【ワシントン州の場合】
ライセンス更新以外のUSCPA合格後にやることについては、USCPA合格後にやること7ステップを参考にしてください。
以上、「USCPAライセンスのCPE(継続教育)とは?CPE単位はどう集める?」でした。
USCPAの勉強も合格まで大変だったけど、ライセンス維持のための勉強も、なかなか大変だね。
興味がある講座を選んで受講できるので、計画的に楽しみながら単位を集めていこうね。