でも、2024年1月からの新試験制度では、FAR・AUD・REGの必須科目に加え、BAR・TCP・ISCから1科目選ぶ選択科目ができたと聞いたよ。
どのように選択科目3科目の中から1科目選べばいいのか知りたいな。
新試験制度が始まって一年で試験情報が出そろってきて、受験生が取るべき受験戦略も変わってきているよ。
2025年に選択科目を受験する人に向け、選択科目の選びかたを4つ解説するので、自分に合った選択科目を選んでね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
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どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。
選択科目(BAR・TCP・ISC)の選びかた4つ
選択科目(BAR・TCP・ISC)について、どうやって自分に合った選択科目を選べばいいのか選びかたを4つ解説していきます!
(1)新試験から選択科目が導入
2024年1月に新試験制度がスタート。
試験科目の構成と試される能力に大きな変更がありました。
2024年1月からの新USCPA試験についてはこちらを参考にしてください。
新試験の試験科目は、必須科目3科目、選択科目1科目となりました。
旧試験では必須科目4科目だったので、選択科目制が導入されたわけです。
新試験の試験科目(必須3科目+選択1科目)
必須科目(コア科目):3科目(全員が3科目受ける)
- FAR (Financial Accounting and Reporting):財務会計
- AUD(Auditing and Attestation):監査と証明業務
- REG (Taxation and Regulation):税法と商法
選択科目(専門科目):1科目(3科目から1科目選ぶ)
新試験では、選択科目3科目から1科目選ぶ必要があります。
USCPA受験生としては、選べるので嬉しい反面、選ばなくてはいけないという悩みが発生したわけです!
(2)選択科目制になっていいことがある?
新試験では、1科目だけとはいえ、USCPA受験生が受験科目を自分で選ぶことになるわけです。
受験生にとっては、将来の専門を考えて受験科目を選べば、今までより専門性が磨きやすくなりますね。
これは選択科目制になることの大きなメリットでしょう。
また、FAR・AUD・REGという旧試験の必須科目の内容が、BAR・ISC・TCPという選択科目に一部移行されています。
試験科目の構成は、受験生にとっては歓迎できる状態になっています!
- 必須科目:専門家として働くために知っておくべき、重要で基礎的な内容が試される。
- 選択科目:より複雑で反復性が低く、すべての人が知っておく必要がない専門的な内容が試される。
旧試験では、FAR・AUD・REGでも、財務会計・監査・税務に関する深い知識が問われてきました。
ですが、新試験では、必須科目では基礎的な知識が問われ、選択科目で専門的な深い知識が問われるようになりました。
必須科目では基礎的な内容だけ押さえればいいというわけで、負担が軽くなっています。
とはいえ、簡単になったわけではなく、合格率を見てもREGは上がりましたが、FARとAUDはほぼ横ばいです。
USCPA試験の合格率はこちらを参考にしてください。
(3)どの選択科目を選ぶ受験生が多い?
USCPA受験生のみなさんは、どの選択科目を選ぶのでしょうか?
他のUSCPA受験生の選択が気になりますよね?
2024年1Qはどの選択科目を選んだ?
2024年1Qの選択科目の受験期間(2024年1月10日~2月6日)では、どの選択科目を選んで受験した人が多かったと思いますか?
X(旧Twitter)でアンケートを取ったところ、2024年1QのUSCPA試験の選択科目の受験者数は、以下の結果となりました。
BARが82人(86%)、ISCが3人(3%)、TCPが11人(11%)です。
なんと86%はBARを受験しました!
つまり、USCPA受験生10人のうち9人近くがBARを選んだということになります。
2024年1Qは、TCPやISCを選んだ受験生はあまりいなかったわけですね。
TCPとISCは新出項目が多く、さすがに情報が少ないうちから選んだ人は少なかったようです(特にISC)。
TCPを選んだのは、米国在住のUSCPA受験生が多かった印象です。
税務科目が得意だからといった理由よりは、実務で役立てるという理由(米国で確定申告をするため税務知識が必要など)で選んでいる人が多いように感じました。
また、BEC以外の3科目は旧USCPA試験で合格済みで、BECだけ合格できなかったという人も、TCPを選んでいました。
FAR(合格)→AUD(合格)→BEC(不合格)→REG(合格)ときて、REGの勉強をしたばかりなので、そのまま税務科目であるTCPを選んだようです。
BARはFAR(財務会計)の知識を前提、ISCはAUD(IT寄りの監査)の知識を前提、TCPはREG(税務)の知識を前提とします。
よって、REGの後すぐにTCPを勉強するのが、BARを勉強するより効率的となります。
必須科目 | 選択科目 | |
会計 | FAR | BAR |
監査 | AUD | ISC |
税務 | REG | TCP |
2024年1Qはどの選択科目を選んだ受験生が多かったかの解説は、USCPA試験2024年1Q選択科目のスコアリリース終了でも簡単に解説しています。
2024年2Qはどの選択科目を選んだ?
2024年2Qの選択科目の受験期間(2024年4月20日~5月19日)では、どの選択科目を選んで受験した人が多かったのでしょうか。
同じく、X(旧Twitter)でアンケートを取ったところ、2024年2QのUSCPA試験の選択科目の受験者数は、以下の結果となりました。
BARが70人(80%)、ISCが7人(8%)、TCPが11人(13%)です。
80%はBARを受験しました!
つまり、USCPA受験生10人のうち8人がBARを選んだということになります。
とはいえ、ISCの人数が増えましたね!
情報が少ないので様子見をしていた受験生もいましたが、少しずつ情報が出そろってきたのでISCにする方が増えてきたわけです。
2024年3Qはどの選択科目を選んだ?
2024年3Qの選択科目の受験期間(2024年7月1日~7月31日)では、どの選択科目を選んで受験した人が多かったのでしょうか。
X(旧Twitter)のアンケートでは、2024年3QのUSCPA試験の選択科目の受験者数は、以下の結果となりました。
BARが52人(67%)、ISCが8人(10%)、TCPが18人(23%)です。
BARは2024年2Qの80%から67%に大きく減少。
TCPの合格率が高いことが広まり、BARからTCPに切り替えた人が増えたからです。
反対に、TCPは2024年2Qの13%から23%に増加しました。
2024年4Qはどの選択科目を選んだ?
2024年4Qの選択科目の受験期間(2024年10月1日~10月31日)では、どの選択科目を選んで受験した人が多かったのでしょうか。
X(旧Twitter)のアンケートでは、2024年4QのUSCPA試験の選択科目の受験者数は、以下の結果となりました。
BARが35人(56%)、ISCが9人(15%)、TCPが17人(29%)です。
BARはさらに減少、TCPはさらに増加。
TCP合格者がTCPはボリュームがないので対策がラクとおすすめし、BARからTCPに乗り換えたBAR不合格者が出てきたからです。
まとめ:2024年の選択科目受験者の変化
簡単に言うと、2024年はBARを選んだ人の割合がどんどん減り、TCPを選んだ人の割合がどんどん増えました。
2024年の選択科目受験者割合の変動
- BAR:86%→80%→67%→56%
- ISC:3%→8%→10%→15%
- TCP:11%→13%→23%→29%
(4)新試験で選択科目はどう選ぶ?
新試験では、どのように選択科目3科目の中から1科目を選べばいいのか。
あなたに合った選択科目を選べるようになるのが、当記事でのあなたのゴールです。
X(旧Twitter)などのSNSで、他のUSCPA受験生を参考にするのはいいのですが、そのまま意見を取り入れるのは避けてくださいね。
受験生のバックグラウンド(大学の専攻、得意分野、仕事の専門分野など)はそれぞれ違います。
誰かがこの科目は簡単だったと言ったとしても、あなたにとって簡単かはわかりません。
新試験での選択科目の選びかたは、大きく分けると以下の4つあると考えます。
新試験での選択科目(BAR・TCP・ISC)の選びかた
- 学びたい内容で選ぶ
- 今後のキャリアで選ぶ
- USCPA予備校の対応で選ぶ
- 選択科目の試験難易度で選ぶ
これから1つずつ解説していきます!
選択科目の選びかた0:ザックリ選ぶ
新試験での選択科目の選びかたを詳しく見る前に。
ザックリ選ぶ場合についてお伝えしておきます。
ザックリ選択科目を選ぶ場合
- 財務会計が学びたい!得意!→BAR(ビジネス分析と報告)を選ぶ
- IT監査が学びたい!得意!→ISC(情報システムと統制)を選ぶ
- 税務が学びたい!得意!→TCP(税法遵守と税務計画)を選ぶ
BARはFAR(財務会計)の知識を前提、ISCはAUD(IT寄りの監査)の知識を前提、TCPはREG(税務)の知識を前提とします。
よって、どの必須科目(FAR・AUD・REG)の知識をさらに深めたいかで選ぶとわかりやすいですね。
選択科目の選びかた1:学びたい内容で選ぶ
新試験での選択科目の選びかたとして、学びたい内容で選ぶというものがあります。
この場合、自分の得意分野を想定していますが、最もオーソドックスな選びかたと言えるでしょう。
AICPAやNASBAは、選択科目のBlueprint(ブループリント)を見て、どんな項目が出題されるのか確認するようアドバイスしています。
USCPA試験の選択科目のBlueprints
BARのBlueprintはこちら↓
ISCのBlueprintはこちら↓
TCPのBlueprintはこちら↓
USCPAのBlueprints(ブループリント)って何?という場合こちら↓
新試験での選択科目3科目のBlueprintsは、選択科目を選ぶ際に必ず読んでおきましょう。
そして、選択科目を選び終わったあとも、勉強にメリハリをつけるためにも詳細を確認しましょう。
本来は自分で読んでいただきたいのですが、時間がないかもしれないので、選択科目3科目のBlueprintでどんな試験内容が試されるのか解説しておきます。
「いちいちBlueprintを読んでいられない!」という方は参考にしてください。
(1)BARはどんな試験内容?
BARはどんな試験内容なのでしょうか。
簡単にまとめるとこのようになります。
分野 | 試験内容 |
ビジネス分析 | 管理会計
ファイナンス
|
専門的な会計・報告 | 上級会計
|
公会計 | 公会計
|
BARでは、以下のような知識とスキルが試されます。
BARで試される知識とスキル
- 財務諸表・財務情報の分析(過去の実績と予算や予測との比較、取引イベント・市場の状況が財務や非財務的パフォーマンス指標に与える影響の算出、投資案の比較など)
- 営利企業に適用される専門的な会計と報告要件(株式報酬、企業結合、デリバティブ、ヘッジなど)、高次スキル(収益認識とリース会計といった特定のトピック)
- 州・地方公共団体に適用される会計と報告要件
- 旧USCPA試験制度でのBECの内容(非財務的業績評価、管理会計および原価計算の概念、差異分析、予算作成など)
収益認識とリース会計といった特定のトピックは、新FARでも出題されます。
また、旧FARにあった「州と地方政府」の出題分野が、BARに移行しています。
さらに、旧試験制度でのBECの内容が再配分されます。
BARに再配分される旧試験制度でのBECの内容
- 非財務的な業績評価
- 管理会計と原価計算の概念
- 差異分析
- 予算編成、予測分析
- 企業の資本構造に影響を与える要因(レバレッジ、資本コスト、流動性、ローン条項など)
- 投資案の比較に使用する財務評価の意思決定モデル
- COSOの企業リスクマネジメントフレームワーク
- 経済状況の変化や市場の影響が企業の事業に及ぼす影響
詳しくは、BARはどんな科目?試験対策を参考にしてください。
(2)ISCはどんな試験内容?
ISCはどんな試験内容なのでしょうか?
簡単にまとめるとこのようになります。
分野 | 試験内容 |
情報システム・データマネジメント | IT知識全般(基本的な用語)
|
セキュリティ・機密保持・プライバシー | 統制(ITで不正防止する手法)
|
SOC業務における検討事項 | SOCレポート |
ISCでは、IT監査・アドバイザリーサービス(SOC業務を含む)、データ管理(データ収集・保存・利用など)に関する知識やスキルが試されます。
ISCで主に試される知識とスキル
- SOC 2®の計画、実施、報告における、「サービス組織のシステムの記述基準」と「セキュリティ、可用性、処理の完全性、機密保持、プライバシーに関するトラストサービス基準」の使用
- SOC 1®の業務における計画、特定の手続(財務報告に係る内部統制のテストを除く)と報告
また、旧USCPA試験制度でのBECの内容が再配分されます。
ISCに再配分される旧USCPA試験制度でのBECの内容
- 業務プロセスと内部統制
- ITに関連するリスクとそのリスクに対応する統制
- データ管理と関係
詳しくは、ISCはどんな科目?試験対策を参考にしてください。
(3)TCPはどんな試験内容?
TCPはどんな試験内容なのでしょうか。
簡単にまとめるとこのようになります。
分野 | 試験内容 |
個人の税法遵守
個人の税務計画・財務計画 |
個人の税法
|
法人の税法遵守
法人の税務計画 |
法人税
|
資産取引 | 取引
|
TCPでは、個人および法人のための米国連邦税の遵守、個人・法人のための米国連邦税の税務計画、個人の財務計画などに関する知識やスキルが試されます。
TCPで試される知識とスキル
- 非定常的で複雑な取引に焦点を当てた、個人と企業のための米国連邦税の遵守
- 個人・企業に対する米国連邦税の計画
- 個人の財務計画
米国連邦税の遵守については、税務申告書の作成とレビューにおけるCPAの役割に焦点を当てます。
米国連邦税の計画については、提案された取引・利用可能な税法上の代替案・事業構造の税務上の影響を決定するCPAの役割に焦点を当てます。
個人の財務計画については、CPAが個人税申告書の作成やレビューに関連し通常認識する、計画の戦略や機会に焦点を当てます。
旧REGの内容は、新REG(必須科目)とTCP(選択科目)の間で配分されます。
TCPは、非定型的でより複雑なタスク(たとえば、連結納税申告書や国際税務問題など)に重点を置くことになります。
詳しくは、TCPはどんな科目?試験対策を参考にしてください。
USCPA試験の選択科目で学べる知識
BAR |
|
ISC |
|
TCP |
|
非常にザックリとしていますが、どんな試験内容かわかると思います。
3つの選択科目を比較してみてくださいね。
選択科目の選びかた2:今後のキャリアで選ぶ
新試験での選択科目の選びかたとして、今後のキャリアで選ぶというものがあります。
AICPAとNASBAも、就きたい仕事で選ぶ方法をおすすめしています。
USCPA合格後のキャリアに結び付けて選択科目を選ぶというのは、興味深いですよね。
今まで以上に、USCPAになるということはどのようなことなのか、自分はUSCPAとしてどのようなキャリアを築きたいのか考える必要がありまね。
(1)AICPAとNASBAおすすめのキャリアでの選びかた
AICPAとNASBAは、CPA受験生が自分にとって最も魅力のある専門分野を選択することを期待し、以下のように提案をしています。
AICPAとNASBAによる選択科目を選ぶ際の提案
BAR(ビジネス分析と報告)
以下の分野でキャリアを積む予定の受験生に適している。
- 保証サービスまたはアドバイザリーサービス
- 財務諸表分析および報告
- テクニカルアカウンティング
- 財務およびオペレーション管理
TCP(税法遵守と税務計画)
以下の分野に関心のある受験生に適している。
- 個人の税法遵守と税務計画
- 個人のファイナンシャル・プランニング
- 法人の税法遵守と税務計画
ISC(情報システムとコントロール)
以下のようなサービスの提供を希望する受験生に適している。
クライアントのビジネスプロセス・情報システム・情報セキュリティ・ガバナンス・IT監査に関連する保証サービスやアドバイザリーサービス
(2)Beckerおすすめのキャリアでの選びかた
CPAプロバイダーのBeckerがおすすめするキャリアでの選びかたは、以下のとおり。
Beckerの選択科目の選びかたの説明
BAR(ビジネス分析と報告)
- 会計報告のより技術的な側面を楽しみたい場合は、BARを選ぶのがおすすめ。
- コア科目で学ぶ内容よりも会計能力を高めることができる。
- BARに特化することで、企業が財務分析、意思決定、投資家やその他の利害関係者への報告に必要な正しい情報を収集しているかどうか確認できる。
- BARを専門とするCPAとして、会計事務所での監査、企業の会計部門での勤務、コントローラー、チーフアカウンタント、CFO、CEOになれる。
TCP(税法遵守と税務計画)
- 税務や税法遵守に興味がある場合は、TCPを選ぶのがおすすめ。
- ISCよりは伝統的だけれど、企業や個人に対する税金や税法遵守のルールは常に変化しているため、最先端で進化し続けている。
- 税金のルールや変化に敏感で、クライアントが税制を遵守し、利益を得られるようにサポートすることに喜びを感じる方には最適。
- TCPを専門とするCPAとして、企業内の税務部門、会計事務所、政府、銀行、ヘッジファンド、自分の税務事務所を経営するなどの機会がある。
ISC(情報システムとコントロール)
- 情報技術やデータ管理に長けていたり、興味があったりするなら、ISCを選ぶのがおすすめ。
- 会計業務の自動化が進み、データから洞察を得る方法を知っているCPAへの需要が高まっている。
- 情報技術、セキュリティ、データ管理は、CPAの専門分野として重要かつ成長中の分野である。
- ISCを専門とするCPAとして、基本的な会計スキルとそれを証明する資格を持ちながら、会計事務所でデータマネージャー(CIOやCTOとしてのポジションにつながる可能性あり)または、IT監査人などの機会もあるかも。多くのCPA Firmが、このような人材を求めているのは間違いない。
Beckerは「Which CPA Exam Discipline is right for you?」という選択科目を決めるクイズを用意しています。
ちなみに以下の4つの質問があります。
- 最も興味のある専門分野は?
- 最も興味のある必須科目は?
- 最も興味のあるキャリアは?
- 大学の授業で最も重視した分野は?
ザックリしているので、ただ参考にするだけにしてください。
(3)どこおすすめのキャリアでの選びかた
どこは、実はISCをおすすめしたいです。
BIG4の監査業務でも、事業会社の会計業務でも、テクノロジーの知識やスキルが実務で非常に大事だと感じています。
テクノロジーの知識やスキルを強みにしないと、今後は生き残れないでしょう。
USCPAとしてテクノロジーにいち早く対応しておくのが、日本の公認会計士との差別化につながり、賢い選択だと思っています。
AICPAは2021年の調査報告書でこんなことを記載しています。
「会計事務所は、CPAではテクノロジーの知識やスキルが十分ではない。
よって、テクノロジーに関する能力を持つCPA以外のプロフェッショナルを採用することが増えている。
非CPAの採用はここ4年で2倍になった」。
また、日本のBIG4監査法人の採用でも、テクノロジーに強いCPA以外の専門家を採用することが増えています。
ISCは試験情報が少なかったので、2024年は以下のような人以外には積極的にはおすすめはしてきませんでした。
- ITが得意な人
- 既にITの知識がある人
- システム系の資格の勉強経験がある人
- BECでガッツリITの勉強してしまった人
ですが、ISCの合格率は低くはないですし、アビタスのISC講座も用意が整いましたので、2025年以降はISCにも挑戦していいと考えます。
選択科目と今後のキャリアの可能性
BAR |
|
ISC |
|
TCP |
|
非常にザックリですが、どんなキャリアが向いているかわかると思います。
3つの選択科目を比較してみてくださいね。
選択科目の選びかた3:USCPA予備校の対応で選ぶ
新試験での選択科目の選びかたとして、USCPA予備校の対応で選ぶというものがあります。
日本にいるUSCPA受験生は、独学ということがほとんどありませんよね。
ですので、USCPA予備校の対応に少なからず左右されるでしょう。
新試験になって、USCPA予備校の負担が増え、対応にバラつきが出ています。
旧試験制度では必須4科目でしたが、新試験制度では6科目に増加。
受験生は4科目しか学習しなくていいですが、USCPA予備校は6科目分の教材を提供する必要があります。
USCPA予備校にとっては負担が重いです。
アビタスのような老舗の大手予備校であれば、過去に何度も試験制度変更を乗り越えてきたので大丈夫です。
ですが、選択科目3科目のうち1科目(BAR)しか教材を提供しない学校(CPA会計学院)、新試験に対応せず撤退状態の学校(プロアクティブ・大原学校)が現れています。
(1)アビタス受講生はあえて選ぶならBARがおすすめ!
アビタスは、2024年当初はBARを選択科目として選ぶことをおすすめしてきました。
ですが、2025年は3科目どれを選んでも大丈夫という状態になっています。
アビタスがBARをおすすめしてきたのは、BARは旧FARの内容と重複が多かったからです。
新出項目がないということもありました。
さらに、ビジネスでの汎用性が高いという誰にとってもプラスになる理由がありました。
BARは「ビジネスマンであれば、このくらいは知っておいた方がいい」という内容が多いです。
ただし、試験の範囲が広くボリュームがあって対策が大変というのがネック。
アビタスはFARからして、財務会計の教材に力が入っています。
よって、アビタス受講生であれば、あえてどれが一番おすすめかというとBARになります。
アビタスは、既にBARだけをおすすめすることはなくなっています。
BARだけではなく、ISCもTCPもアビタスの教材だけで合格できるような教材が提供できているからでしょう
(2)TAC受講生はTCPがおすすめ!
TACは、TCPを選択科目として選ぶことをおすすめしています。
2025年になってもTCPをおすすめするのは変わらないです。
TCPは、試験の範囲が狭いのがおすすめポイントです。
ボリューム自体は、BARの半分くらいでしょうか。
3科目の中で合格率がダントツで高いので人気が出ています。
ただし、この合格率は米国税務に慣れている米国の受験生が多く受けているからで、日本の受験生の場合は、そこまで合格率が高くはならないと考えます。
さらに、米国の税務なので、果たして日本在住で、日本でしか仕事をしない場合、そこまで専門的な米国税務の知識が必要なのか疑問です。
REGの内容だけで十分な気はします。
TACはREGからして、税務の教材に力が入っています。
つまり、TAC受講生であれば、TCPを選択するのがおすすめとなります。
TACのREGとTCPの教材は1つになっています。
TAC受講生の場合は、TCPがおすすめというより、TCPを選ばないとデメリットが大きいと言った方がいいでしょう。
(3)その他(プロアクティブ・大原・CPA会計学院)の受講生は?
その他受講生というのは、具体的にはプロアクティブ・大原・CPA会計学院の3つの学校の受講生ということになります。
CPA会計学院は、BARを選択科目として選ぶことをおすすめしています。
そして、最初からBAR講座しか用意がありません。
BARしか選べなくてトラブルになっているので注意してください(ISC講座やTCP講座の用意がないのを知らなかった・勉強を始めてからISCやTCPを選びたくなったなど)。
BARしか用意がないこと以外の理由もあり、現時点でCPA会計学院の受講はそもそもおすすめしていないです。
CPA会計学院は2025年10月にTCP教材をリリースするとお知らせがありました。
ですが、今までもフライングでお知らせを出し、実際にリリースできなかったことが多かったので、アテにはできないと考えています(12月時点で)。
プロアクティブと大原は、新規受講生は募集していないので、実質的に新試験にほぼ対応できていないと考えていいです。
USCPA予備校とおすすめ選択科目
- アビタス受講生なら、BARを選ぶのがおすすめ(あえて選ぶなら)。
- TAC受講生なら、TCPを選ぶのがおすすめ(他を選ぶのはおすすめしない)。
- CPA会計学院受講生は、BARしか選べない(TCPも選べるようになる?)
選択科目の選びかた4:選択科目の試験難易度で選ぶ
新試験での選択科目の選びかたとして、選択科目の難易度を考えて選ぶというものがあります。
単にUSCPA試験をパスすることだけを考える場合、選択科目の難易度を考えて選ぶのが効率的ということになるでしょう(おすすめはしませんが)。
既にご紹介したBlueprintsには、スキル度合いと配点割合が書かれています。
よって、どのレベルのスキルが、どのくらい必要なのか知ることができます。
各スキルレベルの説明は、以下を参照してください。
スキルレベルの説明(どこの翻訳)
- 評価(Evaluation):問題を検討または評価し、そして判断力を働かせて結論を出すこと。
- 分析(Analysis):原因を特定し、推論を裏付ける証拠を見つけるために、別々の分野の相互関係を調査・研究すること。
- 応用(Application):知識・概念・技術を使用、あるいは実証すること。
- 記憶と理解(Remembering and Understanding):獲得した知識を利用して、ある分野の重要性を認識し、理解すること。
ちなみに、このスキルレベルは、上に行くにつれて高いものとなります。
一番下の「Remembering and Understanding(記憶と理解)」が一番シンプルなスキルであり、一番上の「Evaluation(評価)」が一番複雑なスキルとなります。
USCPA試験のBlueprintsのスキルレベルについては、こちらも参考にしてください。
ちなみに、新旧USCPA試験のスキルレベル別の配点割合は、このようになります。
結論では、ISCのスキルレベルだけ断トツで低いです。
一番低いスキルレベルが55%から65%もあります!!!
それでは、各選択科目のスキルレベルを見ていきましょう。
(1)BARのスキルレベルは高い!
BARのスキルレベルは、BARのBlueprintではこのようになっています。
BARの必要なスキルレベルと配点割合(和訳)
- 評価:出題無し
- 分析:30–40%
- 応用:45–55%
- 記憶と理解:10–20%
BARのスキルレベルについて、他の科目と比較してみます。
BARは、FARに近いです。
「記憶と理解(Remembering and Understanding)」が10%から20%と少ないので、覚えておけば解ける問題は少なめと言えるでしょう。
一方「応用(Application)」のレベルの出題が45%から55%、「分析(Analysis)」も30%から40%と割合としては大きいでしょう。
BARでは、最も高いスキルが必要な「Evaluation(評価)」のレベルの出題はありません。
(2)ISCのスキルレベルはダントツで低い!
ISCのスキルレベルは、ISCのBlueprintではこのようになっています。
ISCの必要なスキルレベルと配点割合(和訳)
- 評価:出題無し
- 分析:10–20%
- 応用:20–30%
- 記憶と理解:55–65%
ISCのスキルレベルについて、他の科目と比較してみます。
ISCは、驚くくらい「記憶と理解(Remembering and Understanding)」の割合が高く、55%から65%を占めますので、覚えておけば解ける問題がかなり多いと言えるでしょう。
一方「応用(Application)」のレベルの出題が20%から30%、「分析(Analysis)」も10%から20%と割合としては小さいでしょう。
計算させたり、分析させるというのは、この科目の内容ではそぐわないため、このような割合になっていると思われます。
ISCでは、最も高いスキルが必要な「Evaluation(評価)」のレベルの出題はありません。
(3)TCPのスキルレベルは高い!
TCPのスキルレベルは、TCPのBlueprintではこのようになっています。
TCPの必要なスキルレベルと配点割合(和訳)
- 評価:出題無し
- 分析:30–40%
- 応用:50–60%
- 記憶と理解:5–15%
TCPのスキルレベルについて、他の科目と比較してみます。
TCPは、REGに比べるとスキルレベルが高く、FARやBARに近いです。
「記憶と理解(Remembering and Understanding)」が5%から15%と少ないので、覚えておけば解ける問題は少なめと言えるでしょう。
一方「応用(Application)」のレベルの出題が50%から60%、「分析(Analysis)」も30%から40%と割合としては大きいでしょう。
TCPでは、最も高いスキルが必要な「Evaluation(評価)」のレベルの出題はありません。
スキルレベルとおすすめ選択科目
ISCが断トツでスキルレベルが低い!!!
- つまり、ISCは一番カンタンな科目と言える。
- ただし、IT分野が苦手ではなければ。
- だが、ISCは新出項目が一番多い科目。
- なので、新試験が始まったばかりの段階では情報が少ないため、ISCは積極的にはおすすめしてこなかった。
- そろそろ情報が出そろったので、2025年以降は選択してもいいでしょう。
補足:選択科目の合格率で選ぶのはおすすめしていません!
実際には、新試験での選択科目の選びかたとして、選択科目の合格率で選ぶというのもあります。
これは、選択科目の難易度を考えて選ぶに近いです。
つまり、単にUSCPA試験をパスすることだけを考えて、選択科目の合格のしやすさで選ぶのが効率的というわけですね。
個人的には、選択科目の難易度を考えて選ぶと同様に、選択科目の合格率で選ぶもおすすめしません。
新試験が実際に始まってみたら、TCPの合格率が非常に高かったです。
USCPA試験の2024年Q1の合格率(Pass Rate)が公表されました。
なんとTCPの合格率は82.36%で、選択科目の中でダントツで高いです!
REGの合格率も63.42%で、必須科目の中で高くなっています。
40%代から50%代におさまると思っていたので、ここまで差がついて驚きです!#USCPA pic.twitter.com/GMt7Ey1lXv— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) June 6, 2024
よって、最初はBARを選んだけれどTCPに変更した受験生・TCPへの変更を検討中の受験生が多くなりました。
ですが、TCPの合格率がこれほど高かったのには理由があります。
- 2024年1QのTPC受験生のほとんどが米国の受験生であり、自分の確定申告をやってきた経験からTCPの内容になじみがあるから。
- 既に旧REGの学習を終えていた受験生が多く、旧REGの内容と重複が多いTCPは準備がラクだったことから。
たとえば、旧REGの学習をしていなかった、米国で確定申告をしたことがない日本人受験生の場合、TCPの合格率がこんなに高くなるとは考えられません。
よって、REGが得意という場合や税務方面のキャリアに興味がある場合を除き、合格率だけを見てTCPを選ぶのはやめた方がいいと考えています。
詳しくは、USCPA試験の本当の合格率を徹底解説!も参考にしてください。
また、USCPA試験の2024年1Q合格率へのAICPAの正式見解も参考にしてください。
選択科目の選びかたに関するよくある質問
新試験での選択科目の選びかたに関し、よくある質問に回答しておきます。
Q1:合格した選択科目はライセンスに記載される?
いいえ、どの選択科目に合格したのか、USCPAライセンスには記載されません。
ライセンス証に記載されませんし、USCPAとして働く際に、どの選択科目で合格したかで仕事に制限が発生することはありません。
日本で転職活動をする際も、選択科目を聞かれたり、選択科目で区別されることはないでしょう。
おそらく、USCPA受験生同士での雑談で、どの選択科目で合格したか話題になるくらいだと思います。
Q2:選択科目を受験しないといけないのは?
旧試験でBECに合格しなかったUSCPA受験生は、選択科目を受験する必要があります。
新試験から受験を始めたUSCPA受験生は、もちろん選択科目を受験する必要があります。
Q3:どの選択科目が一番簡単?
どの選択科目が一番簡単かは、各個人によります。
スキルレベルだけで考えれば、ISCが一番簡単と言えます。
ですが、あなたがIT関連が苦手なら、一番難しく感じるでしょう。
どの選択科目が簡単かで選ぶのではなく、自分のキャリアに最も適した選択科目を選ぶべきでしょう。
なぜなら、選択科目が導入された理由が、USCPA受験生を専門的で需要の高い(企業が求める)求職者にすることだからです。
「一番簡単な選択科目で選ばない方がいい。キャリアに適した選択科目を選ぶべき」というのは建前です。
「自分にとって一番合格しやすい選択科目を選びたい」というのが受験生の本音であり、受験戦略としてはダメではないとおもいます。
Q4:選択科目はスコアが高かった必須科目に関連するものしないといけない?
BARはFAR(財務会計)の知識を前提、ISCはAUD(IT寄りの監査)の知識を前提、TCPはREG(税務)の知識を前提とすることは既にお話ししました。
必須科目 | 選択科目 | |
会計 | FAR | BAR |
監査 | AUD | ISC |
税務 | REG | TCP |
だからといって、FARのスコアが高かったらBARにしなくてはいけないというわけではありませんし、REGのスコアが高かったらTCPにしないといけないというわけではありません。
科目によってスコアが高く出るか低く出るかは違いますし、少なくともスコアによる制約はありません(AICPAとNASBAがそのように解説しています)。
Q5:複数の選択科目を受験できる?
USCPA受験生は、3つの必須科目(FAR・AUD・REG)と1つの選択科目(BAR・ISC・TCP)に合格する必要があります。
選択科目で合格になった場合、他の選択科目は受験できません。
選択科目で不合格になった場合で、他の選択科目が自分に適していると思ったならば、受験する選択科目を変更することは可能です。
USCPA試験の再出願のルールに留意してください。
◾️USCPA試験の再出願
同じ科目に再出願したい場合、受験したならスコアリリースを待つ必要がある。
違う科目なら再出願できるが、選択科目は同時に出願できないので注意。BARで出願したがTCPで再出願したい場合、BARを受験し不合格がわかってからか、受験せずNTSを強制失効させる必要がある。 pic.twitter.com/bzwAOBsQF5
— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) February 29, 2024
Q6:選択科目はいつ受験できる?
2024年は選択科目の受験可能期間は限られています。
四半期ごとに1回のみ受験可能で、受験できる期間は1月ほどの間です。
2025年も依然として受験可能期間は限られています。
四半期ごとに1回のみ受験可能で(ただし、第2四半期は2回)、受験できるのは1ヶ月間です。
2025年のスコアリリーススケジュールは、以下の通りです。
2025年スコアリリーススケジュール
2025年1Q:1月1日~1月31日(結果は3月14日)
2025年2Q:4月1日~4月30日(結果は5月16日)
2025年2Q+:6月1日~6月30日(結果は7月17日)
2025年3Q:7月1日~7月31日(結果は9月11日)
2025年4Q:10月1日~10月31日(結果は12月16日)
詳しくは、USCPA試験スコアリリースの記事を参考にしてください。
Q7:選択科目はどうやって勉強する?
選択科目3科目(BAR・ISC・TCP)の対策については、こちらの記事を参考にしてください。
Q8:選択科目のBlueprintはどこにある?
選択科目3科目(BAR・ISC・TCP)のBlueprints(ブループリント)については、こちらの記事を参考にしてください。
まとめ:選択科目(BAR・TCP・ISC)は決まりましたか?
新試験では、BAR(ビジネス分析と報告)・ISC(情報システムと統制)・TCP(税法遵守と税務計画)という選択科目が3科目あります。
新試験での選択科目
BAR:高度な財務諸表、営利事業体に適用されるFASBとSECにテクニカルアカウンティングと報告要件、収益認識とリース会計に関する高次スキル
ISC:テクノロジーとビジネスコントロールに焦点を当て、情報技術、SOC業務を含む監査とアドバイザリーサービス、データライフサイクルを通じたデータ収集、保存、利用を含むデータ管理
TCP:非定型的でより複雑な取引に焦点を当てた個人・法人に対する米国連邦税の税法遵守、個人・法人に対する米国連邦税の税務計画、個人の財務計画
BARはFAR(財務会計)の知識を前提、ISCはAUD(IT寄りの監査)の知識を前提、TCPはREG(税務)の知識を前提とします。
新試験での必須科目と選択科目の関係
必須科目 | 選択科目 | |
会計 | FAR | BAR |
監査 | AUD | ISC |
税務 | REG | TCP |
ザックリ選択科目を選ぶと、こんな感じ。
ザックリ選ぶ!
- 財務会計が学びたい!得意!→BAR(ビジネス分析と報告)を選ぶ
- IT監査が学びたい!得意!→ISC(情報システムと統制)を選ぶ
- 税務が学びたい!得意!→TCP(税法遵守と税務計画)を選ぶ
ザックリ選ぶのは心もとないです。
ですので、選択科目の選びかたを学びたい内容、キャリア、試験難易度、USCPA予備校の対応の4つで詳しく解説してきました。
新試験での選択科目の選びかた
- 学びたい内容で選ぶ
- 今後のキャリアで選ぶ
- USCPA予備校の対応で選ぶ
- 選択科目の試験難易度で選ぶ
どの選択科目にするか決まったでしょうか。
1つ目、学びたい内容で選択科目を選ぶと、こんな感じ。
学びたい内容で選ぶ!
BAR |
|
ISC |
|
TCP |
|
2つ目、今後のキャリアで選択科目を選ぶとこんな感じ。
今後のキャリアで選ぶ!
BAR |
|
ISC |
|
TCP |
|
3つ目、USCPA予備校で選択科目を選ぶとこんな感じ。
USCPA予備校で選ぶ!
- アビタス受講生なら、BARを選ぶのがおすすめ(あえて選ぶなら)。
- TAC受講生なら、TCPを選ぶのがおすすめ(他を選ぶのはおすすめしない)。
- CPA会計学院受講生は、BARしか選べない(TCPも選べるようになる?)
注意:プロアクティブと大原は、そもそも新試験に対応していないです。
4つ目、試験難易度で選択科目を選ぶとこんな感じ。
試験難易度で選ぶ!
ISCが断トツでスキルレベル(試験難易度)が低い!!!
一番スキルレベルの低いRemembering and Understandingが55-65%もあります。
合格率で選んだ場合は、TCPが一番合格率が高いのでおすすめということになるのでしょう。
ですが、合格率が高くても、自分にとって簡単と感じるとは限らないので、安易におすすめはしません。
USCPA試験の選択科目を選ぶ際は、色々な角度で考えた方がいいでしょう。
後悔のないよう「こんな理由でこの選択科目を選んだ!」と言えるようにしてくださいね。
選択科目が決まったら、各科目の対策・勉強法については、こちらの記事を参考にしてください。
選択科目(BAR・ISC・TCP)の対策と傾向
以上、「新試験での選択科目(BAR・TCP・ISC)の選びかた4つ」でした。
得意分野、興味がある分野、将来のキャリアをしっかり考慮したよ。
財務会計が得意だし、合格後は外資系企業の経理になりたいし、アビタス受講生だから、BARにしようと思う。
BARはボリュームがあって大変そうだし、ISCより難易度が高そうだし、TCPより合格率が低いけど、納得して選んだから頑張るよ!
この4つの視点で考えれば、選択科目は決まると思うよ。
他のUSCPA受験生と違くてもいいから、自分が納得のいく選択科目を選んでね。
そうすれば、選択科目の勉強中も、USCPA合格後も後悔がないからね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。