FARの勉強法がよくわからないし、なかなか勉強が進まなくて、受験できるレベルにたどり着けなくて困ったな。
FARは一番最初に勉強する場合が多いし、一番ボリュームがあるから、会計学習経験があっても苦戦する受験生があとを絶たないよ。
勉強のコツがわかっていないと、FAR受験にたどり着かず撤退することになってしまうから注意。
FARが最初の科目の場合、どのように勉強を進めたら良いのか、勉強法のポイントを解説していくよ。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。
USCPAのFAR勉強法のポイントとコツを解説!【最初からつまずかないために】
USCPA試験のFARの勉強法について、ポイントをご説明していきます!
FARは、多くのUSCPA受験生にとって最初の科目ですので、最初の科目からつまずかないでいただくためです。
実は今まで、FARについて勉強法のようなものを書こうとは思いませんでした。
というのは、日本のUSCPA受験生の場合、FARについては、勉強時間を確保し継続さえできれば、合格できると思っていたからです。
ですが、勉強量は十分すぎるのに、合格できないUSCPA受験生からのご相談が増えてきました。
たとえば、この方もハイスペック(高い英語力、ビジネス知識あり、MBA)で、勉強時間も1,000時間超(FARのみで)なのに63点で不合格になってしまいました。
FARだけで1,000時間超の勉強をしたのに不合格だったということは、残念ながら努力の方向が間違っていたと思わざるを得ません。
ちなみに5連敗の後、どこが方向転換のアドバイスを少ししただけで3連勝し、2023年10月にめでたく全科目合格!
FARで遠回りになっている方・険しい道に足を踏み入れかけている方のお役に立てるのではないかと思い、FARの勉強法も書くことにしました。
FARがうまくいけば、そのあとの3科目もうまくいくと思いますので、頑張っていきましょう。
2024年からの新USCPA試験制度については、こちらを参考にしてください。
新USCPA試験のFARはどんな科目?新試験対策は、こちらを参考にしてください。
新USCPA試験制度でのFARのBlueprintは、こちらを参考にしてください。
1.FARの勉強を始める前にやること
FARの勉強を始める前にやることがあります。
特にFARが最初の科目の場合は、FARの勉強を始める前に、まずは以下のことをしていただきたいです。
FARの勉強を始める前にやること
- USCPA試験について知る
- USCPA試験の勉強法・勉強スタイルを決める
- 勉強が習慣化するまではつらいと覚悟する
- USCPA試験の勉強は資格取得のためと割り切る
(1)USCPA試験について知る
USCPA試験というのは、どのような試験なのでしょうか。
それを知らずに勉強を始めてしまうと、効果的な勉強ができない可能性が高まります。
(2)USCPA試験の勉強法・勉強スタイルを決める
FARが1科目目の場合、FARに限らず、USCPA試験自体の勉強法の方向性を決めましょう。
さらに、勉強スタイルも決めましょう。
朝学習?夜学習?
家で学習?カフェで学習?
(3)勉強が習慣化するまではつらいと覚悟する
USCPA試験の勉強を始めた最初が一番つらいです。
習慣化してしまえばつらさはなくなります。
最初はつらくても勉強を続けて乗り切りましょう。
(4)USCPA試験の勉強は資格取得のためと割り切る
USCPA試験でなかなか合格できない人は、勉強時間が足りない人を除き、比較的まじめな人が多い気がします。
USCPAという資格を取得するために勉強しているのに、どんどん知りたいことが出てきてしまう。
そして、試験に出ないところまで深く調べてしまい、時間を浪費します。
USCPA試験は、細かいところにハマりだすとなかなか合格できません。
知識欲を満たすのは、合格してからにした方がいいです。
どこのUSCPA試験の見解は、以下のようになります。
どこのUSCPA試験の見解
- USCPA試験は、運転免許試験のようなもの。
- 運転免許試験では、安全運転するための知識とスキルが求められる。
- 特別な運転テクニックや車のエンジンの仕組みまでは試されない。
- 運転免許試験は、カーレーサーになるための試験でも、車の修理工になるための試験でもないので、車に関することならなんでもマスターしようとするのはやりすぎ。
- USCPA試験も、CPAとしてプロフェッショナルの仕事をするための知識とスキルが求められる。
- USCPA試験の問題を作成しているAICPAは「USCPA試験は新人のCPAが知っておかなければならない知識・持っていなくてはいけないスキルを試すもの」と言っている。
- 熟練のCPAのための試験ではないので、会計のことならなんでもマスターしようとすると、too muchで時間がかかりすぎ、合格から遠のいてしまう。
USCPA試験に合格してから、USCPA試験で学んだことを深掘りしたり、さらに知識を広げればいいでしょう。
合格までは、USCPA試験に出ることに集中して勉強することをおすすめします。
難しい事の方が勉強している気になりますし、面白いというのは理解できますが。
つまり、「試験に出る」「まだ知らない」のを優先することが大事。
既に知っている | まだ知らない | |
試験に出る | 第2優先で勉強 | 第1優先で勉強 |
試験に出ない | 勉強しない | 勉強しない |
「試験に出ない」のはUSCPAの勉強としては大事ではありません。
働き始めてからは大事かもしれませんけど。
勉強しなくていいことをどんどん増やしましょう。
「USCPA試験に出ないことは勉強しない」と割り切るのも大事だと思いますよ。
まずは試験に出ることをマスターして合格しないと、何も始まらないので。
2.FARの勉強で気を付けること
さらに、FARの勉強で気を付けることを挙げていきます。
FARの勉強で気を付けること
- 週20時間くらいの勉強時間は確保すること
- 完璧を求めないこと
- 適度なタイミングで反復すること
- 基礎をしっかり押さえること
- 洋書問題集などに手を出さないこと
- 単位認定試験に時間をかけないこと
(1)週20時間くらいの勉強時間は確保すること
週20時間くらいの勉強時間は確保するようにしましょう。
勉強時間が少ないと、FARはボリュームがあり範囲が広いので、全体をカバーするのに時間がかかり、どんどん忘れてしまいます。
覚えては忘れを繰り返し、なかなか受験できる状態になりません。
毎日コンスタントにコツコツ勉強するのが、シンプルかつオーソドックスですが、一番効率的かつ効果的です。
忙しくても、通勤時間やスキマ時間を利用し、毎日必ず勉強するようにしましょう。
(2)完璧を求めないこと
完璧を求めるのはやめましょう。
特に、英文会計入門と同じくらいの完成度をFARに求めてしまうと、なかなか進まなくなります。
FARはボリュームがあり範囲が広いです。
とはいえ、全部のトピックが完璧に理解できていないと合格できないわけではありません。
わからない問題、苦手な問題があっても、気にせずどんどん進めていきましょう。
(3)適度なタイミングで復習すること
適度なタイミングで復習するようにしましょう。
FARはボリュームがあるため、全く復習をせずにどんどん進んでしまうと、どんどん忘れてしまいます。
復習なしに最後まで学んでから最初の頃に学んだことを振り返ると、ほとんど覚えていないという事態が発生します。
忘却曲線を考慮して、以下のようなタイミングで4回は反復することをおすすめしています。
復習のタイミング
- 30分後(休憩後など)
- 1日後(次の日の勉強開始時など)
- 1週間後
- 4週間後(1か月後)
タイミングは、ご自分でアレンジして大丈夫です。
復習するのがクセになれば良いわけで、ご自分のやりやすいようにやっていただければ良いと思います。
忘却曲線を考慮したおすすめの復習のやり方は、以下の通りです。
復習のやり方の例
- 休憩に入る際に、休憩前までやっていたことをサラッと振り返る。
- 前の日に勉強したことを復習してから、その日の勉強を始める。
- 日曜日の勉強を終える前に、その週に勉強した内容を確認する。
- 4週間単位くらいで、それまでに勉強した項目をテキストの目次で確認する(全然思い出せなかったら、テキストの本文を読む)。
- 毎日1度は通勤時間などに、暗記したいことのまとめ、ケアレスミスのまとめなどを眺める。
- FARについては、テキストの目次で何を勉強したのか、これから何を勉強するのか項目を確認するクセをつけること(立ち位置の把握)。
- FARに限らず、MC問題を解いていて、どの項目のどのページに書いてあることだと分かるようになれば、かなり合格レベルに近づいている(理解度の把握)。
- 問題を解いていてわからなかったら、必ずテキストに戻るようにし、問題の解説に書いてあるけれど、テキストに書いていないものがあれば、テキストに書き込んでいく(テキストへの情報の集約)。
(4)基礎をしっかり押さえること
基礎はしっかり押さえましょう。
基礎さえできていれば、難しいところはザックリでも合格!
難しいところに時間をかけすぎると、他に手が回らず基礎がおろそかになってしまったり、他を忘れてしまったりします。
(5)洋書問題集などに手を出さないこと
なかなかできるようにならないからと、USCPA予備校の教材に不信を抱き、洋書問題集などに手を出すと、FARの場合は確実に遠回りになります。
USCPA予備校の問題集をしっかり解けるようにするのが早道。
洋書問題集などはやらなくてもいいです。
洋書問題集については、こちらを参考にしてください。
(6)単位認定試験に時間をかけないこと
単位認定試験を大ごとに考えて時間をかけ、なかなか受験に踏み出せない人がいます。
そして、受験資格が満たせず、1科目も受験しないまま撤退することになってしまったり。
ハッキリと言ってしまいますが「単位認定試験と本試験は別」です!
単位認定試験に時間をかける必要はないので、講義を聴き、MC問題(アビタス受講生の場合はA問題だけ)を1度解いたら、さっさと単位認定試験は受けてしまいましょう。
単位認定試験の受験予約は早めに入れ、受験日を目指してベストを尽くして勉強するだけでいいと思います。
間違っても、高得点が取れそうもないと単位認定試験をリスケなどしないでください。
単位認定試験で高得点を取る必要はないですし、今のところアビタスのFARの単位認定試験では、不合格になったという人は聞いたことがないです。
3.FARの出題の特徴を知る
FARという科目の出題の特徴を知っておくことも大切です。
FARのBlueprint(ブループリント)に情報が載っていますので、解説していきます。
FARの出題の特徴
- 出題分野と配点割合
- 必要なスキルレベルと配点割合
- 出題形式
(1)出題分野と配点割合
どの分野から、どのくらい出題されるのか、全体像を知っておくことが非常に大事です。
新USCPA試験と旧USCPA試験では出題分野も配点割合も変わっているので要注意。
FARの出題分野と配点割合
旧USCPA試験
- 出題分野1:概念的枠組み、基準設定と財務報告(25~35%)
- 出題分野2:財務諸表の勘定科目の選択(30~40%)
- 出題分野3:取引の選択(20~30%)
- 出題分野4:州政府および地方自治体(5~15%)
新USCPA試験
- 出題分野1:財務報告(30~40%)
- 出題分野2:貸借対照表科目の選択(30~40%)
- 出題分野3:取引の選択(25~35%)
旧USCPA試験の出題分野4「州政府および地方自治体」がなくなったのがわかりますね(選択科目のBARに移りました)。
そして、出題分野1「財務報告」と出題分野3「取引の選択」の出題割合が5%ずつ増えているのがわかります。
(2)必要なスキルレベルと配点割合
どのレベルのスキルが、どのくらい求められるのか、把握しておきましょう
新USCPA試験と旧USCPA試験では必要なスキルレベルの配点割合が変わっているので要注意。
FARの必要なスキルレベルと配点割合
旧USCPA試験
- 評価:出題無し
- 分析:25~35%
- 応用:50~60%
- 記憶と理解:10~20%
新USCPA試験
- 評価:出題無し
- 分析:35~45%
- 応用:45~55%
- 記憶と理解:5~15%
新USCPA試験では、旧USCPA試験より「分析」レベルの配点割合が10%も増えました。
そして、「応用」レベルと「記憶と理解」レベルの配点割合が5%ずつ減っています。
FARは簡単な問題が減って、難しい問題が増えたということ。
FARは難しくなったというわけではなく、難しい問題の出題が増えたということです。
出題分野と必要なスキルレベルについては、こちらの記事が詳しいです。
(3)出題形式
どのような出題形式なのか、把握しておきましょう。
FARの出題形式
- テストレット1:MC問題(択一問題)33問
- テストレット2:MC問題(択一問題)33問
- テストレット3:TBS問題(事例形式問題)2問
- テストレット4:TBS問題(事例形式問題)3問
- テストレット5:TBS(事例形式問題)2問
テストレット(問題群)は5つあるのですが、テストレット1と2がMC問題(択一問題)、テストレット3、4、5がTBS問題(事例形式問題)です。
FARのMC問題は、他の科目に比べて問題数は少なめです。
計算問題が含まれており、解くのに時間がかかるからでしょう。
新USCPA試験のFAR対策は、こちらが詳しいです。
4.アビタスのFARの内容(アビタス受講生向け)
アビタスのFARの内容をアビタス受講生向けにまとめます。
アビタスのFARの内容(アビタス受講生向け)
- FARと簿記検定の関係
- FARの優先度(とりかかる順番)
(1)FARと簿記検定の関係
アビタスのFARは1から5まであることはご存知かと思いますが、簿記検定との関係を示すと以下のようになります。
FARと簿記検定との関係
- 英文会計入門:初級会計(簿記3級レベル)
- FAR1・2・3:中級会計(簿記2級レベル)
- FAR4:上級会計(簿記2級と簿記1級の一部のレベル)
- FAR5:政府・非営利組織会計(簿記範囲外)
FARの範囲は、簿記3級から1級の一部までです。
FARの問題の難易度は、簿記検定2級くらいだと思っておけばいいでしょう。
簿記検定1級まで勉強したことがあるとしても、FAR5は簿記の範囲外なので、初めて勉強することになります。
(2)アビタスのFARの優先度(とりかかる順番)
アビタスのFARの1から5について、どの優先度(順番)で勉強すればいいかというと、このようになります。
アビタスのFARの優先度(とりかかる順番)
記憶と理解
(5%~15%) |
応用
(45%~55%) |
分析
(35%~45%) |
|
覚えておけば解けるMC問題 |
|
重めのTBS問題 | |
FAR1 | 1番目 | 6番目 | 8番目 |
FAR2 | 2番目 | 10番目 | 13番目 |
FAR3 | 3番目 | 11番目 | 14番目 |
FAR4 | 4番目 | 7番目 | 9番目 |
FAR5 | 5番目 | 12番目 | 15番目 |
MC問題は、FAR1からFAR5まで、順番に解けばいいでしょう。
覚えておけば解ける問題はしっかりやって、それから計算や仕訳が必要な問題もできるように。
TBS問題は、軽めの問題が重めの問題より優先です。
軽めの問題ができるようになったら、重めの問題もできるように。
なかでも、FAR1とFAR4を優先にするといいですね。
なぜなら、FAR1とFAR4は分析させるような問題まで出題されるため、ここを押さえておかないと合格点に届かないためです。
アビタスでの勉強法については、こちらも参考にしてください。
5.FARの対策のポイント3つ
FARの対策のポイント3つをご紹介します。
FARの対策のポイント3つ
- MC問題は記録・分析を大切に
- TBS問題は取り組みやすい問題から
- 本番の試験の機能に慣れておく
(1)MC問題は記録・分析を大切に
MC問題を解く時は、必ず解いた結果を記録しておきましょう。
結果の記録
- 〇:正解かつ迷いなし
- △:正解だが迷った
- ×:不正解
なぜ間違ったのか、どこで迷ったのか、分析する必要もあります。
間違ったり迷ったりした原因の分析
- そもそも知識が無かった
- 知識はあるが応用できなかった
- ケアレスミスだった
知識がなかったために迷ったり間違えた場合は、テキストを読むなどで知識を補強。
知識があるが解けなかった場合は、問題演習を繰り返せばできるようになってきますので、最初は気にしなくても良いかと思います。
さらに、ケアレスミスだった場合は「反省リスト」を作ると良いかと思います。
「反省リスト」を作ることで日頃から注意するようになりますし、本番前に見直すことで本番でのケアレスミスが防げます。
復習の優先順位としては、次のようになると思います。
復習の優先順位
- 正解することもあれば、不正解になることもある :何があやふやか復習
- 繰り返し不正解になる(難しいわけではない):不明点を細分化して復習
- 繰り返し正解になる:自分に説明し、うまく説明できるか確かめる
- 繰り返し不正解になる(自分には難しい):時間が無いなら捨てる
「正解することもあれば、不正解になることもある」「迷ったけど正解だったり、迷って結局不正解だった」問題を最初につぶすのが効率的。
特に、迷う問題を最後までつぶせないと、本番でもまた迷って、失点につながります。
1回目に解く時は、自分には難しすぎて解けなかった場合、とりあえず復習は軽くで良いと思います。
難しいわけではないのに不正解になる場合、何が理解できていないのか細分化して復習していく必要があります。
正解した問題でも、正解が明らかで疑問の余地がない場合を除き、どうしてその選択肢を選んだのか、自分に理由を説明してみるといいでしょう。
正解だったとしても、理解が足りないならば、うまく説明できないはずです。
(2)TBS問題は取り組みやすい問題から
TBS問題は後回しにしてしまう人が多い印象です。
ひたすらMC問題を回し、本番直前になってからTBS問題を始めるのはやめた方がよいでしょう。
TBS問題でも解きやすいものと、大変なものがあります。
取り組みやすい問題は、早い段階からやってみた方がよいです。
最初に取りかかる問題
- 基本的な問題
- 今ある知識で解ける問題
- 計算が必要なく、解くのに時間がかからない問題
- ボリュームがなく、解くのに時間がかからない問題
TBS問題でもMC問題とほぼ変わらない問題もあります。
なので、思い切ってチャレンジして解けることが分かると、変な不安がなくなります。
頭から順番に、1つずつ解いていく必要はないです。
苦手分野だったり、計算が大変そうだったり、ボリュームがあったら、後回し!
基本的な問題はしっかりできるようにし、難しい問題は答えを見ながら解き方だけ確認してもいいですね。
高得点を狙うのでなければ、全部の問題を完璧にできるようにする必要はないですよ。
(3)本番の試験の機能に慣れておく
普段の演習では紙の問題集で解いている人もいるかもしれません。
ですが、本番はコンピュータ上で解いていきます。
よって、本番の試験の機能に慣れておくとよいでしょう。
試験本番で使える機能
MC問題(選択問題)
- Calculator(電卓)
- SPREADSHEET(ほぼExcel)
- Overview(概要)
- Help(ヘルプ)
TBS問題(事例形式問題)
- Calculator(電卓)
- SPREADSHEET(ほぼExcel)
- Exhibits(添付資料)
- Highlight(ハイライト)
- Overview(概要)
- Help(ヘルプ)
例えば、MC問題でもTBS問題でも、SPREADSHEETは使えます。
TBS問題ではもちろんのこと、MC問題でもSPREADSHEETを活用してみると良いでしょう。
USCPA試験では、TBS問題に限らずMC問題でも、SPREADSHEETを使うといいと思います。
・Microsoft Excelで使用する数式が使用可能。
・ウィンドウは画面上のどこにでも移動可能。
・「SAVE&CLOSE」のクリックで非表示。
・「SPREADSHEET」のクリックで再表示。
・新しいテストレットに移動で自動消去。 pic.twitter.com/HSZn5RAHNW— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) February 24, 2024
暗算できるくらいの計算だったら、電卓を使えばいいです。
でなければ、SPREADSHEETの方が計算が楽ですし、計算の跡が見えるので見直しや検算が楽です。
特に、TBS問題でSPREADSHEETに数値をコピペできるのは、時間の大幅な節約に。
たとえば、固定資産の減価償却費、社債やリースなどは、電卓で計算すると骨が折れるでしょう。
なので、SPREADSHEETで計算することを強くおすすめします。
添付資料の扱いも理解しておくといいですよ。
USCPA試験のExhibits(添付資料)については、AICPAが説明してくれています。
理解して扱い方を練習しておくと、本番で問題が解きやすくなりますね。Exhibitsは最大8つ同時に表示可能。
Exhibitsの名前が長すぎる場合、最後に省略記号が表示。
マウスをExhibitsの名前の上に置くと、全文が表示。 pic.twitter.com/0ab54aeAVL— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) February 23, 2024
添付資料のハイライト機能は、キーワード、数値、日付をハイライトすると事実関係が追いやすくなるのでおすすめです。
USCPA試験のTBS問題でExhibits(添付資料)が多い場合は、ハイライトを使うのがおすすめ。
大事なキーワード、金額、日付などをハイライト。
Exhibitsのテキストを選択すると、ハイライトツールが表示され、ハイライトとハイライト解除ができます。 pic.twitter.com/xVus4PTFqv
— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) February 22, 2024
本番の試験で使える機能については、こちらを参考にしてください。
本番の試験で使える機能を試したい場合は、こちらを参考にしてください。
おまけ:FARの勉強法についてのツイート
FARの勉強法についてのツイートを紹介します。
失敗したと言っているツイートを見ると内容は大体同じです。
せっかく失敗を共有してくださっているので、同じ失敗をしないようにしてくださいね。
A校に入校して1年3ヶ月、やっと1科目目のFARの受験が迫る。思えば、悠長にやり過ぎてた。単位認定に時間をかけたのもあるが、やはり1週間あたりの学習時間が圧倒的に足りなかったなと。スキマ時間でMC解いてたが、結局、忘却曲線の魔力に勝てず、何度も覚えて忘れてを繰り返す。
(以下、続く)#USCPA— シーサー島将(しましょう) @USCPA勉強中 (@StarGazerSHIMA) June 5, 2023
USCPAの勉強を始めてちょうど1年が経ちました。一年前の自分に言いたいことは
・復習を舐めるな
・完璧主義をやめること
・何かと並行して勉強するな
・受験日程の計画を早く組もう
・単位認定試験はさっさと終わらせよう典型的なダメな学習法をやっていました。失敗から学ぶことが多い一年でした。
— misa@USCPA勉強中 (@misa1110321) June 5, 2023
USCPAはFARで挫折してしまう人が多い。挫折するのは「学習の成長曲線」を理解していないから。
成績は直線で右上に伸びていくのではない。低空飛行の期間が長くて、突然曲線で急上昇。
FARはこの低空飛行の期間が長い!なので理想と現実のギャップで挫折しやすい。
成績は一気に伸びるから大丈夫😊
— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) April 2, 2023
以上、「USCPAのFAR勉強法のポイントとコツを解説!【最初からつまずかないために】」でした。
勉強時間も、週20時間なんてやってなかったから、覚えては忘れてしまい、受験できる状態に近づけなかったんだね。
問題演習は、MC問題をとにかく回せばいいと思っていて、記録や分析なんてしてなかったのがダメだったな。
間違えた理由を分析して対策したり、苦手ならテキストに戻って内容を理解すること。
そして「よく出る問題からやる」「やりやすい問題からやる」など、柔軟性をもって優先順位をつけること。
さらに「全部の範囲を同じ濃度で勉強しない」「完璧主義になり重要性の低いところにまで時間をかけすぎない」など、メリハリをつけるのがボリュームのあるFARでは特に大切。
「効率的な勉強法が知りたい」が口癖になっている人がいるけれど「毎日コツコツ勉強する」が、結局は合格への一番の近道だから、それも忘れないでね。