さっそく応募先企業の面接を受けるんだけど、どうしたら良いのか分からなくて困ったな。
合格後すぐ、BIG4大手監査法人に転職したけれど、その後も海外も含めて転職をしたから、転職面接には慣れているよ。
それに、管理職として自分が採用する側もしているから、「面接をされる側」も「面接をする側」も分かっているよ。
今までの経験を踏まえて、転職面接についてご説明するね。
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1.転職までの流れ
1度でも転職をしたことがある人ならば、転職までの流れはご存知かと思います。
転職をすると決めてから、実際に転職するまでの流れは、以下のようになります。
転職までの流れ
- 転職すると決める
- 「転職の軸」を決める ☜転職の成功を左右します
- スケジュールを立てる
- 「自己分析」をする
- 情報収集をする
- 応募書類を作成する
- 面接を受ける ☜今回ご説明します
- 内定が決まる
- 退職手続きを進める
- 転職する
今回は「面接を受ける」についてご説明していきます。
ちなみに、転職の成功を左右するのは「転職の軸を決める」ですので、まだ読まれていない場合は、以下の記事も参考にしてください。
2.面接を受ける場合のポイント
さっそく、面接を受ける場合のポイントを見ていきましょう。
面接を受ける場合のポイント
- 企業は応募者の何を見ているのかを知る:再現性と継続性
- 自己PRで保有資格をアピールしてはダメ:再現性を示す
- 志望理由で企業と自分のマッチを証明する:継続性を示す
(1)企業は応募者の何を見ているのかを知る
面接を受ける場合、企業は応募者の何を見ているのかご存知でしょうか?
それは以下の2つです。
企業は応募者の何を見ているのか?
- 再現性(自分の会社でも活躍してもらえるか)
- 継続性(自分の会社で長く働いてもらえるか)
①再現性(自分の会社でも活躍してもらえるか)
中途採用をする際、応募者にはどんな実務経験があるのか「経歴書」と「履歴書」から把握します。
そして、採用すれば自分の会社でも活躍してくれそうだと思えれば、「書類選考通過」として、面接の場を設けます。
さらに、面接の場で話をする中で、自分の会社でも活躍してもらえそうか判断するわけです。
②継続性(自分の会社で長く働いてもらえるか)
せっかく採用してもすぐに辞めてしまっては困るので、採用した場合に自分の会社で長く働いてもらえそうか確かめます。
面接の場で「なぜ転職しようと思ったのか」「なぜ応募したのか」と転職理由と志望理由を聞くことで、自分の会社なら長く働ける理由を聞き出そうとするわけです。
- 企業は、応募者が即戦力として活躍できそうか、すぐに辞めずに長く活躍してもらえるかを見る。
- なぜ今の会社ではダメなのか、何が変えたくて転職するのかが明確に説明できないと内定は出ない(「転職の軸」が大切)。
(2)自己PRで保有資格をアピールしてはダメ
面接を担当している経験では、面接の自己PRの場で、USCPAという資格や、簿記1級といった資格をアピールしてくる人が多いです。
USCPAに合格したばかりで転職をする場合、USCPAという資格を前面に出したくなるのは分かります。
ですが、正直なところ、資格をアピールしてきた時点で「採用はない」と思ってしまいます。
ハイスペックなところをアピールされると「自分目線な人」という印象を持ちます。
企業として知りたいのは「自分の会社で活躍してもらえそうか」であり、採用されたらどれだけ活躍できるのかをアピールする「会社目線な人」がほしいと考えます。
- どこの場合は、経理職での転職では「決算の早期化」ができることが自分の強みだと考え、そのアピールをするようにしました。
- 大体どの会社でも「決算の早期化」は重要課題の1つになっているので、どこを採用すれば「決算の早期化」に貢献してもらえるだろうと期待してくれます。
- 「決算の早期化」について、どんな状況で、どんな課題があり、どんな行動を取ったことで、どんな結果になったかを具体的に話すと、採用担当者に興味をもってもらえました。
(3)志望理由で企業と自分のマッチを証明する
「志望理由」は必ず聞かれると思うのですが、なぜかというと応募者の「転職の軸」と企業の魅力がマッチしているのかを確かめるためです。
応募者は、転職で実現させたい優先事項、つまり「転職の軸」があり、企業の魅力が優先事項をかなえてくれるので応募したと熱く語る必要があります。
- 「転職の軸」があって、「転職の軸」にあった会社を選んで応募していれば、志望理由は以下のように話すだけで良い。
- 自分の「転職の軸」の説明をし、「転職の軸」に沿った企業の魅力を伝え、自分の「転職の軸」と企業の魅力がマッチする、だから応募したと語る。
3.面接の流れ
面接を何度か受けたことがある方はご存知かと思いますが、面接の流れはどの会社でも大体同じです。
面接の流れ
- 自己紹介
- 職務経歴の説明:「自己PR」
- 志望理由:「転職の軸」とのマッチ
- 転職理由
- 逆質問(応募者から企業への質問)
最初に1分ほどで手短に自己紹介をします。
それから、どんな仕事をしてきたかの「自己PR」で活躍できる人物だとアピールし、「志望理由」で自分の「転職の軸」とマッチしているため長く働いてもらえそうと期待させます。
転職理由は、志望理由と一貫性があり「今の会社もいいのですが、御社の方が自分の転職の軸には合っている」というように、ネガティブな言い回しは避けて説明します。
ちなみに、最後の逆質問ですが、何でも聞けばいいというわけではないです。
事前に調べたけれどわからなかったことや、ぜひ直接面接官にききたいことを面接前にメモしておき、面接中の話では解決しなかった場合に、自分の意見と共に質問するといいでしょう。
- BIG4の監査職の面接では、逆質問の時間が非常に長かったのですが、監査ではクライアントへの質問力が大切となるからではないかと思っています。
- 志望理由や転職理由などは、USCPA合格後すぐに応募したこともあり、合格したから応募したのだろうくらいでサラッと流されました。
- 外資系企業の経理職の面接では、業務内容のすり合わせの時間が長かったです。
- 志望理由や転職理由などを基に、任せたい業務内容について深掘りしていく場となり、最後に逆質問をするのではなく、その都度質問をして、お互いの認識に齟齬がないのか確かめ合いました。
以上、「USCPAのための転職面接対策まとめ」でした。
あと、面接官が知りたいことをよく理解し、それを伝える必要があるね。
企業のいいところをみつけて、こんないいところがある会社だから働きたいと面接でも大好きという気持ちがあふれ出るようにする。
そして、面接官にも自分を知ってもらって、一緒に働きたいと思ってもらえるようにリラックスして自分らしく話すようにする。
面接官も人だから、一緒に働きたいと思う人を選ぶんだよ。
だから、面接では、面接官が人事などに「こんな活躍をしてもらえそうだし、長く働いてもらえそうなので採用したい」と説明できるようなネタを示しつつ、自分のことを好きになってもらうように伏線をはっていくのが大切だと思うよ。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かし方やUSCPAの転職も記載しています。
まだUSCPAの勉強を始めていない場合は「USCPAの始めかた」も参考にしてください。