USCPAは三菱商事での就職に有利？新卒採用と中途採用別に就職戦略を解説！

 

結論：USCPAは三菱商事で採用されたいなら一番取っておくべき資格！

結論から言うと、USCPAは三菱商事で働きたい場合に一番取るべき資格です！

三菱商事に限らず、商社で働きたい場合は、USCPAを持っているとプラスになります。

というよりは、他にこんなに商社向けの資格がないというのが正直なところだと思います。

 

現に商社就職希望の大学生で、就職活動前にUSCPAの学習を始める人が多いです！

USCPAにした理由を聞いてみると、色々な資格を比較検討し、結局のところUSCPAくらいの資格がないと他の学生との差別化ができないという結論になったとのこと。

 

商社への就職希望の学生が資格を取得する場合に考えられるのは、以下の２つのパターン。

どちらの方が評価が高いと思いますか？

USCPA全科目合格はもちろんのこと、たとえ科目合格であってもUSCPAの方が高く評価されます！

 

通常、科目合格の場合、大半のUSCPA受験生が一番目に受験するのはFAR（Financial Reporting & Accounting）という財務会計の科目。

英語で財務会計を理解しているという時点で、簿記検定2級とTOEIC高得点よりも評価が高いのです。

 

USCPAは誰でも受験できるわけではなく、会計単位とビジネス単位が必要となります。

よって、あなたがUSCPAに挑戦したいと思っても、そもそも受験できるかわかりません。

 

特に、大学生がUSCPAに挑戦する場合、現在進行形で大学の単位を取っている最中となります。

よって、受験資格があるか・受験資格が満たせるか最初に確認するのがマストです。

 

受験資格があるかを確認するため、USCPA予備校の単位診断を受けることを強くおすすめします！

１．三菱商事の採用状況ー新卒採用・キャリア採用別

三菱商事は、2023年に入ってからUSCPA界隈でかなり話題になっていました。

2023年3月期の三菱商事の純利益が1兆円越えだったからです。

商社決算、資源高で６社が最高益更新　三菱商事、三井物産は１兆円超

 

三菱商事だけではなく、三井物産も商社として初めて純利益が1兆円超に。

大手商社7社の純利益を参照

 

三菱商事は誰でも聞いたことのある国内最大の総合商社。

国内・海外を併せて200超の拠点があります。

1,700社以上の連結対象会社を持つ企業グループ。

約80,000人の多国籍人材が働いています。

三菱商事 人事データ

 

最近、三菱商事に転職・就職したいという人が増えてきました。

30代で年収2,000万円が狙えるというのは魅力ですよね。

三菱商事は「30代で年収2000万円課長」続出、資源バブルで総合商社の給料爆増中

 

七大商社（三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅・双日・豊田通商）の中でも、三菱商事が平均年収ランキングで1位なんです（平均年収1,678万円）。

年収が高い商社ランキング2021最新版【246社完全版】7大商社の序列は？

 

三菱商事に転職をした場合、転職10年目で年収2,000万円に到達すると言われています。

三菱商事での推測年収

転職後の年数	年収
転職1年後	1,000万円～1,100万円
転職3年後	～1,200万円
転職5年後	～1,400万円
転職10年後	～2,000万円

さらに、海外勤務になった場合は駐在手当がもらえますし、危険地域での駐在の場合は危険手当まで付きます。

 

USCPAだと向上心が強いので、年収1,000万円では満足できず、年収2,000万円を目指す人が多い印象です。

そんなこともあってか、USCPA受験生やUSCPA検討者から「USCPAを取れば三菱商事に入れるか？」という質問が増えてきました。

 

五大総合商社（三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅）の中でも、三菱商事が気になるUSCPAの方が本当に多いのです（ここでは理由を明記しませんが）。

ですので、この機会に三菱商事の採用状況をお知らせすることにしたわけです。

 

三菱商事の採用状況を簡単にまとめるとこのようになります。

 

三菱商事は応募倍率が例年200倍とも言われ大激戦。

応募倍率が高いのは「応募条件に学部や学科の指定がないから」と言われています。

 

選考自体は、3月選考と6月選考の2回になりましたが、違いはないそうです。

三菱商事の公式サイトにも以下のように記載されています。

今回の選考時期変更は、皆さんそれぞれのご事情に応じた就職活動時期の選択肢をご提示することが主旨です。

3月選考/6月選考にプロセスの違いは無く、いずれの選考時期でもしっかりと採用していきますので、安心してどちらかの選考時期をご選択ください。

選考時期による、配属のプロセスや入社後のキャリアに違いはありません。

 

女性の採用はザックリ20％くらい。

やはり商社はかなり忙しく体力が必要で、女性より男性の方が採用されやすいのかと思います。

 

経理部門だけに絞っても、10％から20％しか女性社員はいないようですので、他の事業会社よりも少ないと言えると思います。

どこが過去に働いてきた事業会社（主に外資系）の経理部門だと、反対に80％近くが女性だったりしました。

 

三菱商事の採用ページを見てみましょう。

「新卒採用」と「キャリア採用」の2種類があるのが分かりますね。

ちなみに、一番右は「グループ採用」とありますが、これは三菱商事グループでの採用です。

 

「新卒採用」と「キャリア採用」に分け、さらに詳しく見ていきましょう。

 

（１）三菱商事の2023年新卒採用状況

三菱商事の新卒採用は、以下のような人が対象です。

 

海外の大学の学生についても応募できるとの記載があります。

応募資格を満たしている方であればどなたでもご応募いただけます。3月選考/6月選考のいずれかにご応募いただくこととなります（併願はできません）。

 

この新卒採用の選考プロセスは、以下の通り。

 

三菱商事の新卒採用は、以下の2つのコースに分かれます。

新卒採用120人のうち、ビジネスサポート職は10人から30人くらいと言われています。

 

三菱商事での新卒採用については、学歴が重要視されているかというと明確には言えませんが、採用された学生の出身大学を見る限りは、学歴は重要視されるでしょう。

というのは、採用されるのは「MARCH以上の大学」であって「日東駒専以下の大学」は採用されていないように見えるからです。

 

三菱商事で採用されている人数が多いのは、以下のような大学です。

2021年は東京大学が1番多かったのですが、2022年は慶應義塾大学が1番に！

 

 

また、専攻（理系・文系）による採用基準の違いはないそうです。

理系出身者の採用実績は、2020年度が127人中32人、2021年度が123人中26人、2022年度が120人中38人です。

文系の方のみならず、理系の採用も積極的に行っています。

 

三菱商事の新卒採用の場合は、以下のような動画が参考になると思います。

• 「三菱商事に採用されるコツは○○？新卒採用の実態を徹底解剖！」
• 「【24卒向け】三菱商事|WEB会社説明会～40分で企業研究」

 

https://www.youtube.com/live/oYN9V2SjMCw?feature=share

 

（２）三菱商事の2023年キャリア採用状況

三菱商事のキャリア採用は、以下のような人が対象です。

 

このキャリア採用の選考プロセスは、以下の通り。

キャリア採用の選考プロセスと新卒採用の選考プロセスを比較すると、キャリア採用では書類選考がエントリーの後にあります。

書類選考でいったんふるいにかけられるということですね。

 

三菱商事のキャリア採用の応募形式は、以下の3種類があります。

 

キャリア採用①：フォーカス型

三菱商事のキャリア採用の応募形式の1つ目として、フォーカス型があります。

フォーカス型は、募集案件を指定して応募する形式。

自分の経験やスキルを活かしたい具体的案件がある人向き。

第二希望まで案件の指定ができます。

 

キャリア採用➁：オープン型

三菱商事のキャリア採用の応募形式の2つ目として、オープン型があります。

オープン型は、応募時点では案件を指定しない形式。

三菱商事という会社に興味がある人、選考を進める過程で自分にあった案件を決めたい人向き。

募集中の案件に掲載中のいずれかの案件で採用されます。

 

キャリア採用➂：第二新卒オープン型

三菱商事のキャリア採用の応募形式の3つ目として、第二新卒オープン型があります。

第二新卒オープン型は、勤続年数が3年以内の方を対象とした形式。

特定のスキルや専門性を有していなくても、三菱商事でスキルや専門性を身につけたいと考える人向き。

選考中にキャリア志向を確かめながら、募集中の案件にとどまらずに配属先が提示されます。

 

 

２．USCPAが三菱商事で採用されるには？新卒採用の場合・キャリア採用の場合

三菱商事でのUSCPAの採用パターンを見てみましょう。

USCPAについても「新卒採用」と「キャリア採用」の２つに大きく分けて見ていきます。

 

（１）新卒USCPA（科目合格を含む）採用ならどうする？

まず、新卒USCPA（科目合格を含む）採用の場合について見ていきましょう。

 

三菱商事の新卒採用においては、以下の3つが求められると考えられます。

 

この英語力、専門知識、ビジネススキルの3点を満たせる資格としては、USCPAが有利になるでしょう。

持っていれば必ず採用されるとは言えませんが、持っていれば最初からライバルに差をつけられることは確かです。

USCPAにチャレンジして合格（もしくは科目合格）したという事実が、在学中に力を入れたこと（ガクチカ）として評価されます。

 

BIG4で会計専門家として働く場合は、新卒であっても全科目合格が必須でしょう。

ですが、商社などの事業会社の場合は、USCPAに挑戦しておりFAR（財務会計）だけでも科目合格していれば評価される印象です。

USCPAは三菱商事での新卒採用で、挑戦するだけでも評価されると考えていいと思います。

 

英語力については、英語は必要なのですが、TOEIC700点以上あれば採用基準に達しているでしょう。

英語力については、一定レベルの英語力が求められると書いてあるだけです。

入社後は業務を遂行する上で一定レベルの英語力が求められるため、内定期間中に自己研鑽の機会を設けております。

 

一定レベルの英語力とあるだけで、高いレベルの英語力が必要だとは明記されていません。

留学経験がなくても、そして、帰国子女のようなネイティブ英語が話せなくても採用されるでしょう。

USCPAに合格していれば、高い英語力があるとみなされると考えます。

 

専門知識については、USCPAに合格していれば、会計知識があるとみなされます。

ですが、余裕があれば、IFRS（国際財務報告基準）の勉強もしておいた方がいいと思います。

というのは、三菱商事ではIFRS基準での連結財務諸表を作成するからです。

USCPAに全科目合格していれば、IFRS検定の勉強までしてしまった方が仕事の幅が広がっていいと思います。

 

ほか、USCPAとはあまり関係ないですが、三菱商事の社風は「組織の三菱」と言われます。

よって、在学中のチームワークを活かした経験や協調性をアピールすると良いでしょうね。

 

（２）USCPAのキャリア採用ならどうする？

つぎに、USCPAのキャリア採用について見ていきましょう。

最初にUSCPAのキャリア採用のおすすめルートをお伝えすると、このようになります！

 

➀三菱商事へ転職ならコーポレートスタッフ部門が候補！

USCPAがキャリア採用に応募するなら、コーポレートスタッフ部門の各グループ管理部に応募するのが候補であり、一番採用される可能性が高いのでおすすめ。

 

コーポレートスタッフ部門ですが、どのような部門なのかというとこのようになります。

 

2023年度のキャリア採用を実施しているのは、ITサービス部、人事部、法務部、地域統括部、グローバルリスク統括部、産業DX部門、各グループ管理部です。

USCPAであれば「各グループ管理部」に応募するのが最適でしょう。

 

応募資格要件に、USCPA（正確にはCPA）が入っています。

「各グループ管理部」の必須要件（業務経験、資格、語学力等）を見てください。

「CPA・CFA・税理士などの資格」と明記されています。

通常、日本の公認会計士であれば「公認会計士」と書くので、この「CPA」というのは、米国の公認会計士であるUSCPAをはじめとする、世界中の公認会計士であると考えていいと思います。

 

USCPAは三菱商事でのキャリア採用でも、評価されると考えて良いでしょう。

ただし、基本的には全科目合格である必要があると考えます。

 

➁三菱商事への転職前はBIG４（トーマツ）が候補！

他の日本の公認会計士はBIG4から転職してくると考えられます。

ですので、USCPAとしてもBIG4経験者が強いでしょう。

BIG4を経験していないと採用される可能性が低いと言い切れるかもしれません。

よって、USCPAに合格後はBIG4に転職し、それから三菱商事に再転職するというのが、USCPAがキャリア採用されやすいルートだと思います。

 

本気で三菱商事に再転職したいのであれば、USCPA合格後のBIG４選びも気にかけましょう。

ちなみに、三菱商事の監査をしているのはトーマツです。

 

もちろん、トーマツに入ったからといって、必ずしも三菱商事の監査担当になれるわけではないです。

ただ、三菱商事の社員であればトーマツが監査をしていることは知っているので、入社後にトーマツから転職してきたと言った方が、他のBIG４出身者よりも優遇されると思います（どこの経験からですが）。

 

➂USCPAならば海外駐在候補に！

三菱商事に無事に入れた後の話にはなりますが、USCPAであれば海外駐在の可能性が高いでしょう。

海外に活かせるのを見込んでUSCPAキャリア採用する可能性がありますよね。

 

三菱商事は「海外勤務者が多い会社トップ200ランキング」で、なんと4位（商社だけの中では1位）。

計算してみたら、全従業員の20％が海外勤務者なんですよ！

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三菱商事では、CASEC（英語コミュニケーション能力判定テスト）という英語試験が導入されています。

よって、CASECも併せて勉強しておくといいでしょう。

CASEC（キャセック）公式サイト 

 

ちなみに、TOEICやTOEFLのスコアも選考で考慮されます。

そして、入社後も英語で自己研鑽する必要があります。

TOEICやTOEFLのスコアをお持ちの方は、選考の際に参考にさせていただきますが、あくまでも面接では、皆さんの適性等を総合的に勘案して選考を行います。

 

CASECという英語試験は、企業の採用や昇進試験で英語能力を測定するために使用されるもの。

CASEC（キャセック）公式サイト にも、三菱商事は「導入事例紹介（企業編）」にしっかり掲載されています。

 

CASECの対策については、市販のテキスト・問題集がなかなかありません。

本屋に行っても参考になる本はみつかりません。

ちょうど、どこの知り合いがCASECのKindle本を出版していますので、ぜひ参考にしてください。

いまのところCASECの本としては、一番わかりやすいと思います。

 

 

まとめ：USCPAは三菱商事での採用に一番のプラスに！

 

USCPAは三菱商事で働く場合、一番取るべき資格だと考えます。

というのは、募集案件を見るとわかるのですが、必須要件として挙げられている資格は少ないのですが、USCPAはその数少ない資格の中に入っているからです。

 

通常の企業だと、USCPAはなかなか必須要件の資格にはなっていません。

ということは、三菱商事においては、USCPAの評価は高いと考えられるでしょう。

よって、三菱商事で働きたい場合、USCPA資格を取っておくことを強くおすすめします。

 

USCPA（米国公認会計士）は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。

おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。

 

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以上、「USCPAは三菱商事での就職に有利？新卒採用と中途採用別に就職戦略を解説！」でした。