でも、USCPAになったら本当に海外駐在できるのかわからなくて困ったな。
どこはいわゆる現地採用だったのだけれど、海外駐在については色々と見てきたし、情報を集めてきたよ。
自分の経験をもとに、海外駐在として働く際にUSCPAが必要なのかお話ししていくね。
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USCPA(米国公認会計士)資格は、海外駐在のために必要なのか?あると有利?
USCPA(米国公認会計士)資格は、海外駐在のために必要なのかというと、結論は絶対必要というわけではないということになります。
もちろんUSCPA資格があった方がいいですが、海外駐在のためにわざわざUSCPAに挑戦するのはコスパが悪く感じます。
そもそもですが、海外駐在というのは、どのようなイメージでしょうか。
大きな家、メイド、社用車などを会社から支給された恵まれた生活でしょうか。
実際、タイのバンコクで働いていた時に見ていた駐在員一家というのは、そんなハイソな生活をしていました。
広い高級コンドミニアム(現地では単に「コンド」と呼びます)に住み、メイド(現地では「メ―バーン」とか「アヤさん」と呼びます)に掃除、洗濯、料理をやってもらう。
お抱え運転手付きの社用車で出勤するというのが、タイの駐在員としては一般的でした。
現地採用と駐在員の待遇の違いを目の当たりにし、タイで現地採用として働き始めてからも、しばらくは駐在員になるチャンスを探し続けました。
ですが、結局USCPAが駐在員になることは難しいことを悟り、さらに駐在員のメリットだけではなく、デメリットも知ったため、駐在員になることを考えるのはやめました。
海外駐在のためにUSCPAを取得することに対して、タイで現地採用として働きながら思ったことも含めて、お話ししていこうと思います。
海外駐在ではなく、現地採用として自由に海外で仕事をしたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
1.USCPAが海外で評価されるとは限らない
実は、USCPAは海外で必ずしも評価されるとは限りません。
冒頭の「困った君」のような「海外駐在したいから、米国公認会計士(USCPA)に挑戦しようと思うけど、どうか?」という質問を過去に何度か受けてきました。
まず、そのご質問にお答えしてしまいます。
海外駐在のためだけにUSCPAに挑戦するのは、おすすめできません。
というのは、USCPAは国際資格とはいえ、どの国でも評価されるわけではないからです。
また、USCPAだからといって海外に派遣されるとは限らないからです。
海外駐在のためにUSCPAを取るのがおすすめできない理由
- 世界中の全ての国でUSCPAという資格がメジャーなわけではなく、地域によっては、USCPAはあまり知られていないので、USCPAが優遇されるとは限らない。
- 勤務地によっては、英語力より現地語が話せるかどうか、会計資格より実務経験があるかどうかの方が重要視される。
- 経理は現地の人がやる仕事というタテツケで、現地の人の雇用を守るため、経理職では外国人に就業ビザが出ない場合がある。技術職の方が、技術が移転されるので歓迎されるため、就業ビザが出やすく、海外駐在にしやすい。
そもそも会計職・経理職で海外駐在になることが、技術職や営業職などに比べて圧倒的に少ないです。
USCPAという資格よりは、他のスキルや経験がある方が、海外に派遣される可能性がよっぽど高い。
単に海外駐在したいだけならば、会計職で海外で働きたいという強い希望があるのではない限り、USCPAを取るよりも他の道を探した方が手っ取り早いでしょうね。
USCPAではなくても海外駐在は可能なので、海外駐在がしたいからUSCPAを取るというのならば、他の道を探しましょう。
海外駐在のためにUSCPAを取ることはおすすめしていません。
ですが、USCPAを取った上で、海外に派遣される可能性を模索するのであれば、十分にチャンスはあると思います。
USCPAが海外に派遣されるパターン
- 監査法人に転職し、世界各地の提携先グローバルファームに派遣される。
- 海外展開している日系企業に転職し、海外子会社に出向する。
USCPAの海外駐在に関しては、こちらの記事を参考にしてください。
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2.USCPAが海外駐在で評価されるために必要なこと
では、USCPAが海外駐在で評価されるために必要なことには何なのでしょうか。
運よく、海外駐在のチャンスをつかんだとします。
ですが、USCPAという国際資格があるからといって、海外でうまくいくとは限りません。
USCPAが海外駐在で成功するために必要なことは、以下の2つが考えられます。
USCPAが海外駐在員として働く際に必要になること
- 現地社員とうまくやっていくマインド
- 現地で自分だけが提供できる特別なことがあること
(1)現地社員とうまくやっていくマインド
まず、USCPAが海外駐在員として働く際に必要になることとして「現地社員とうまくやっていくマインド」があります。
海外駐在では、大きな責任を負わされ、現地で嫌がられている業務でも率先してやる必要があります。
自分の常識が通じない現地社員をコントロールするという苦労もあります。
現地社員からしたら、海外駐在員は日本から来た「お目付け役」。
USCPAも持っているし、自分はすごいという態度を少しでも取ってしまうと、現地社員に偉そうと思われます。
嫌われて総スカンされるかもしれません。
日本の本社から来て上のポジションに就いたとしても(海外では、日本にいたときより職位が上がります)、分からないことは頭を下げて教えてもらう腰の低さが大切。
そして、現地社員が何でも話せるようなオープンマインドを見せるのが、現地社員とうまくやっていくコツ。
(2)現地で自分だけが提供できる特別なことがあること
また、USCPAが海外駐在員として働く際に必要になることとして「現地で自分だけが提供できる特別なことがあること」もあります。
ただ現地社員とうまくやっているだけでは不十分です。
仕事ができないと、現地社員(特に日本人の現地採用)から、高い給料をもらっているのにとバカにされてしまいます。
USCPAを取ることで、会計知識の補足はできるでしょう。
だからといって仕事ができるかは、また別問題ですよね。
本社から来たというアドバンテージを活かし、本社が持っている情報、本社での人間関係などを駆使して、現地に貢献していかなくてはならないでしょう。
本社から来てくれたおかげで、仕事がしやすくなった、売上が上がったなど目に見えて成果が上がれば、現地の人があなたを見る目も変わります。
本社から来てもらって良かった!とプラスの感情を持つようになり、認めてもらえるようになります。
USCPAが海外駐在員として働く際に気を付けること!
- 駐在員として偉そうにしない!偉そうだと現地社員に総スカンされます。
- バリューを出す!バリューを出せば現地で駐在員として認められます。
USCPAという資格があっても、偉そうなだけで仕事ができなければ、現地では何も価値がありません。
まとめ:USCPA(米国公認会計士)資格は、海外駐在のために必要というわけではない
USCPAという資格は、持っていれば海外派遣される可能性が高くなるでしょう。
ですが、持っていないと海外駐在できないというわけではありません。
海外駐在のため、わざわざUSCPAを取るというのはコスパが良くないです!
USCPAという国際資格があるからといって、海外で良いパフォーマンスが出せるかは別でだからですね。
現地社員とうまくやっていくためのマインドや、現地に貢献できる何かがないと「給料が高いだけの日本から来たお客様」になってしまうので注意が必要でしょう。
以上、「USCPA(米国公認会計士)資格は海外駐在に必要?有利?」でした。
他の道を探してもいいのかも。
駐在員として必要なことは、USCPAという資格があるかどうかより、現地社員とうまくやって、現地に貢献できるかどうか。
USCPAという資格を取ってアピールすることよりも、自分が海外に派遣されたら現地で高いパフォーマンスができることを根拠を持って示していく方が、海外駐在の可能性を高めると思うよ。