結果発表されたらすぐに点数を確認したいけど、日本時間で何時に結果が分かるのか分からなくて困ったな。
USCPA試験の結果(スコア)は、郵便やEメールなどでお知らせが来るわけではありません。
結果発表(スコアリリース)の日に自分で確認する必要があります。
結果(スコア)と「Score Notice(スコアレポート)」の確認方法は、こちらを参考にしてください。
USCPA試験のスコアリリースはいつ?結果発表日と日本時間予想
2024年のUSCPA試験のスコアリリースについて解説していきます。
まず、次のUSCPA試験のスコアリリース日と日本時間予想をお話ししてしまいますが、以下のようになっています。
次回のUSCPA試験スコアリリース日と日本時間予想
受験 | 結果表示 | スコア表示 | |
4Q
選択科目 |
10/1~
10/31 |
12/9(月)
24時 |
12/10(火)
8時 |
4Q
必須科目 |
10/1~
12/26 |
1/28(火)
24時 |
1/29(水)
8時 |
必須科目:FAR・AUD・REG
選択科目:BAR・ISC・TCP
注)夏時間が終わったので、4Qは3Qより1時間遅くなりました。
結果表示(合格か不合格か)が先で、それからスコア表示(何点か)という順番になっています(通称「フライングスコリリ」)。
それでは、USCPA試験のスコアリリースについて、詳細を解説していきます!
1.USCPA試験のスコアリリースの日を確認
スコアリリース(結果発表・合格発表)の日を確認しましょう。
(1)2024年のスコアリリース日は?
2024年のUSCPA試験のスコアリリースは、以下のようになります。
2024年のUSCPA試験スコアリリース
受験 | スコア表示 | |
Q1 必須 | ||
Q1 選択 | ||
Q2 必須 | ||
Q2 選択 | ||
Q3 必須 | ||
Q3 選択 | ||
Q4 必須 | 10/1~12/26 | 1/29(2025年) |
Q4 選択 | 10/1~10/31 | 12/10 |
必須(コア)科目:FAR・AUD・REG
選択(専門)科目:BAR・ISC・TCP
(2)2025年のスコアリリース日は?
2025年のUSCPA試験のスコアリリースは、以下のようになります。
必須科目と選択科目で異なりますので注意!
必須科目のスコアリリースはこちら。
2025年のUSCPA試験スコアリリース
必須(コア)科目:FAR・AUD・REG
受験 | スコア表示 | |
1 | 1/1~1/23 | 2/7 |
2 | 1/24~2/14 | 2/25 |
3 | 2/15~3/9 | 3/18 |
4 | 3/10~3/31 | 4/9 |
5 | 4/1~4/23 | 5/8 |
6 | 4/24~5/16 | 5/28 |
7 | 5/17~6/8 | 6/17 |
8 | 6/9~6/30 | 7/10 |
9 | 7/1~7/23 | 8/7 |
10 | 7/24~8/15 | 8/26 |
11 | 8/16~9/7 | 9/16 |
12 | 9/8~9/30 | 10/9 |
13 | 10/1~10/23 | 11/7 |
14 | 10/24~11/15 | 11/25 |
15 | 11/16~12/8 | 12/16 |
16 | 12/9~12/31 | 1/13(2026年) |
選択科目のスコアリリースはこちら。
2025年のUSCPA試験スコアリリース
選択(専門)科目:BAR・ISC・TCP
受験 | スコア表示 | |
Q1 | 1/1~1/31 | 3/14 |
Q2 | 4/1~4/30 | 5/16 |
Q2+ | 6/1~6/30 | 7/17 |
Q3 | 7/1~7/31 | 9/11 |
Q4 | 10/1~10/31 | 12/16 |
2025年のスコアリリーススケジュールは、また大きく変更となります。
必須科目は2023年のような「通年受験(Continuous Testing)」に戻ります。
16回スコアリリースがあり、カットオフとスコアリリースの間が短くなっています。
選択科目は2024年のように受験できる月に制約があり、救済措置が考慮された「四半期プラス1」となります。
毎四半期の最初のひと月(1月・4月・7月・10月)と、6月の1ヶ月間に受験できることになります。
選択科目については「2025年第2四半期のみ、2025年6月30日までの科目合格実績の延長に対応するため、試験日とスコアリリース日を調整することができた」とAICPAサイトに記載があります。
For the second quarter of 2025 only, we were able to adjust the testing dates and score release dates to accommodate the credit extensions through June 30, 2025.
本来は四半期ごとの年4回にするところを6月30日の科目合格実績の延長期限に合わせ、なんとか1回追加したということでしょう。
必須科目は8回目、選択科目はQ2+までに受験すれば(そして合格すれば)延長期限に間に合います。
必須科目はかなり受験しやすくなるからね。
選択科目は公平なスコアを出すため、受験期間を短くし受験者数を確保する必要があるよ。
科目合格実績の延長期限を考慮した「四半期プラス1」が2025年においては最大限の努力ということだろうね。
(3)スコアリリース日の確認方法は?
スコアリリース(結果発表)の日は、AICPAの公式サイトを確認すれば分かります。
【AICPA公式サイト】 CPA Exam Score Release Dates
AICPA公表のスコアリリースの日付は、米国東部標準時に基づいています。
米国東部標準時と日本標準時との時差
- 米国東部標準時(EST)と日本標準時(JST)の時差:14時間
- 米国東部標準時夏時間(EDT)と日本標準時(JST)の時差:13時間
夏時間は、現地時間の3月の第2日曜日(2024年は3月10日)から11月の第1日曜日(2024は11月3日)までです。
時間ではないので、日本との時差は気にしなくても大丈夫!
補足1:新試験のスコアリリース日はどうなった?
2024年1月から新試験制度になる影響で、2024年のスコアリリースも大きく変わりました。
四半期ごと、コア科目と専門分野科目ごとのスコアリリース。
2024年のスコアリリーススケジュールは、2023年とは全く違って、受験できない期間がありますね。
特に、専門(選択)科目は四半期ごとに1回、1ヶ月間しか受験できないので注意が必要。
ただし、不合格の場合でも、次の四半期に再受験できるようカットオフのタイミングが考慮されています。
追記(2024年8月30日):2025年も引き続き、専門(選択)科目は四半期ごとに1回、1ヶ月間しか受験できません(ただし、第2四半期は6月も1ヶ月間受験可能)。
ちなみに、このような変則的なスコアリリーススケジュールになっているのには理由があります。
コア(必須)科目は、新USCPA試験に切り替わったばかりだと、追加の分析が必要。
ですので、スコアが出るまでにどうしても時間がかかります(2011年と2017年のUSCPA試験制度変更の時も時間がかかっていましたね)。
追記(2024年8月30日):コア(必須)科目は2025年には2023年と同じようなスケジュールに戻りました。
専門(選択)科目は、受験者が少ないです。
ですので、受験期間を短くすることで受験者数を確保する必要があります(つまり、公平なスコアを出すため短期間で一定数集めるということ)。
追記(2024年8月30日):専門(選択)科目は2025年も四半期ごとに1回、1ヶ月間しか受験ができないスケジュールのままです(ただし、第2四半期は2ヶ月受験可能)。
このように試験日程に制限があり、スコアリリースが遅いため、救済措置が用意されました。
2024年1月1日時点での科目合格実績は、2025年6月30日まで延長するというもの。
全ての出願州で救済措置が承認され、適用済みです。
補足2:2025年6月30日までの科目合格実績を失効させないためにはいつまでに受験しなくてはならない?
前述の救済措置のおかげで、2025年6月30日まで科目合格が延長されたUSCPA受験生は多いでしょう。
せっかく延長された科目合格が失効(Expire)しないためには、2024年6月30日までに最後の科目に合格し、全科目合格する必要があります。
ここで疑問をもつUSCPA受験生が多いです(繰り返し問い合わせをいただくので、Xでポストもしましたがこちらにも記載します)。
2025年6月30日まで科目合格実績が有効の場合、どっち?
- 2025年6月30日までに最後の科目を受験していれば、7月以降のスコアリリースで合格してもいい。
- 2025年6月30日までのスコアリリースで合格していないといけない。
回答としては、①です。
2025年6月30日までに最後の科目を受験していれば、7月以降のスコアリリースで合格しても大丈夫です。
2025年6月30日まで有効の科目合格がある場合、2025年6月30日までに最後の科目を受験して合格する必要があります。
2025年6月30日までにスコアリリースがある必要はなく、受験していれば大丈夫です。
必須科目なら8回目、選択科目ならQ2+までに受験する必要があります。
スコアリリースはそれぞれ、7月10日と7月17日になります。
選択科目については「2025年第2四半期のみ、2025年6月30日までの科目合格実績の延長に対応するため、試験日とスコアリリース日を調整」とAICPAサイトに記載があります。
わざわざQ2+を設けたくらいなので、もちろんQ2+までに受験していれば大丈夫というわけですね。
2024年1月からの新USCPA試験については、こちらも参考にしてください。
新試験になっても実際のスコアリリース日は、AICPAの公式サイトに書かれている日より1日早いと言えそう。
スコアリリース(結果発表)はAICPA公表より1日早い?
USCPA試験のスコアリリースは、AICPA公式サイトに書かれている日より1日早いです。
2021年・2022年・2023年のスコアリリース(結果発表)の日に記録は残してありますので参考にしてくださいね。
NASBAによると
- ターゲットとするスコアリリース日の前日の夕方に処理を完了してきた。
- だけど、これはあくまでも目標。
- 処理を完了する保証はしていない。
とのことでした。
2.USCPA試験のスコアリリースの時間を把握
スコアリリース(結果発表・合格発表)の時間を把握しましょう。
(1)2024年のスコアリリース日本時間は?
2024年のスコアリリースの日本時間の予想を見ていきましょう。
USCPA試験スコアリリース日と日本時間予想
受験 | 結果表示 | スコア表示 | |
Q1
選択科目 |
|
|
|
Q1
必須科目 |
|
|
|
Q2
選択科目 |
|
|
|
Q2
必須科目 |
|
|
|
Q3
選択科目 |
|
|
|
Q3
必須科目 |
|
|
|
Q4
選択科目 |
10/1
~10/31 |
予想:12/9(月)24時 | 予想:12/10(火)8時 |
Q4
必須科目 |
10/1
~12/26 |
予想:1/28(火)24時 | 予想:1/29(水)8時 |
選択科目:BAR・TCP・ISC
必須科目:FAR・AUD・REG
注)夏時間が終わったので、4Qは3Qより1時間遅くなりました。
システム移行後のスコアリリース(2023年9月15日)から、結果だけ早く表示され、後からスコアが表示される方式になっています。
View Exam Section History をクリックすると、Status(結果)が表示。
- Passed, Credit →合格!
- Failed, No Credit →不合格…
2024年7月31日追記:Exam Section Statusは白いままでも、合格の場合、APPLY NOWから飛んだページに「You have credit for this exam」との表記が受験科目のところにあります。
2024年7月31日追記:2024年2Qの必須科目のスコアリリースについては、AUD→FAR→REGの順に結果が表示されたようでした。
旧試験の時は、AUD→BEC→FAR→REGの順(アルファベット順)にスコアが表示されていたので、また同じ状態になっている可能性があります(サンプル数が少なくて、はっきりしませんが)。
2024年9月11日追記:2024年3Qの選択科目のスコアリリースについては、スコアが9月10日の7時に表示された人と、11日まで表示されなかった人がいました。
なぜ差が出たのかはわかりません。
出願州によって違うという噂が日本の受験生の間で出ていましたが、米国在住のカリフォルニア州出願の受験生のやりとりを見たからではないでしょうか。
カリフォルニア州は、NASBAではなくBoAを通したスコアリリースのため、確認方法が異なります。
日本在住の受験生のほとんどはNASBAを通したスコアリリースです。
NASBAがスコアを表示しないのが問題でしたので、カリフォルニア州出願の受験生の状況は参考になりません。
2024年10月31日追記:2024年3Qの必須科目のスコアリリースについても、AUD→FAR→REGの順に結果が表示されたようでした。
4QもAUD→FAR→REGの順(アルファベット順)になる可能性はあります。
ただし、表示される時間は人によって(科目によって?)違うよ。
スコア(得点)は、AICPAの公式サイトに書かれているスコアリリースの日、日本時間の朝8時に見られるよ。
夜中にソワソワ待ちたくない場合は、当日の朝に結果(合否)とスコア(得点)を併せて確認してもいいかもね。
旧試験
- 米国現地時間では、AICPAが事前に公表しているスコアリリースの日付の前日、午後7時にスコアリリース。
- 日本時間では、AICPAが事前に公表しているスコアリリースの日付の当日、午前9時(夏時間)、または、午前10時(夏時間以外)ということ。
- ただし、システム移行後のスコアリリースからは、結果だけ早く表示され、後からスコアが表示される方式になった。
新試験
- 米国現地時間では、AICPAが事前に公表しているスコアリリースの日付の前日、午後5時にスコアリリース。
- 日本時間では、AICPAが事前に公表しているスコアリリースの日付の当日、午前7時(夏時間)、または、午前8時(夏時間以外)ということ。
- 新試験になっても結果だけ早く表示され、後からスコアが表示される方式のまま。
(2)スコアリリース時間の把握方法は?
正確なスコアリリース(結果発表)の時間を把握するために、NASBAのX(Twitter)アカウントをフォローすることをおすすめします。
スコアリリースの時間が近くなると「スコアリリースに備え、オンラインでスコアを確認するにはCPA Portalアカウントの設定が必要(まだ設定していない場合)」とツイート(ポスト)されます。
In preparation for the score release you will need to set up your CPA Portal account (if you haven’t done so already) to view your score online (unless you receive your score from your board). Click the link to learn how and to access the Portal: https://t.co/TK8LQSCpxT
— NASBA (@NASBA) October 30, 2024
スコアリリースの数時間前には「今夜5時にスコアリリースします」などどいうツイート(ポスト)もされます。
#CPAExam candidates! Waiting for your score(s)? Scores for Exam Core sections (AUD, FAR, and REG) taken July 1 – September 25, will be released tonight at 5 p.m. CDT. Click the link in our bio to access the CPA Portal. Good luck!
— NASBA (@NASBA) October 30, 2024
このツイートで、正確なスコアリリースの時間を知ることができます。
注:新USCPA試験になってからはアメリカ時間(CDT)で5pm(17時)にスコアリリースするとポストがありますが、旧USCPA試験では7pm(19時)でした。
NASBAのツイートは、米国中部標準時に基づいています。
ちなみに、AICPA公表のスコアリリース(結果発表)の日付は米国東部標準時ですので、NASBAとAICPAで違います。
米国中部標準時と日本標準時との時差
- 米国中部標準時(CST)と日本標準時(JST)の時差:15時間
- 米国中部標準時夏時間(CDT)と日本標準時(JST)の時差:14時間
夏時間は、現地時間の3月の第2日曜日(2024年は3月10日)から11月の第1日曜日(2024は11月3日)までです。
3.スコアリリースまでの有効な過ごしかた【結果待ちの科目も勉強】
USCPAのスコアリリース(結果発表)までは、どう過ごすといいのでしょうか。
結論からすると「スコアリリース(結果発表)までは結果待ちの科目も並行して勉強する」のをおすすめしています。
スコアリリース(結果発表)までの過ごしかたの選択肢
- 結果待ちの科目も並行して勉強する
- 結果待ちの科目はスッパリ終わりにして、次の科目だけ勉強する
「結果待ちの科目も引き続き勉強し、次の科目と並行する」か「結果待ちの科目は合格したと考え、次の科目に専念する」かですね。
次の科目を始めるのは問題ありませんが、結果待ちの科目をスッパリ終わりにしてしまうのはおすすめしていませんので、理由をご説明しますね。
USCPAのスコアリリース(結果発表)までの有効な過ごしかた
- スコアリリース(結果発表)までは結果待ちの科目を並行して勉強!
- USCPA試験は「手応えと結果」が一致しないから!
- 「手応えと結果」が一致しないのはUSCPA試験の2つの特徴のせい!
- 「手応えと結果」が一致しないので並行して勉強するのが安全!
(1)スコアリリース(結果発表)までは結果待ちの科目を並行して勉強!
どこのおすすめは、スコアリリース(結果発表)までは、結果待ちの科目を並行して勉強することです。
次の科目の勉強を始めてもいいのですが、結果待ちの科目も並行することを強くおすすめします。
(2)USCPA試験は「手応えと結果」が一致しないから!
なぜ、次の科目の勉強を始めるとしても、結果待ちの科目も並行して勉強した方がいいと思うかですが、一番の理由は、USCPA試験の「手応えと結果」は一致しないからです。
実は、絶対合格したと思っている人が不合格だったり、絶対不合格だと思っている人が合格したりします。
その感覚は人それぞれなので、正直なところ他の人の感覚を聞いても意味はありません。
スコアリリース(結果発表)前に、X(旧Twitter)などで「手応えと結果」のポスト(ツイート)を漁って参考にしようとするのは無駄なのでやめましょう。
(3)「手応えと結果」が一致しないのはUSCPA試験の2つの特徴のせい!
「手応えと結果」が一致しないのは、USCPA試験の2つの特徴からきていると考えます。
USCPA試験の2つの特徴
- 採点方法
テストレットの難易度変化:新試験からは難易度変化しません- ダミー問題
新試験からは、テストレットの難易度変化はしなくなりましたので、3つの特徴ではなく2つの特徴になりました。
新試験でもダミー問題はあります。
➀採点方法(難易度が考慮され、正解数で合否が決まらない)
USCPA試験については、難易度に応じて得点の調整がされるため、正解数の比率とは一致していません。
つまり、難しい問題に正解した場合と、簡単な問題に正解した場合では、同じ点数が配点されるわけではありません。
たくさんできたと思っても簡単な問題だと大きな得点にはなっていませんし、できなかったと思っても難しい問題だと大きな失点になっていないわけです。
この採点方法により「手応えと結果」が一致しなくなるわけです。
採点方法は理解しておいた方がいいので、以下の記事を参考にしてください。
USCPA試験の採点方法【スコアは正解数で決まるわけではない】
➁テストレットの難易度変化:新試験からは難易度変化なし
注)念のためしばらく残しておきます。
USCPA試験のテストレット(問題群)の2つ目は、難易度が変化します。
テストレットの1つ目が良くできると、2つ目は難しくなるのです。
テストレットの2つ目が良くできなかったと感じだとしても、それは難化したせいかもしれません。
テストレットの2つ目ができたと思ったのは難易度が変化しなかった(普通のままだった)からかもしれませんし、難しいと思ったのは難易度が難しくなったからかもしれません。
この難易度変化により「手応えと結果」が一致しなくなるわけです。
③ダミー問題(採点されない問題が出題される)
USCPA試験には通称ダミー問題という、採点されない問題も含まれます。
新試験ではダミー問題がなくなったという話が出回っていましたが、新試験でもあります!
Pretest Questions(採点されない問題、通称「ダミー問題」)が2024年からの新USCPA試験でもあるかどうかですが、あります!
2024年1月31日(日本時間4時)のNASBA主催のウェビナーで、各科目にあると言っていました。 pic.twitter.com/QqNvp4bDOr
— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) February 5, 2024
旧USCPA試験では、MC問題の約20%がダミー問題でした。
新試験ではどのくらいがダミー問題か、AICPAには教えてもらえませんでした。
新USCPA試験でのダミー問題の出題数は、「正確な数は言えない」とAICPAから回答がありました。
旧試験の時は公表されていたのですが🤔
ちなみに、旧試験でのダミー問題の出題数は、MC問題で12問、TBS問題で1問。
MC問題は5問中1問くらい(約20%)、TBS問題は8問中1問がダミー問題だったわけです。 pic.twitter.com/1umNGXFvFH
— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) February 23, 2024
できた問題がダミー問題で採点されず得点にならない可能性がありますし、できなかった問題がダミー問題で採点されなくて失点を免れる可能性もあります。
このダミー問題により「手応えと結果」が一致しなくなるわけです。
ダミー問題については、こちらの記事を参考にしてください。
(4)「手応えと結果」が一致しないので並行して勉強するのが安全!
結局のところ、どんなに手応えがあったとしても不合格という結果になる可能性があるわけです。
よって、スコアリリース(結果発表)までは結果待ちの科目も並行して勉強しておいた方が安全だと言えるでしょう。
そもそもですが「手応えと結果」は人によって感覚が違います。
「実際は良くできていない人ほど、自分の点数を高く予想」「実際は良くできていた人ほど、自分の点数を低く予想」というものがあります。
これを「ダニング=クルーガー効果」といいます。
「自信がない」と言っている人ほど合格。
「これなら90点くらいで合格かも」と自信がある人ほど不合格。
絶対落ちたと次の科目の勉強を全く始めなかったら90点台で余裕の合格。
合格したと自信満々にテキストを知り合いにあげたら60点台で不合格(あわててテキストを返してもらっていた受験生がいました)。
なので、X(旧Twitter)での「手応えと結果」のツイートを探して、自分の結果を予想するのは無駄になりますよ。
人の感覚ほどアテにならないものはないです。
USCPA試験は試験の特徴から「手応えと結果」が一致しないことが多いです。
ですので、よけいアテにならないものになっていますね。
絶対合格したと確信してテキストを整理したのに、スコアリリース(結果発表)で不合格だったという受験生が発生するんだよ。
だから、スコアリリース(結果発表)くらいまでの期間だけは、結果待ちの科目も勉強を続けることをおすすめしたいよ。
特にFARの結果待ちだったら、FARの勉強をして結局合格だとしても、FARの知識は次の科目のBARやAUDに役に立つから、無駄になんてならないからね!
補足:最後の科目のスコアリリース待ちの場合
最後の科目(たとえばREGなど)のスコアリリース(結果発表)待ちの場合は、どう過ごすといいのでしょうか。
結論からすると「スコアリリース(結果発表)までは結果待ちの科目を念のため勉強しつつ、次の行動に移る」のをおすすめします。
日本の受験生の場合は、最後の科目は合格していることが多いです。
最後の科目に至るまでに既に勉強法が確立されており、しかも最後の科目で急がないため自信がないならリスケをするからではないかと思っています。
よって、念のため最後の科目は勉強を軽く続けつつも、合格後の生活を予行演習がてら始めていいと思います。
最後の科目のスコアリリース待ちにするといいこと
- 転職エージェントに登録する(転職する場合)
- USCPAライセンスの準備をする(ライセンスを取る場合)
- Successful Candidate Letterの取り寄せかたを確認(ほしい場合)
- 他の資格の勉強を始める(英語や会計関連など)
- 思いきり遊んでおく!
たとえば、転職するためにUSCPAに挑戦したのならば、転職活動を始めるといいですね。
また、USCPAライセンス取得の準備をしてもいいでしょう。
ワシントン州のライセンスの場合、合格前であってもAICPAの倫理試験の受験が可能です。
さらに、勉強習慣が残っているうちに、USCPA以外の他の資格(英語や会計関連)の勉強を始めるというのもいいですね。
反対に、今まで遊べなかった分、旅に出たり、友達と遊んだり、やりたかったことをしておくのもアリ。
どこの場合、USCPAになりたかったのは、BIG4で監査がやりたかったからなので、最後の科目のスコアリリース待ちの間に、転職活動を本格的に始めました。
少しフライングで転職活動を始めたおかげで、最後の科目のスコアリリースで合格がわかって数日後にBIG4の面談が設定され、2週間後にはBIG4に入所できました(合格したら転職することを上司に話してあったため)。
万が一不合格だった場合、合格まで少し待ってもらえばいいだけなので、転職活動を始めてしまっていいと思います。
USCPA試験全科目合格後にやることについては、こちらの記事を参考にしてください。
「Congratulatory Letter」(「Successful Candidate Letter」: 合格証明書)の依頼方法なども詳しく解説しています。
USCPA(米国公認会計士)におすすめの転職エージェント「MS-Japan」
たとえ今すぐ転職する気がなくても、転職エージェントに登録だけはしておいた方がいいですよ。
なぜなら、いざ転職したいということになったとき登録から始めると出遅れてしまうから。
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気になる求人をストックしておけば、転職したくなったときに必ず役立ちます!
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MS-JapanはどこがUSCPA合格後にBIG4転職で成功した際にお世話になった転職エージェントなんだよ。
BIG4に限らず、USCPA向けの案件が多いのでおすすめしているよ。
4.スコアリリースで不合格だった場合【すぐに再受験対策】
USCPA試験のスコアリリース(結果発表)で残念ながら不合格だった場合。
悲しいのはよくわかるのですが、すぐに再受験対策を始めましょう。
USCPA試験のスコアリリース(結果発表)で不合格の場合の再受験対策
- 「Performance Report(パフォーマンスレポート)」を入手し結果を確認
- 次の科目を受験するか、不合格だった科目を再受験するか決定
(1)「Performance Report(パフォーマンスレポート)を入手し結果を確認
残念ながら不合格だった場合は、Score Noticeの2ページ目に「Performance Report(パフォーマンスレポート)」がついてきます。
自分の弱点が分かりますので、しっかり確認しておきましょうね。
スコアリリースから72時間以内にアドバイザリースコアの右側に「目」のアイコンが表示されます。
アイコンは公式のスコア通知で「Performance Report(パフォーマンスレポート)」を示します。
このレポートはずっと見られるわけではないので、保存するか印刷しておくといいです。
消えてしまってからでは、再表示や印刷はできません。
「Performance Report(パフォーマンスレポート)」にはギリギリ合格者(76点から79点での合格者)と比較するための成績評価が記載されています。
Performance Report(パフォーマンスレポート)の成績評価
- Stronger:よりできが良い
- Comparable:できが同じくらい
- Weaker:よりできが良くない
Weakerの場合は、ギリギリ合格者よりも出来が良くなかったということですね。
詳しくは「Performance Report(パフォーマンスレポート)」の見かたとスコアごとの再受験対策について解説していますので、参考にしてください。
(2)次の科目を受験するか、不合格だった科目を再受験するか決定
最後の科目ではない限り、スコアリリース(結果発表)までに次の科目の学習を始めている場合が多いでしょう。
次の科目の学習を始めていた場合、そのまま次の科目の学習を続けるか、不合格だった科目の再受験をするか迷うかもしれません。
どこの考えとしては、いったん不合格の科目に戻った方がいいと思っています。
今までの多くのUSCPA受験生を見てきたところでは、USCPA試験学習期間の長期化、または、USCPA試験からの撤退を招いているのは、以下のパターンが多いからです。
USCPA試験学習期間の長期化・撤退になるパターン
Aの科目を受験
→Bの科目の学習を開始
→スコアリリースにてAの科目の不合格が判明
→Bの科目の学習を継続
→Bの科目を受験
→Aの科目の学習を再開
→Aの科目を再受験
→スコアリリースにてBの科目の不合格が判明
AとBを行ったり来たりし、どちらも不合格という状態が続く。
2つの科目を行ったり来たりして、どちらもギリギリ不合格を繰り返すというわけですね。
2つの科目を行ったり来たりして、2科目6回ずつ不合格を繰り返し撤退。
そんな受験生を複数人知っています。
なので、不合格が分かった時点で、合格するまでは不合格の科目に集中することをおすすめしています。
最後の科目ではない限りは、次にどの科目を受験するか、いつ受験するか早めに決定して、受験会場の予約をしてね。
5.スコアリリースで困った時【NASBAに問い合わせ】
USCPA試験のスコアリリース(結果発表)日に「自分のスコアが出ない!」と困ることがあります。
そんなときは以下の手順に従って対処しましょう。
USCPAのスコアリリース(結果発表)で困った時
受験したのはBEC?←新USCPA試験からBECはなし- カットオフ日に受験?
BEC受験でもカットオフ日受験でもない?
NASBAに問い合わせる:問い合わせ先と記載事項
(1)受験したのはBEC?←新USCPA試験からBECはなし
BECについては、WC(Written Communication)問題の採点で時間がかかり、予定のスコアリリース(結果発表)の日より1週間程度遅れる可能性があります。
BECで合格点(75点)あたりのスコアの場合、WC問題はCPA(人)のマニュアル採点(通常はAIの自動採点)となるので時間がかかるようです。
よって、受験したのがBECの場合、たとえばアビタスに「スコアが出ない!」と相談しても「ちょっと待ってくださいね」と言われてしまいます。
スコアリリース(結果発表)の日から1週間待ってみたら、NASBAに問い合わせましょう。
(2)カットオフ日(受験期間の最終日)に受験?
カットオフ日(受験期間の最終日)に受験した場合は、プロメトリックが送った試験データファイルがAICPAに期限までに届かないことがあります。
期限までに届かない場合、次のスコアリリース(結果発表)に回されてしまいます。
状況確認のため、NASBAに問い合わせましょう。
(3)BEC受験でもカットオフ日受験でもない?
BECを受験したわけでも、カットオフ日に受験したわけでもなくても、まれにスコアリリース日にスコアが出ないことがあります。
たとえば、2022年5月24日のスコアリリースでは、スコアリリース(結果発表)の日に通常より多くの受験生がスコアの確認ができませんでした。
BEC受験でもカットオフ日に受験したわけではない受験生が含まれていました。
何か技術的なトラブルがあったようで、2、3日後には確認ができていました。
状況確認のため、NASBAに問い合わせましょう。
補足:NASBAへの問い合わせ先と記載事項
状況確認のためNASBAに問い合わせをする場合、以下のようにしましょう。
NASBAへの問い合わせ先
メールアドレス:cbtcpa@nasba.org
NASBAへの問い合わせメールに明記する事項
- 氏名
- 生年月日
- Jurisdiction ID
- 出願州
- 受験日
- 受験した試験のSection ID
6.USCPA試験日の決めかた【カットオフ日を考慮】
この記事を読んでくださっている方は、USCPA試験の試験日を決めたい人が多いと推測します。
ですので、USCPA試験日の決めかたのアドバイスをしておきますね。
USCPA試験日の決めかたのアドバイス
- 試験日はいつがいい?
- 試験日はいつはやめた方がいい?
(1)試験日設定はいつがいい?
USCPA試験は、テストセンターの休業日を除き、毎日受験可能です。
各科目の年間受験回数に制限はありません。
注)ただし、2024年は毎日受験できるわけではないので注意が必要です。
試験会場に空きがあれば、自分の都合でいつでも試験日を決めることができます。
となると、いつにするか反対に悩むかもしれませんね。
基本的には自分の仕事がなるべく落ち着いているタイミングや、学習が進んでGoが出せるタイミングでいいと思います。
ですが、なるべくスコアリリース(結果発表)のタイミングも考慮するといいです。
なぜなら、受験のタイミングによっては、スコアリリース(結果発表)までの期間が長くなります。
合格したのか、不合格なのか、次の科目の勉強をしていいのかモヤモヤする時間はなるべく短くしたいですよね。
なので、受験のタイミングとスコアリリース(結果発表)のタイミングが短くなるようにするのがおすすめ。
USCPA試験って、手応えと結果が一致しなくて、どんなに勉強しても結果を見るまでイマイチ自信がもてないから。
だから、なるべく受験から結果発表まで短い方が精神的にいいよ。
(2)試験日設定はいつはやめた方がいい?
USCPA試験日に設定するのをやめた方がいいのは、カットオフ日です。
カットオフ日というのは「受験可能期間の最後の日」です。
たとえば、2023年だと受験期間が「1月1日から1月23日まで」だと、スコアリリース(結果発表)は2月7日との記載があります。
「1月23日」が受験期間中の最後の日であり、カットオフ日となります。
カットオフ日だと、期限までに試験データファイルがAICPAに届かない可能性があります。
試験データファイルは、試験終了後24時間以内に、プロメトリックからAICPAに送信。
AICPAに期限までに試験データファイルが届かないと、次のスコアリリース日に回されてしまうのです!
次のスコアリリース(結果発表)の日に回されないように、カットオフ日はなるべく避けて試験日を設定しようね。
7.USCPA試験日に関するよくある質問
USCPA試験の試験日について、よくある質問にお答えします。
(1)試験日はいつ?
USCPA試験は、基本的に毎日受験できます。
他の多くの資格試験のように、試験日は年2回などと決められてないです。
好きなタイミングで受験できます。
ただし、2024年の新試験になってから毎日受験できるわけではないので注意が必要です。
2024年は必須科目も専門科目も、四半期に1回の受験になっています。
さらに、他の試験の影響で受験できない日もあります。
追記(2024年8月30日):2025年は必須科目は旧試験と同じように自由に受験できるようになります。
専門科目は2024年と同じく四半期に1回の受験(ただし、第2四半期は2回)となっています。
自分で試験日が決められるのはいいのですね。
ですが、いつでも受験できるとなるとなかなか受験せず、受験のタイミングを逃して撤退ということもありえますので注意。
USCPAの勉強では、モチベーション維持とメンタルケアを大切に😊
まず受験予約←コレ大事!
・気が抜けてサボリがちなら「これでは落ちる」と危機感をもつ
・成果が出なくて落ち込んだら「落ちたらまた受ければいい」と少し楽観的になる
受験直前は合格だけ信じ、必死に追い込み←コレも大事!
— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) June 9, 2023
(2)試験申し込み・試験日変更・キャンセルはどうやる?
USCPA試験の申込みには、プロメトリック(Prometric)のサイトから行います。
予約方法と試験日変更については、こちらの記事を参考にしてください。
USCPA試験 プロメトリックテストセンターの予約方法【リスケとキャンセルも】
(3)最後の科目は科目合格実績の有効期限までに受験していればいい?スコアリリースされていないとダメ?
最初の科目に合格すると、全科目合格までに期限が発生します!
現在は、多くの出願州が科目合格の有効期限を30ヶ月(もしくは36ヶ月)としています。
つまり、最初の科目に合格したら、30ヶ月(もしくは36ヶ月)以内に最後の科目に合格しないと、30ヶ月もしくは36ヶ月を越えた科目から失効してしまいます。
- 30ヶ月(もしくは36ヶ月)以内に最後の科目の受験をしておけば、最後の科目の合格は30ヶ月(もしくは36ヶ月)より後のスコアリリースで分かっても大丈夫。
- 30ヶ月(もしくは36ヶ月)以内に最後の科目の合格がスコアリリースでわかっていないとダメ。
答えは①が正解です。
科目合格実績の有効期限については、スコアリリース日までではなく受験日までの計算です。
NASBAの解説は次のようになっています。
An applicant may earn credit for each examination section that is passed during a period of 30 months, beginning on the date the applicant’s first passing score is released by NASBA and concluding on the date the applicant takes the final section of the examination for which a passing score is achieved.
簡単に訳すと「各科目のCreditは、NASBA によって最初の科目のスコアリリースがあった日から、スコアリリースがあった最後の科目を受験した日までの30ヶ月の間に取得できる」となります。
(4)誰でも受験できるの?受験資格は?
USCPA試験は誰でも受験できるわけではありません。
基本的には四年制大学を卒業している必要があって、一定数以上の会計単位とビジネス単位が必要です。
単位が足りない場合は、USCPA予備校などを通して単位を取得し、受験資格を満たす必要があります。
USCPAの受験資格については、こちらを参考にしてください。
USCPA予備校での単位取得については、アビタスでの単位取得がハードルが低いです。
(5)試験の難易度は?合格率は?
USCPA試験の難易度ですが、試験制度としては合格しやすいですが、簡単ではないと考えています。
合格率は50%くらいですが、そもそも受験生のレベルが高いので、決して高い合格率ではないです。
レベルが高い受験生ですら、2人に1人が不合格になると考えた方がいいです。
2023年のUSCPA合格率は、このようになっています。
USCPA試験の難易度は、こちらを参考にしてください。
USCPA試験の合格率は、こちらを参考にしてください。
(6)海外でも受験できる?
USCPA試験は、アメリカや日本以外の海外の受験会場でも受験できます。
以前は、自分が住んでいる(VISAを保持している)国でUSCPA試験が実施されていない場合は、日本に帰国するか、アメリカに行く必要がありました。
それが、近くのUSCPA試験が実施されている国で受験可能になっています。
アメリカと日本以外でUSCPA試験を受験したい場合は、USCPA受験できる国を確認しておいてください。
(7)試験時間はどのくらい?
USCPA試験の試験科目は4科目ありますが、試験時間は1科目あたり4時間です。
新USCPA試験からは試験科目は6科目になりましたが、6科目とも4時間です。
本番では問題数が多いので、タイムマネジメントが大切となります。
USCPA試験の時間配分については、こちらの記事を参考にしてください。
(8)試験の合格点は何点?
USCPA試験は99点満点中、75点以上で合格です。
スコアリリース(結果発表)で「75」以上のスコアが表示されれば合格です!
注)正確に言うとUSCPA試験は点数ではなく、パーセンテージです。
とにかく「75」以上なら合格。
ちなみに、74点で不合格になる受験生が多いため、74点と75点の間には壁があると言われています。
74点だった場合の壁の乗り越えかたも参考にしてください。
(9)試験の結果の見方は?
2024年新試験に向けて、NASBAのシステムが新システムに移行しました。
その結果、今まではスコアが表示され合否を判定していました(「75」以上が表示されれば合格)でしたが、スコアより先にStatus(Passed/Failed)だけが表示されています。
注意:結果(Passed/Failed)だけスコアより先に表示される可能性アリ
View exam section history をクリックすると結果が表示されます。
- Status:Passed, Credit →合格!
- Status:Failed, No Credit →不合格…
2024年7月31日追記:Exam Section Statusは白いままでも、合格の場合はAPPLY NOWから飛んだページに「You have credit for this exam」との表記が受験科目のところにあるようです。
(10)試験は誰が採点する?
USCPA試験の採点はAICPAが行います。
NASBAが採点を行うのではありません。
AICPAは受験者の受験IDを使って採点します。
あなたの名前、性別、民族、どこで教育を受けたか、どこに住んでいるのか、どの州に出願したのかを知ることはありません。
「国ごとに合格者を調整している。日本人の合格者を増やさないように、日本人受験者の採点を厳しくしている(だから日本人の合格率が低いのも仕方がない)」。
こんなことを書いている人がいますが、そのような調整はできない仕組みになっています。
採点を終えたら、NASBAにアドバイザリースコアが送付されます。
NASBAはNational Candidate Databaseにスコアをアップロードし、そこで受験IDを使用して受験者のファイルと照合します。
AICPAからスコアを受け取り始めてから48時間以内に、NASBAはサイト内にスコアを掲載します。
ただし、カリフォルニア州、イリノイ州、メリーランド州の受験者は、各州の会計士協会のサイトからスコアを入手することになります。
注意:カリフォルニア州だけになりました。
(11)試験結果に納得いかない!
USCPA試験のスコアが低すぎるがどうして!?
合格だと確信していたのに!!
調査してもらえる?
実は、そんな相談・質問をUSCPA受験生からいただくことが多いです。
この場合は大きくは2つのパターンがあります。
- 最後のテストレット5の「Submit」が押せなかった場合
- テストレット3でお手洗いに行きたくて途中退出してしまった場合
ちなみに、NASBAに確認すると「Submit」が押せていなくてもデータは来ていると言われます。
調査してもらっても結果が変わる(スコアアップしてもらえる・合格になる)可能性はないと考えた方がいいです。
また、お手洗いで途中退出した場合も、途中退出の事実は報告されますが(確認した限りででは出願州のBoAに報告がいくよう)、ペナルティーで採点されないということはないと思っていいです。
どこの場合、スコアに納得がいかないと相談をいただいた場合「Performance Report」でMC問題がWeaker以外(ComparableかStronger)になっているか確認してもらっています。
ちなみに、今までMC問題がWeakerだったUSCPA受験生しかいませんでした。
つまり、テストレット3や5(TBS問題ですね)の結果うんぬんではなく、MC問題からできていないという話になります。
NASBAに問い合わせる前に「Performance Report」を確認することを強くおすすめします。
自分ではできたと思っていても、たとえば、問題文に従って解答していないということがありえます。
よくあるのが、小数点や符号の取り扱いです。
USCPA試験のTBS問題で数字を入力する際、問題文に指示があるので従う必要があります。
例えば四捨五入の場合
「A will be automatically rounded to the nearest dollar.」
→Aの四捨五入は自動「Enter A rounded to two decimal spaces.」
→Aの小数点第3位を四捨五入し、小数点第2位まで回答 pic.twitter.com/aVSLW0VPbm— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) March 16, 2024
また、テストレット3でお手洗いのための途中退出した場合は、お手洗いに行きたくて途中から集中できていなかった可能性があります。
テストレット3の後だけではなく、他のテストレットとテストレットの間にも休憩できますので、テストレット2の後にお手洗いに行くといいですね。
USCPA試験は、テストレット3の後にタイマーが止まる15分休憩があります。
ですが、他のテストレット間も、タイマーは止まりませんが、休憩可能。T2からお手洗いに行きたかったのにT2の後に休憩せず。
T2もT3も試験に集中できず不合格。そんなことにならないよう、我慢せず休憩してください。 pic.twitter.com/2A4Tmhm3zj
— どこ『USCPAになりたいと思ったら読む本』著者 (@dokoblog) March 26, 2024
以上、「USCPAスコアリリースはいつ?結果発表日と日本時間予想」でした。
最近のスコアリリース(結果発表)の状況も把握したよ。
合格していたら他の科目を勉強するし、不合格だったら再受験しないといけないからね(もし最後の科目で、合格していたら、お祝いしないといけないし!)。
試験の結果次第で、今後どうするか決めることになるので、スコアリリース(結果発表)の日は、学習プランを立てるうえで大切な要素の1つだからね。
少しでも早く試験の結果を知って、結果を待ってドキドキする時間が減らせると嬉しいよ。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かし方やUSCPA短期合格のコツも記載しています。
USCPA合格後については、こちらも参考にしてください。