自分には、どっちが合っているか分からなくて、困ったな。
同じく、USCPAの資格を取ると決断する前に、USCPAと日本の公認会計士と、どちらの資格を取るべきなのか考えたよ。
USCPAと日本の公認会計士の違いを理解し、USCPAの資格を選んだので、その経験を基にどちらがおすすめか話していくね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要です。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。
USCPAと公認会計士のどっち?【試験の違い・キャリアの違いで選ぶ】
USCPAと日本の公認会計士のどっちがいいのか。どっちがおすすめなのか。
実はこの質問をいただくことが非常に多いです。
USCPAと日本の公認会計士。
どちらも同じ公認会計士資格ではありますが、どちらがおすすめなのかは、人によって異なります。
以下のような情報をお伝えしますので、どちらがご自分に合っているのか考えてみてくださいね。
USCPAと日本の公認会計士のどっちがいいのか?どっちがおすすめなのか?
- USCPAと日本の公認会計士【試験の違い】どっちがいい?
- USCPAと日本の公認会計士の【キャリアプラン】どっちがいい?
「USCPA×日本の公認会計士」についてはこちらを参考してください。
USCPAが監査法人で働く場合、日本の公認会計士資格も取る必要があるのか?
「会計人コースWeb」さんのインタビューでもお答えしています。
1.USCPAと日本の公認会計士【試験の違い】どっちがいい?
USCPAと日本の公認会計士の試験の違いから、USCPAの資格を取るか、日本の公認会計士の資格を取るか考えていきましょう。
USCPAと日本の公認会計士の試験の違いから、どっちがいいか考える
- USCPAと日本の公認会計士の試験を比較すると?
- 合格しやすいからUSCPA試験の方がいい?
- 働きながら合格できるからUSCPA試験の方がいい?
(1)USCPAと日本の公認会計士の試験を比較すると?
USCPAと日本の公認会計士の試験を比較してみましょう。
USCPA試験と日本の公認会計試験の比較
USCPA 試験 | 日本の公認会計士 試験 | |
試験日 | 自由に決められる | 既に決められている |
試験科目 |
|
|
試験の形式 | 記述式が少なく、どちらかというと暗記系 | 記述式が多く、計算問題が多い |
試験勉強のスタイル | 1科目ずつ勉強 | 全科目一度に勉強 |
合格までの勉強時間 | 1,000時間以上 | 3,000時間以上 |
合格となる基準 | 絶対評価 | 相対評価 |
合格率 | 30%(実際は10%?) | 10%(実際は30%?) |
合格者の平均年齢 | 30代半ば | 20代半ば |
USCPA試験の方が、日本の公認会計士試験より、試験の受けやすさ、試験科目の少なさ、試験勉強のしやすさなどから、合格しやすい試験であると言えます。
USCPA試験は、自由に受験日が決められますし、試験科目は4科目のみ、記述式ではなく選択式の問題が多く、1科目ずつ勉強して科目合格の積み上げが可能です。
USCPA試験は「広く浅く」、日本の公認会計士試験は「広く深く」問われますので、USCPA試験の方が確実に勉強時間が少なくてすむと言えます。
ただ、USCPA試験は英語で出題されるので、英語力により勉強時間や合格率に大きな差が出る点に留意が必要ですね。
USCPAと日本の公認会計士の試験の違いについては、こちらが詳しいです。
(2)合格しやすいからUSCPA試験の方がいい?
USCPAの試験の方が、日本の公認会計士の試験より合格しやすいと言えます。
「合格しやすいのでUSCPA試験を受けよう」と考える方がいるのではないでしょうか。
そのような判断はどうなのでしょうか。
①USCPA試験は合格しやすいけど、簡単なわけではない
USCPA試験のしくみから、合格しやすいということは言えます。
ですが、決してUSCPA試験自体が簡単というわけではありません。
米国の公認会計士試験なので、簡単なわけがないです。
受験をしたこともない人たちにより、SNSでUSCPAは低く評価されたり、資格サイトなどの資格難易度ランキングで低い偏差値をつけられたりしています。
そんな何の根拠もない評価を真に受け「USCPA試験の難易度は日本の公認会計士試験の難易度よりかなり低い」と考えない方がいいです。
②USCPA試験は合格するまで、何度も受験している
USCPA試験は日本の公認会計士試験と異なり、好きなタイミングで何度でも合格まで受験できます。
ですので、実際は合格するまで何度も同じ科目を受験している人が多いです。
どこの周りの受験生も、1科目くらいは不合格になって、5回以上受験している人が大半です(4科目なので4回+1回不合格で追加)。
よって、USCPA試験は簡単だと思って、日本の公認会計士ではなく、USCPAを選ぶのは辞めた方がいいです。
- USCPAの試験の方が、日本の公認会計士試験よりも合格しやすいのですが、簡単だというわけではありません。
- USCPAの試験も日本の公認会計士の試験も、どちらも難関試験だと認識しましょう。
USCPA試験の難易度については、以下の記事を参考にしてください。
USCPA試験の本当の難易度【合格しやすいが簡単というわけではない】
(3)働きながら合格できるのでUSCPA試験の方がいい?
日本の公認会計士試験は勉強に専念しないと合格が難しいのですが、USCPA試験は働きながらでも合格できます。
あなたが社会人だったら「働きながら合格できるUSCPA試験を受けよう」と考えるのではないでしょうか。
そのような判断はどうなのでしょうか。
①USCPA試験は社会人向け
USCPA試験は税理士と同じように一科目ずつ勉強して科目合格を積み上げていけるので、働きながら受験できます(ただし、税理士と異なり科目合格実績の有効期限があります)。
試験勉強のために、キャリアを断絶させて、勉強に集中する必要はありません。
よって、ある程度のキャリアを積んだ社会人が資格を取得し、さらにキャリアを切り開いていきたいと考える際、USCPAは取るべき資格の第一候補となるでしょう。
②日本の公認会計士試験は学生向け
日本の公認会計士試験は、大学在学中から予備校に通って大量の勉強時間を投入し、在学中、もしくは、大学卒業後しばらくしてから合格する人が多いです。
働きながらだと勉強するのは難しいでしょう(もちろん、不可能ではないですが)。
まだ働いたことのない学生がこれからキャリアをスタートさせるのに、日本の公認会計士資格は大きな武器になるでしょう。
USCPAと日本の公認会計士のどちらがいいかについては、自分の年齢、現時点で勉強にかけられる時間、キャリアの状態などを考慮する必要があります。
- USCPA:社会人向け。さらにキャリアを切り開くために取得。
- 日本の公認会計士:学生向け。これからキャリアを始める際に取得。
USCPAのキャリアについては、こちらを参考にしてください。
2.USCPAと日本の公認会計士【キャリアプランの違い】どっちがいい?
USCPAと日本の公認会計士のキャリアプランの違いから、USCPAの資格を取るか、日本の公認会計士の資格を取るか考えていきましょう。
USCPAと日本の公認会計士の比較でよく聞くのが「日本の監査法人で働きたいから日本の公認会計士を取る」「海外で働きたいからUSCPAを取る」というもの。
USCPAと日本の公認会計士のキャリアプランの違いから、どっちがいいか考える
- 日本の監査法人で働きたいから日本の公認会計士?
- 海外で働きたいからUSCPA?
(1)日本の監査法人で働きたいから日本の公認会計士?
まず「日本の監査法人で働きたいから、日本の公認会計士を取る」という考えについて。
日本の監査法人で働きたいから日本の公認会計士を取る
- USCPAでも日本の監査法人で監査業務ができる
- USCPAができないのは監査報告書への署名
- USCPAの方が監査法人への採用は厳しい
①USCPAでも日本の監査法人で監査業務ができる
「USCPAは日本で監査業務ができない」という記述をネット上で見かけますが、それは誤解です。
USCPAでも日本で監査業務ができますよ。
監査法人では、多くのUSCPAが監査業務に携わっています。
どこも、USCPAとしてBIG4監査法人で会計監査業務をしていました。
②USCPAができないのは監査報告書への署名
USCPAができないのは、日本の監査で監査報告書にサインをすること。
USCPAは、あくまでも米国の公認会計士資格だからです。
監査報告書へのサイン以外は、USCPAだろうが日本の公認会計士だろうが、実力次第で仕事を任されます。
USCPAが日本の公認会計士より制限される点などありません。
ちなみに、USCPAと日本の公認会計士の業務の違いは、以下の通りです。
USCPAと日本の公認会計士の違い
- USCPAは、日本の監査業務では、監査報告書にサインができない(日本の公認会計士はサインできる)。→USCPAは補助者として監査業務に従事することしかできない。
- USCPAは、日本の税務業務はできない(日本の公認会計士は税理士登録をし、税理士会に入会すれば、日本の税務業務ができる)。
- USCPAは、米国税理士の登録をしなくても、米国の税務業務ができる(日本の公認会計士は税理士登録しないと、税務業務ができない)。→USCPAは、米国税法に基づき、法人税申告書・個人所得税申告書などの作成ができる。
USCPAは監査報告書にサインをするような立場(パートナー)などにならない限り、日本の公認会計士と同じように働けるわけです。
③USCPAの方が監査法人での採用は厳しい
ただし、USCPAが監査法人に監査職で入所するのは、日本の公認会計士より狭き門であることは、覚えておいた方が良いです。
会計・経理の実務経験がない場合や、年齢が30代以上の場合など、何かウリがないと採用されない可能性が高いです。
また、基本的にBIG4の監査職では新卒採用をしません。
あなたが現在大学生で、どうしても新卒で監査法人に入りたいというのならば、日本の公認会計士にこだわった方がいいかもしれません。
USCPAならば、新卒でBIG4大手監査法人の監査職で採用されるか?
- 日本の監査法人で働きたいから、USCPAより日本の公認会計士の方がいいとは一概には言えない。
- 監査法人では、USCPAでも日本の公認会計士と同じように監査業務ができる(ただし監査報告書へのサインを除く)。
USCPAが監査法人で働くことについては、以下の記事を参考にしてください☟
(2)海外で働きたいからUSCPA?
つぎに「海外で働きたいので、日本の公認会計士ではなくUSCPAを取る」という考えについて。
海外で働きたいからUSCPAを取る
- USCPA試験の勉強だけでは海外で会計のプロフェッショナルとしては不十分
- USCPA試験では日本の会計基準がカバーできない
①USCPA試験の勉強だけでは海外で会計のプロフェッショナルとしては不十分
USCPAという試験は、広く浅く会計や監査の考え方を問われるのに対し、日本の公認会計士の試験は、深く理論的なところまで問われます。
さらに、USCPAという試験は、仕訳や計算問題などがあまり出題されませんが、日本の公認会計士の試験は、高いレベルで簿記などの実技ができる必要があります。
特に、実務経験のないUSCPAの場合、USCPAという試験を突破したくらいでは、中途半端な会計知識と簿記技能しか身についていません。
ですので、海外で会計のプロフェッショナルとして働くには心もとないです。
②USCPA試験では日本の会計基準がカバーできない
海外で日本人を会計のプロフェッショナルとして採用する場合、日系企業の担当をしてもらうためといった理由が考えられます。
海外では日本語が分かり、日本の会計がわかるというのが一番のウリになわけです。
ですが、USCPAは、日本の会計基準の理解がありません。
なので、日系企業から質問を受けたとき、対応が難しくなってしまいます。
海外では、日本の公認会計士で語学が多少できれば、USCPAよりもずっと評価されることも十分に考えられます。
USCPAを取ったからといっても、USCPAの資格が海外で働く際にプラスになるとは限らないことを知っておいた方が良いでしょう。
- 海外で働きたいから、日本の公認会計士よりUSCPA資格がいいとは一概に言えない。
- USCPA試験では中途半端な会計知識しか身についておらず、日本の会計基準も理解していないため、実務経験がない場合、USCPAという資格だけでは海外で採用してもらう根拠として弱い。
USCPAが海外で働くことについては、以下の記事も参考にしてください☟
まとめ:USCPAと日本の公認会計士のどっち?【試験の違い・キャリアプランの違いで選ぶ】
USCPAと日本の公認会計士のどちらがいいのか見てきました。
日本の公認会計士試験よりUSCPA試験の方が、試験のしくみ上、合格しやすいと言えます。
ですが、USCPA試験の方が簡単というわけではないので、日本の公認会計士試験より簡単だから受けようと考えるのはやめた方がよいでしょう。
また、日本の監査法人で働きたいから日本の公認会計士、海外で働きたいからUSCPAという決め方は、短絡的過ぎでしょう。
USCPAと日本の公認会計士のどちらの資格を取るかについては、自分の今後のキャリアプランに基づいて、よく考えてから決めてくださいね。
- USCPA試験の方が簡単だからとUSCPAを選ぶのは早計。
- 日本の監査法人で働くなら日本の公認会計士、海外で働くならUSCPAというのは短絡的。
- USCPAと日本の公認会計士のどちらが自分に必要かは、自分のキャリアプラン次第。
「色々考えたけれどUSCPAに挑戦したい!」という場合は、どのUSCPA予備校で勉強するのか考えてみてくださいね。
どこは、自分がお世話になったアビタスをおすすめしています。
アビタスであれば、社会人が働きながら短期合格が目指せます。
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以上、「米国公認会計士(USCPA)と日本の公認会計士(JCPA)どっちがおすすめ?」でした。
キャリアプランをたてて、USCPAと日本の公認会計士と、どっちの方が自分にとって良いのか考えてみるね。
資格というのは評価してもらえる場所に身を置かないと、持っていてもプラスにならないからね。
難しい資格を取れば高い評価が受けられるわけではないし、国際的な資格を取れば海外で評価されるという単純なものでもない。
どれだけの時間とお金を資格の勉強に投資できるのか。
具体的に資格が今後のキャリアにどう役立つのか。
そのどちらもよく考えてから、USCPAと日本の公認会計士のどちらの資格を取るか、もしくは、どちらも取るのをやめてしまうのか、考えてみてね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要です。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
USCPAになる方法は「USCPAの始めかた」を参考にしてください。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。