仕事が忙しくて働きながら勉強できないけど、仕事を辞めて無職になった方がいいのかな。
働きながら、勉強もするのは大変だよね。
どこも、USCPAの勉強をしていた頃、残業が多く、終電で帰ることもしょっちゅうだったから、なかなか勉強の時間が取れなくて苦労したよ。
でも、なんとか仕事をこなしながら勉強もして、約1年でUSCPAに合格したよ。
「無職になる」という選択肢を取らず、USCPAの勉強と仕事を両立する方法について自分の経験から話していくね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。
社会人が無職にならずUSCPAの勉強と仕事を両立する方法
社会人のUSCPA受験生から、このような相談をいただくことがあります。
USCPAの勉強と仕事を両立する自信がない。
仕事を辞めてUSCPAの勉強に専念したい。
合格したら資格をアピールして仕事を探そうと思う。
無職になることについてはどう思うか。
「USCPAの勉強のために仕事を辞めて無職になること」については「賛成できない」とお話ししています。
賛成できない理由を3つ挙げて、詳しく話していきます。
また、USCPAの勉強と仕事をどのように両立していけばいいかのアドバイスも、併せて話していきます。
1.USCPAの勉強のために仕事は辞めるな
まず「USCPAの勉強に専念するため仕事を辞めること」に賛成できない理由を3つ挙げていきます。
ただし、特別な事情がある場合は別ですので、一般論と解釈してください。
USCPAの勉強のために仕事は辞めない方がいい理由
- USCPAは働きながら合格するのに最適な資格だから
- USCPA資格はキャリアにプラスになるが、経験なしでは評価されないから
- USCPAは何時間で合格するか人によって大きく違うから
(1)USCPAは働きながら合格するのに最適な資格だから
USCPAの試験は一科目ずつ勉強して科目合格を積み上げていけるので、働きながら受験できます。
日本の公認会計士試験の場合は、全科目一度に勉強する必要があり、一定期間に大量の勉強をしなくてはならないため、働きながら受験するのは難しいです。
日本の公認会計士試験の勉強をするのでしたら、仕事を辞めるという選択が考えられます。
ですが、USCPA試験は、働きながら勉強して合格できるようになっているので、わざわ仕事を辞める必要はないでしょう。
USCPAと日本の公認会計士の試験の違いは、こちらを参考にしてください☟
(2)USCPA資格はキャリアにプラスにはなるが、経験なしでは評価されないから
USCPAは、米国の公認会計士なので、日本の公認会計士と比較されます。
ですが、日本の公認会計士のように、その資格があるだけで「くいっぱぐれない」といった資格ではありません。
日本では独占業務権限もありません。
もちろん、USCPAの資格があれば、転職の際に書類審査が通過しやすくなります。
社内でレベルの高い仕事を任されるようになったり昇進したりと、評価されることが増えるでしょう。
ですが、USCPAの資格があるから、画期的に何かが変わるわけではありません!
どちらかというと、日商簿記検定に合格したのに近いと思います。
日商簿記検定は、それだけをウリにしてキャリアを積むには弱いですよね。
違うのは、USCPAはライセンス登録すれば名刺に書けますが、日商簿記検定はたとえ1級に合格しても名刺に書けないことくらいでしょうか。
USCPAも同じようなもので、キャリアを補強するのみの資格です。
このことは、USCPAに合格すればそれだけでバラ色の人生が自動的に手に入ると誤解している方にお話しています。
仕事を辞め、基盤となるキャリアをストップさせてしまって、どうするのでしょうか。
キャリアを積みつつ資格を取らないと、合格してもプラス(USCPA合格)とマイナス(無職期間あり)で相殺されてしまうでしょう。
(3)USCPAは何時間で合格するか人によって大きく違うから
「1年間だけUSCPAの勉強に専念して合格したら仕事を探す」という相談をいただくことがあります。
ですが、無職になって専念したとしても、1年間の勉強で合格できる絶対の保証はないでしょう。
何を根拠に1年間で合格できるとしたのか、大いに疑問があります。
1年間で合格するとどうして言い切れるのでしょうか。
厳しい言い方になりますが、残念ながら合格できない人は、仕事を辞めて無職になって勉強時間を増やしても、何度も不合格になります。
時間があればあるだけ無駄なことに手を出したり、ダラダラと勉強時間が長くなるだけになる印象です。
もし1年間(自分が決めた期間)で合格できず、仕方がなく求職することになったら、USCPA資格がなく、無職期間が発生しただけとなります。
マイナスポイントが増えただけになってしまい、リスクが大きいです。
- USCPAは働きながら勉強できる試験:仕事を辞める必要はない!
- USCPAはキャリアを補足するために取る資格:「キャリア断絶」というマイナスの方が「USCPA合格」というプラスよりインパクトが大きい!
2.USCPAの勉強と仕事の両立方法
USCPAの勉強と仕事の両立方法というと通常は
「仕事が早く終えられるように効率化する」
「残業はしないという強い意思を持つ」
といったアドバイスが出てくるのだと思います。
ですが
「自分の仕事が早く終われば、早く帰れるというわけではない」
「残業がどうしても避けられない」
という人がいると思います(どこもそうでした)。
ですので「仕事時間を減らす」という観点でのアドバイスはしません。
「勉強時間を増やす」という観点でのアドバイスをしていきます。
勉強を続けるモチベーションを維持し、勉強時間を多く作り出し、勉強を長く続けるということに焦点を当てていきます。
USCPAの勉強と仕事の両立の方法
- USCPAになるという思いを強くする
- 勉強時間は強引に確保する
- 勉強をとにかく継続する
- 理想と現実の差に落ち込まない
痩せたい人に、食べる量を減らし運動をしてとアドバイスをするのと同じくらい、当たり前なアドバイスに見えるかもしれません。
ですが、社会人として仕事との両立に悩みながら1年間勉強したUSCPA合格者としての実感がこもっていますので、参考になれば幸いです。
(1)USCPAになるという思いを強くする
どんなにつらくても勉強を続けられるのは「どうしてもUSCPAになる」という思いがあるからでしょう。
USCPAの勉強を始めたきっかけは、いつも心にとどめておきましょう。
どこの場合は、USCPAに合格したら、Big4監査法人で働き、そのあと海外移住すると決めていました。
ですので、仕事がつらくなると「USCPAに合格してBig4で働くんだ!USCPAに合格しないと、人生計画がうまく進まなくなってしまう」と思って必死に勉強をしました。
勉強がつらくなったら「USCPAの勉強を始めた理由」を思い出す。
(2)勉強時間は強引に確保する
「仕事が忙しくて勉強する時間がない」と言っていても仕方がありません。
そもそも、暇で時間があり余っている人など、世の中にほとんどいないでしょう。
これまでも、限られた時間の中でやりたいことをやりくりしてきたのではないですか。
USCPAの勉強もすることになったのでしたら、勉強するための時間は強引に作り出すしかないでしょうか。
通勤時間、始業時間前、ランチの時間、寝る前など、こまごまとした隙間時間をみつけては、少しずつ勉強を積み重ねていくしかありません。
- ダラダラとテレビを観たり、YouTubeを観たりしていませんか。
- 「今日は疲れたから勉強できない」とか「残業で遅くなったから勉強できない」など、自分を甘やかしていませんか。
勉強は貯金と同じです。
無駄な出費(ダラダラ時間を過ごすこと)をやめないと、いつまでも貯金(勉強)に回せるようになりません。
また「お金が余ったら貯金しよう」と思うと、お金が余る日は永遠にやってきません。
最初に貯金したい分だけ貯金用の口座に分けておくのが、貯金をする秘訣です。
USCPAの勉強も、仕事以外の時間の中で、最優先で取り組むこととしましょう。
そして、残りの時間で勉強以外のことをしましょう。
合格までは、勉強時間を確保するための割り切りが必要です。
勉強は貯金と同じ。
時間を確保するということについては、以下も参考にしてください☟
(3)勉強をとにかく継続する
どんなに仕事が大変であろうと、勉強を少しでも続けていければ、いつかは合格できるレベルに達します。
その勉強を続けるのに必要なのは「勉強を習慣化すること」と「自分に合った学習プランを立てること」だと思います。
①勉強を習慣化する
この習慣化については、億を稼ぐブロガーであるマナブさんの著書『億を稼ぐ積み上げ力』を基に考えてみました。
何かを継続するために必要なのは、「習慣化」だという話です☟
「ハミガキをしないと気持ちが悪い」ように、「勉強しないと気持ちが悪い」という状態にしましょう。
最初は勉強するのがつらくても、続ければだんだん「しんどさ」が減っていき、最後はハミガキをするのと同じくらい、毎日のルーティーンになります。
ちなみに、マナブさんの体験では、最初の90日がつらく、最初の90日をのりきれば、習慣化されてつらくなくなってくるとのことです。
継続するためのポイントは「朝起きたら、何があっても、絶対に○○する」です。
つまり、「朝起きたら(朝会社に行く前に)、何があっても、絶対に勉強する」と決意し、勉強を習慣にしてしまう。
それが、働きながら勉強を継続するコツかと思います。
勉強を継続することについては、以下の記事も参考にしてください☟
勉強と歯磨きは同じ。
②自分に合った学習プランを立てる
USCPA受験者・合格者の学習プランを見ると、どのように勉強を進めていくか考える際の参考になります。
ただし、他の人が立てた学習プランをそのまま実行するのはやめた方が良いでしょう。
というのは、USCPAの受験者・合格者のタイプは、大きくは2つに分かれると思うからです。
USCPAの受験生のタイプと、向いている学習プラン
- ノルマが好きではない。気分屋。ゲーム感覚で難しい問題にもチャレンジしたい。→勉強する時間も場所も固定させない。予備校の教材以外も購入して、新しい問題もやっていく。
- ノルマが好き。慎重。簡単な問題から難しい問題へと少しずつレベルアップさせていきたい。→勉強する時間も場所も決めておく。予備校の教材だけをやりこむ。
①のタイプの人が②のタイプの勉強をするとつらいでしょう。
反対も然り。
ですので、自分がどちらのタイプなのか考えて、学習プランを立てましょう。
ちなみに、どこは典型的な②のタイプです。
ノルマがあった方が、安心して勉強を進めていけます。
毎朝、会社のすぐ近くのカフェで、オープンの7時と同時に勉強を始め、9時の始業10分前に会社の自席に着けるように、8時40分まで勉強をしていました。
つまり、毎日同じ時間に、同じ場所で勉強をしていました。
さらに、色々な教材に手を出すのではなく、アビタスの教材だけ使用しました。
ノルマを設けて問題を解いていき、教科書をしっかり理解することに時間をかけました。
①のタイプの人は、自分の興味に合わせて、予備校の教材以外にも色々と手を出して勉強しても良いと思います。
BeckeやGleimなどの洋書問題集を予備校の教材に追加してやった方がいいかというご質問をいただくことが多いですが「自分のタイプで判断すべき」というのが、どこの持論です。
洋書問題集をやるかどうかについては、以下の記事も参考にしてください☟
学習プランは、他の受験生・合格者のものをそのままパクってはだめ。
(4)理想と現実の差に落ち込まない
理想と現実は違うので、きちんと認識しておきましょう。
①仕事をしながら理想を追うのは無理
「これだけ勉強する」と計画していたのにできなかったとき、自分を責めてしまうことがあると思います。
そうなると、勉強することがイヤになり、USCPAの受験自体を断念してしまうという最悪の事態につながる可能性があります。
そもそも、学習プランは、理想的な条件がそろった状態での、理想的な進捗で作ってしまいがち。
仕事をしていると、突発的な問題が起こり早く帰れなかったり、自分の意思ではどうにもならないことも起こります。
つまり、仕事をしながら勉強していると、理想的な条件も、理想的な進捗も簡単にぶち壊されます!
理想的な学習プランを作って守ろうとすると、現実はついていけなくて挫折。
理想通りに進められたらラッキーくらいに思うのがちょうど良いと思います。
ある程度勉強を進めて、現在の学習プランが現実離れしすぎていると感じたら、下方修正しても問題はないでしょう。
②USCPA予備校の理想は、あくまでも理想
USCPAの予備校が「1年で1,000時間の勉強で合格」と宣伝しているからといって「1年で合格しなくては」とか「1,000時間で合格しなくては」などと思う必要はありません。
USCPAの予備校が設定した理想と現実の自分が違うからといって、自分の能力や、自分の努力を疑う必要はありません。
自分のペースで勉強を進めていけばいいでしょう。
とはいえ、理想通りにいかなくても働いているから仕方がないと、ユルユル勉強するのは単なる甘えなので、そのあたりの加減はほどほどに。
合格実績の有効期限が30ヶ月(36ヶ月)に延期されるとしても、いくら時間があっても足りなくなります。
理想通りにいかないのが人生(勉強)です!
以上、「社会人が無職にならずUSCPAの勉強と仕事を両立する方法」でした。
仕事を辞めると、キャリアアップのために資格を取るはずが、資格を取るためにキャリアが犠牲に。
手段と目的が逆になってしまうわけだね。
なぜUSCPAの資格を取ろうとしているのか、もう一度考えてみようね。
仕事を辞めるところまでいかなくても、仕事に影響を与えてまで勉強時間を確保するのもおすすめできないよ。
仕事を効率化して残業が減らせるなどの余地があるなら、それは勉強と関係なく取り組むべきだけど。
仕事はどうしても必要な時間と考え、仕事以外の残りの時間をどれだけ勉強時間に回せるか考えるのがいいと思う。
USCPAという資格は、しっかりとしたキャリアがあってこそ、キャリアのプラスになって活かせることを再認識してね。
USCPA(米国公認会計士)は、受験資格を得るためにもUSCPA予備校のサポートが必要となります。
おすすめのUSCPA予備校はアビタスです。
どこの著書『USCPA(米国公認会計士)になりたいと思ったら読む本』も参考にしてくださいね。
USCPA資格の活かしかた・USCPA短期合格のコツを記載しています。